アイス何歳から
子どもの頃から、アイスクリームは夏の風物詩でした。とろけそうな暑い日に、冷たくて甘いアイスを舐めながら、心も体も涼しい気持ちになれたものです。しかし、アイスクリームは子どもだけのものではありません。大人になっても、その魅力は変わらず、さまざまな種類のアイスを楽しむことができます。では、いつからアイスクリームを食べさせても良いのでしょうか。子どもの年齢に応じて、アイスクリームの与え方には注意が必要です。
アイスはいつからあげられる?
アイスは見た目の可愛らしさから、赤ちゃんにも早くから与えられると思われがちです。しかし、砂糖や乳製品の摂り過ぎは消化器官の未発達な乳児に負担をかけます。1歳半から2歳ごろまでは、アイスを控えることが賢明でしょう。
2歳を過ぎれば、少量からアイスを与えても問題はありません。ただし、初めは量を制限し、徐々に増やすようにしましょう。適量は年齢に合わせて調整する必要があります。アイスの過剰摂取は肥満リスクを高めるだけでなく、カロリーが高いことから虫歯のリスクも高まります。
特に生後半年から2〜4歳の時期は、乳歯が生え始め、虫歯になりやすい時期です。アイスに含まれる多量の砂糖は虫歯の原因にもなるため、注意が必要です。夏のデザートとして人気のアイスですが、子どもの健康のためには、与え方に気を付けましょう。
赤ちゃんにアイスをあげるときの注意点
赤ちゃんにアイスを与える際には、いくつかの注意点があります。1歳未満の赤ちゃんにはアイスを与えるべきではありません。未熟な消化器官では、アイスの冷たさや固さに耐えられず、胃腸の不調を引き起こす可能性があるからです。
1歳を過ぎた頃からアイスを与えても問題ありませんが、初めは少量から始め、赤ちゃんの反応を見ながら徐々に量を増やしていきましょう。アレルギー反応がないかも確認が必要です。アイスの原料として、牛乳や卵、ナッツ、イチゴなど、これまで与えたことのない食材が含まれていないかを確認しましょう。
アイスの種類としては、添加物が少なく、シンプルな材料で作られたミルクアイスやフルーツアイスが適しています。バニラのアイスクリームがおすすめです。一方で、添加物が多く含まれるアイスミルクやラクトアイス、植物油脂が使用されているアイスは避けましょう。
与え方は、スプーンなどで小さな一口大に分けて与えるのがベストです。一気に食べさせるのは窒息のリスクがあるので注意が必要です。また、アイスは喜んで食べ過ぎてしまう可能性があるため、適量を守りましょう。1日の間食の目安は、1〜2歳児で100〜200kcalです。
アイスを食べた後は、歯磨きを徹底するよう心がけましょう。砂糖が多く含まれているため、歯の健康に影響を与える可能性があります。
また、衛生面から、店頭で作られるソフトクリームは3歳くらいまでは控えた方が良いでしょう。代わりに、冷やした自家製フルーツスムージーやフルーツピューレ、シャーベット、ヨーグルト、カットフルーツなどを与えるのもおすすめです。
赤ちゃんにおすすめの手作りアイス
夏の暑さが本格化する時期に備え、手づくりのアイスで赤ちゃんにも夏の味覚を楽しませてあげましょう。加工品に比べ、新鮮で体に優しい素材を使うことができ、赤ちゃんの未知の世界への新たな味の扉を開くことができます。
シンプルな素材を冷凍したアイスから、フルーツやミルクを使った栄養たっぷりのアイスまで、赤ちゃんの月齢に合わせてさまざまなアレンジが可能です。手作りなので、アイスクリームメーカーを使う必要がなく、手間をかけずに気軽に作れるのも魅力的です。
食材を細かくし、フルーツペーストを混ぜ込むなどの工夫により、安全で食べやすいアイスを作ることができます。幼い頃から五感を豊かに育む体験ができ、赤ちゃんとの絆を深める時間も過ごせるでしょう。手作りアイスで、夏の暑さを乗り越え、素敵な思い出を作りませんか?
また、赤ちゃんに与えるなら、以下のようなやさしい味わいの手作りアイスもおすすめです。
豆腐をベースにしたなめらかなアイス。絹ごし豆腐にバナナやイチゴなどのフルーツ、または育児用ミルクを加えて混ぜ、凍らせて作ります。離乳食としても使えます。
赤ちゃんが好きなフルーツの果汁を凍らせたフルーツシャーベット。1歳を過ぎてからが良いでしょう。
1歳からの赤ちゃん向けに、甘さと乳脂肪分を控えめにした手作りアイスのもとも市販されています。牛乳や育児用ミルクで手軽に作れます。
まとめ
離乳食を完了した1歳頃から、少しずつアイスクリームを味わわせることができます。ただし、アレルギーや歯の健康を考慮し、昼食後の間食として与える程度が適量です。3歳を過ぎれば、通常のアイスクリームを1回分程度楽しむことができます。熱中症対策として暑い日の補給食にも適していますが、決して過剰に与えすぎないよう注意しましょう。大人と同様、適度な摂取が健康的なアイスクリーム生活への第一歩となります。