レインボーレッドキウイとは
キウイはその鮮烈な緑色とユニークな風味で多くのフルーツ愛好家を魅了してきました。しかし、レインボーレッドキウイを耳にしたことがありますか? これは標準的なキウイとは一線を画した特別な品種で、その鮮やかな色と驚くほど甘い味わいで一躍話題となっています。この記事では、この神秘的なフルーツ、レインボーレッドキウイについて探ります。その豊富な栄養素、特徴的な風味、そしてどのようにしてこの驚きのキウイが生まれたのかを紐解きます。
レインボーレッドキウイとは
「レインボーレッド」は静岡県庵原郡富士川町の小林利夫氏によって、中国系キウイフルーツから発見され選抜育成された新品種です。有限会社コバヤシが商標登録しており、現在静岡県や福岡県で栽培が広がっています。キウイ全体の生産量から見れば、まだ極僅かしか生産されていない珍しいキウイの一つです。果肉が赤いキウイフルーツにはゼスプリ・ルビーレッドもありますが、こちらは国内では生産されておらず、国内産の赤いキウイフルーツと言えば本種が主要な品種となります。
レインボーレッドキウイの特徴
レインボーレッドキウイの果実は比較的小ぶりで、産毛がほとんどなく、果頂部がくぼんだ形をしています。果肉は外側から黄緑色で、種が含まれる部分は赤く、中心部は白となっています。糖度は17度前後と高く、酸味が穏やかで甘味を強く感じます。また、他の品種と比べて、たんぱく質分解酵素のアクチニジンをあまり含んでいないため、生のままゼリー寄せなどに用いてもゼリーが固まります。これにより、綺麗なゼリー寄せを作ることができます。
レインボーレッドキウイの収穫時期と旬
レインボーレッドキウイの収穫時期は比較的早く、9月下旬から10月上旬にかけて行われます。低温下でも追熟する性質がありますが、貯蔵性があまりないため、出回る時期も限られています。
まとめ
レインボーレッドキウイは美しい色彩と甘さで、その独特な風味と栄養価が注目されています。本来のキウイの特徴を引き継ぎつつも、新たに開花させたその魅力は食フルーツの新たな可能性を示しています。特別な進化を遂げたこのキウイを知ることで、フルーツに対する新たな視点や理解を深めることができるでしょう。