あか すぐり

スグリ(赤いフサスグリ)は、鮮やかな赤色と強い酸味が特徴のフルーツで、主にヨーロッパを原産地としています。フランスでは「グロゼイユ」、英語では「red-currant」と呼ばれるこの果物は、その酸味を活かしてジャムやゼリー、さらにはデザートの飾りとしても利用されることが多いです。この記事では、赤スグリの特徴や選び方、保存方法、さらにはおすすめの食べ方とアレンジレシピをご紹介します。

赤スグリとは

赤スグリはヨーロッパ原産のフサスグリの一種で、果実が赤く熟すものを指します。和名では「赤スグリ」、英語では「red-currant」、フランス語では「groseille」と呼ばれています。強い酸味を持つ赤スグリは、砂糖を加えてジャムやゼリー、果実酒に加工されるほか、小さくかわいらしい実はデザートの飾りとしても人気です。

赤スグリの旬と産地

日本では青森県や長野県で赤スグリが生産されていますが、一般には流通量が少なく、主に飲食店向けに供給されています。旬は6~7月の初夏です。赤スグリは冷凍されてヨーロッパから輸入されることが多く、生の赤スグリは夏にアメリカやカナダ、冬にはニュージーランドやチリから輸入されています。

選び方と保存方法

赤スグリを選ぶ際は、一粒一粒にツヤと張りがあり、色が鮮やかなものを選びましょう。鮮度が落ちると実が房から外れやすくなるため、実がしっかりと付いているものを選ぶと良いです。

赤スグリは冷蔵庫で保管します。乾燥を防ぐため、袋や容器に入れて冷蔵庫に保存しましょう。長期間保存する場合は冷凍も可能ですが、解凍時に果汁が溶け出すため、凍ったままジャムやソースに使うのがおすすめです。

赤スグリのおすすめの食べ方

赤スグリの小さくかわいらしい実は、スイーツのトッピングに使うと見た目が華やかになります。酸味を生かしてジャムやコンフィズリーにしたり、裏ごししてソースにするのもおすすめです。フレンチ料理では、鴨やジビエ料理に合わせると独特な味わいが引き立ちます。

パッと華やぐ!赤スグリのアレンジ5選

甘酸っぱい魅力に溢れる赤スグリ。この小さな実は、さまざまな料理に彩りと味わいを添えてくれます。今回は、赤スグリを使った5つのレシピをご紹介します。 

甘酸っぱい赤スグリのサワードリンク
スグリの実と砂糖、リンゴ酢を使ったサワーシロップは、簡単に作れて甘酸っぱく爽やかです。水や炭酸水で割って飲むと、赤スグリの鮮やかな色と酸味が楽しめます。

いちごと赤スグリのジャム
赤スグリといちごを組み合わせたジャムは、甘酸っぱさが引き立つ絶品です。トーストやヨーグルト、アイスクリームにかけると、爽やかでクセになる美味しさが楽しめます。

リンゴとベリーのクランブル
サクサクしたクランブルとリンゴのソテーに赤スグリを加えたデザート。赤スグリの酸味がアクセントとなり、甘酸っぱいソースが食欲をそそります。アツアツの状態でどうぞ。

ホットケーキミックス&アイスクリームで作るチョコレートケーキ
ホットケーキミックスとアイスクリームで作る簡単なチョコレートケーキに、赤スグリの実をたっぷり混ぜて焼きます。華やかな仕上がりで、見た目も味も楽しめる一品です。

トロピカルフローズンアイス
ヨーグルト、赤スグリ、練乳を使って作るトロピカルフローズンアイスは、酸味と甘みのバランスが絶妙です。パイナップルの器に盛り付ければ、トロピカルな雰囲気満点のデザートになります。

まとめ

赤スグリはその鮮やかな赤色と強い酸味で、多彩な使い方ができるフルーツです。ジャムやゼリーとして加工されたり、デザートの飾りとして活用される他、フレンチ料理ではその酸味が料理の味を引き立てる役割も果たします。選び方はツヤと色の鮮やかさに注目し、保存方法には冷蔵または冷凍がおすすめです。ぜひ、さまざまなアレンジレシピを試して、赤スグリの魅力を最大限に引き出してみてください。

よくある質問

赤すぐりはどんな味ですか?

赤すぐり、別名レッドカラントやグロゼイユとして知られるこの小さな果実は、スグリ科スグリ属に属する植物の実です。ヨーロッパ原産のこの果実は、その鮮やかな赤色と独特の味わいで知られています。

赤すぐりの味は、非常に強い酸味が特徴的です。フレッシュな状態で食べると、その酸味は驚くほど強烈で、レモンやクランベリーに似た刺激的な味わいを感じます。この強い酸味のため、そのまま食べるよりも、加工して使用されることが多いです。

赤すぐりは蔓状の軸に房状になって実をつけることから、「房酸塊(フサスグリ)」とも呼ばれています。その見た目は宝石のように美しく、デザートの飾りとしても人気があります。

ヨーロッパでは古くから親しまれており、ジャムやゼリー、果実酒などの加工品として広く利用されています。一方、日本を含む多くのアジア地域では、赤すぐりの栽培は一般的ではありません。国内では、長野県など限られた冷涼な地域でわずかに栽培されているだけです。これは、赤すぐりが耐寒性に優れる反面、暑さに弱いという特性があるためです。

日本市場では、主に冷凍の状態で輸入されたものが流通しています。また、フレッシュな赤すぐりは、季節によって北米や南半球の国々から輸入されています。

赤すぐりは、同じスグリ属のカシスと比較されることもありますが、カシスよりも酸味が強く、甘みは控えめです。この独特の味わいは、甘いデザートや生クリームとの相性が非常に良く、料理に爽やかさと複雑さを加える重要な要素となっています。

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