デンマークは、その美しい風景や歴史的な建築物だけでなく、心温まる美味しいスイーツでも知られています。甘いもの好きにはたまらない、デンマークのお菓子たちは一度味わえば忘れられない印象を残します。旅行先でのお土産にもぴったりな選りすぐりのスイーツをご紹介いたします。デンマークを訪れる際には、ぜひ現地でしか味わえない絶品のスイーツを試してみてはいかがでしょうか。
海外旅行先で、その土地特有のお菓子やスイーツを堪能したいと思いませんか?
デンマークの観光ガイドや雑誌で紹介される定番のお菓子は魅力的ですが、デンマークを訪れるなら、その土地ならではのスイーツを味わうことをお勧めします。
全国各地の名物スイーツを探す際には、地元の人々に尋ねるのが最も確実な方法です。この記事では、デンマーク在住の日本人が特におすすめするお菓子やスイーツを紹介します。
Flødeboller デンマークのお菓子
デンマークの伝統的なスイーツとして知られるFlødeboller(フレーデボレ)は、クリームやマシュマロをチョコレートでコーティングしたお菓子です。スーパーマーケットで手軽に購入できるものから、ベーカリーやチョコレート専門店で見つかるオリジナルのものまで、様々なバリエーションがあります。
甘さの感じ方には個人差がありますが、一般的には甘党の方に好まれるスイーツです。一度食べると、そのユニークな味わいに魅了されることでしょう。
デンマーク産いちごのタルト
私が特に気に入っているのは、さくっとしたタルトの生地に濃厚なダークチョコレートがかかり、その上に爽やかなクリームと新鮮なイチゴが絶妙に組み合わさったいちごタルトです。各ベーカリーでは、それぞれ独自の工夫を凝らしたいちごタルトを提供していますが、その特徴や味わいは店舗によって異なります。

サンクトペダスベーカリー
Nørreport駅近くには、さまざまなベーカリーがあります。その中には、特に大きなシナモンロールを提供する店舗も存在します。私が試した中では、非常に美味しいシナモンロールがあり、価格は約17DKK(おおよそ280円)でした。ぜひ訪れてみることをおすすめします。
夏だけの楽しみ!coffee collective の ソフトクリームが登場
コペンハーゲンでトップクラスのコーヒーを提供するCoffee Collectiveでは、夏季限定の新しいメニューとしてコーヒーソフトクリームを検討中です。詳細な素材については、他の有名なアイスクリーム店からの取り寄せや、独自のレシピを活用することが期待されています。美味しさに関しては、多くのファンから高い評価を得ています。
ハートベーカリーのスパイス香るクロワッサン
ハートベーカリーのカルダモンクロワッサンは、多くの人々に高く評価されており、特にデンマークの地元住民や観光客から愛されています。このクロワッサンは、サクサクとした食感とカルダモンの上品な甘さが特徴であり、その美味しさから、ミシュラン星付きレストランのNomaでも採用されているとされています。世界最高との評価は主観的ですが、確かに多くの人々から支持を受けていることは間違いありません。
ブリンシュウィーガー
フュン島の菓子パンは、独特の風味と食感が特徴であり、多様な具材が使われています。特に、地元で生産された食材を用いた甘い生地や、深い苦味を持つコーヒーとの相性が楽しめる一品が多いです。
ロムクーラー(ラムボール)
デンマークの人気菓子であるラフケーキ(トリュフ)は、余ったケーキやクッキーにラム酒やチョコレートを加え、フードプロセッサーで混ぜた後、丸めてココナッツをまぶしたスイーツです。このお菓子は、余り物を活用するアイディアから生まれたとされていますが、デンマークではその独特の風味と食感から多くの人に愛されており、ほとんどのベーカリーで見かけることができます。手頃な価格でしっかりとした甘さとボリュームが特徴で、特にブラックコーヒーとの相性が良いです!
よくある質問
デンマーク お菓子レシピは?
デンマークの伝統的なお菓子レシピには、素朴で家庭的な味わいのものが多く、現地の人々に長く親しまれています。たとえば「エイブルスキーバー」は、ホットケーキミックスや卵、牛乳を使い、たこ焼き器のような丸い型で焼き上げるふんわりとしたお菓子です。焼き上がった生地に粉糖やお好みのジャムを添えて楽しみます。
また、クリスマスやお祝いの席で定番なのが「カンセケーエ(Kransekage)」です。これはマジパン、粉砂糖、卵白を練り合わせて成形し、オーブンで焼いた後にアイシングで飾り付けるアーモンドの香り豊かなスイーツで、外はサクッと中はもちっとした食感が特徴です。
さらに、デンマークのクリスマスには「リスアラマン(Risalamande)」というライスプディングも欠かせません。牛乳で煮たお米に刻んだアーモンドや泡立てた生クリームを加え、チェリーソースをかけていただくデザートで、やさしい甘さと食感が魅力です。
他にも、ベリーをたっぷり使った「ベリーのポリッジ(Rød grød med fløde)」や、カルダモンやレモンの香りが効いた揚げ菓子「クライナー」など、デンマークならではの味わい深いお菓子が揃っています。どのお菓子も、シンプルな材料で作れるのに、アーモンドやベリー、クリームなど素材の美味しさがしっかり感じられるのがデンマークスイーツの魅力です。
デンマークで人気のお土産は?
デンマークで人気のお土産としてまず挙げられるのは、伝統的なクッキーやスイーツです。特にロイヤルダンスクのホワイトチョコ&ラズベリークッキーは、ホワイトチョコレートとラズベリーが生地に練り込まれていて、デンマーク土産の定番として多くの人に選ばれています。現地のスーパーや市場では小分けのお菓子も豊富に揃っており、ばらまき用としても重宝されます。
また、デンマークのパン屋やカフェで人気のFastelavnsbolle(ファステラウンスボッレ)は、デニッシュ生地やパイ生地にカスタードクリームやチョコレート、時にはカシスやピスタチオクリームなどを詰めたお菓子で、現地で食べるだけでなくお土産としても好まれています。特にコペンハーゲンの有名ベーカリーのものは、観光客にも評判です。
さらに、Anthon Bergのチョコレートや、ナッツ、マシュマロなどもばらまき用のお菓子として人気があります。お菓子以外にも、ヴィンテージ食器やアートグッズなど、デンマークらしい雑貨もお土産として選ばれています。デンマークのスイーツやお菓子は、甘さと素材の美味しさがバランスよく、コーヒーや紅茶と一緒に楽しむのがおすすめです。
デンマーク発祥のオープンサンドとは?
デンマーク発祥のオープンサンドは「スモーブロー(Smørrebrød)」と呼ばれています。スモーブローはデンマーク語で「スモー」がバター、「ブロー」がパンを意味し、バターを塗ったパンの上に多彩な具材をのせたオープンサンドイッチのことです。起源は中世の貴族が皿の代わりに薄くスライスしたパンを使ったことにヒントを得ており、当初は残り物の料理をパンにのせて食べる家庭料理でしたが、次第に彩り豊かで美しい料理へと進化しました。
19世紀後半の農業改革により食材が豊富になったことで、保存食や新鮮な食材をパンにのせるスタイルが一般的になり、1888年にコペンハーゲンでスモーブロー専門店が開店してからはデンマークの定番料理として広まりました。現在では、ハムやミートボール、サーモン、エビ、野菜など多様な具材をのせ、見た目も味も楽しめるランチや軽食として親しまれています。
スモーブローは、単なるオープンサンドではなく、デンマークの食文化や歴史を象徴する料理であり、具材とパンを一緒に食べる今の形のオープンサンドを作り上げた発祥の地とされています。