クッキーといえば、ホロホロと口どけがよく、香り高い人気のお菓子です。しっとりとした食感や、カリカリとした食感など、様々な種類があり、好みに合わせて選べるのが魅力です。一般的に、クッキーの生地には、薄力粉やバター、マーガリン、砂糖、卵などが使われています。この中で、粉は生地の質感を左右する重要な役割を担っています。今回は、強力粉を使ってクッキーを作った場合の違いについて、詳しく見ていきましょう。
薄力粉ではなく、強力粉のクッキー?
クッキーに強力粉を使うと、思わぬ魅力が広がります。高タンパク質の強力粉は、生地をしっかりと引き締め、サクサクの食感とともにしっとりとした味わいを実現。卵の風味もよく染み込み、素朴な味に仕上がります。バターやナッツを加えれば、豊かな香りと奥深い味わいが楽しめます。さらに、ドライフルーツ、ナッツ、チョコレートなどをトッピングすれば、クッキーの魅力は無限に広がるでしょう。 一口食べれば、強力粉の食感と風味の良さに驚かれることでしょう。いつもとは一味違う、新鮮な発見が待っています。強力粉の魔力に惹かれ、挑戦してみてはいかがでしょうか。薄力粉とは異なる、新たな世界が広がるはずです。
強力粉を使うクッキーの基本レシピ
強力粉を使ったクッキーのレシピをご紹介します。強力粉を使うことで、通常のクッキーよりもしっかりとした食感のクッキーができます。
材料
強力粉:150g
バター:100g(室温で柔らかくしておく)
砂糖:80g
卵黄:1個分
バニラエッセンス:少々(お好みで)
塩:ひとつまみ
作り方
準備
オーブンを180℃に予熱しておきます。
天板にオーブンシートを敷いておきます。
バターと砂糖を混ぜる
ボウルに柔らかくしたバターと砂糖を入れ、白っぽくなるまでよく混ぜます。
卵黄とバニラエッセンスを加える
卵黄を加え、さらによく混ぜます。バニラエッセンスを入れる場合はこの段階で加えます。
強力粉を加える
強力粉と塩を一緒にふるいながら加え、さっくりと混ぜます。生地がまとまるまで混ぜ合わせます。
成形する
生地をラップで包み、冷蔵庫で30分ほど休ませます。
生地を取り出し、約5mmの厚さに伸ばし、クッキー型で抜きます。
焼く
予熱しておいたオーブンで、180℃で約10〜12分焼きます。クッキーが薄いきつね色になったらオーブンから取り出します。
冷ます
焼き上がったクッキーを天板の上で少し冷まし、しっかり冷めたら完成です。
このレシピで、しっかりとした食感のクッキーをお楽しみください。

強力粉クッキーのアレンジレシピ8選
1. ココアチョコチップクッキー
濃厚なココアの風味とチョコチップの甘さが絶妙!
材料(約20枚分)
強力粉…130g
純ココアパウダー…20g
バター…80g
砂糖…50g
チョコチップ…30g
牛乳…大さじ1
作り方
室温に戻したバターと砂糖をすり混ぜる。
牛乳を加え、混ぜる。
強力粉とココアをふるい入れ、さっくり混ぜる。
チョコチップを加えて成形し、180℃で15分焼く。
2. ごま塩クッキー
甘じょっぱい和風クッキー。お茶うけにもおすすめ。
材料
強力粉…150g
バター…80g
砂糖…30g
塩…ひとつまみ
黒ごま(または白ごま)…大さじ2
牛乳…大さじ1
作り方
バターと砂糖をすり混ぜる。
塩・ごま・牛乳を加え混ぜ、強力粉を加えて生地をまとめる。
成形し、180℃で15分焼く。
3. ココナッツミルククッキー
やさしい甘さとトロピカルな風味が特徴。
材料
強力粉…140g
バター…60g
砂糖…40g
ココナッツミルク…大さじ2
ココナッツファイン…20g
作り方
バター・砂糖・ココナッツミルクを混ぜる。
強力粉とココナッツファインを加えてまとめる。
冷蔵で30分休ませてから焼成(180℃で15分)。
4. ナッツたっぷりクッキー
香ばしいナッツの歯ごたえがクセになる一枚。
材料
強力粉…150g
バター…80g
砂糖…40g
クルミやアーモンドなど…30g(刻む)
牛乳…大さじ1
作り方
バターと砂糖を混ぜ、牛乳を加える。
強力粉を加えて混ぜ、最後にナッツを入れる。
成形し、180℃で15分焼く。
5. レーズン&オートミールクッキー
食物繊維たっぷり!朝食や間食にもぴったり。
材料
強力粉…100g
オートミール…50g
バター…80g
砂糖…50g
レーズン…30g
作り方
バターと砂糖を混ぜ、強力粉・オートミールを加える。
レーズンを加えて混ぜ、丸くまとめて焼く(180℃で15〜18分)。
6. カラフルチョコスプレークッキー
見た目も楽しく、子どもが喜ぶクッキー。
材料
強力粉…150g
バター…80g
砂糖…50g
牛乳…大さじ1
チョコスプレー…適量
作り方
生地を作って丸く成形。
表面にチョコスプレーをまぶして焼く(180℃で15分)。
7. 抹茶とホワイトチョコのクッキー
ほろ苦さと甘さのバランスが絶妙な大人の味。
材料
強力粉…140g
抹茶パウダー…10g
バター…80g
砂糖…40g
ホワイトチョコ…30g(刻む)
作り方
バターと砂糖を混ぜる。
強力粉と抹茶をふるい入れ、混ぜる。
ホワイトチョコを加えて成形し、焼く(180℃で15分)。
8. きな粉と黒糖のクッキー(和風アレンジ)
素朴で香ばしく、ほっとする甘さ。
材料
強力粉…130g
きな粉…20g
黒糖(粉末)…50g
バター…80g
牛乳…大さじ1
作り方
バターと黒糖をすり混ぜる。
牛乳、きな粉、強力粉を加えてまとめる。
成形して焼く(180℃で15分)。
おいしく使い切る!強力粉のお菓子レシピ6選
美味しく使い切ろう!強力粉を使ったお菓子レシピ6選をご紹介します。
1. かぼちゃのマフィン(6個分)
材料
かぼちゃ(皮と種を除いて)…150g
強力粉…80g
薄力粉…70g
ベーキングパウダー…小さじ1.5
卵…1個
砂糖…60g
牛乳…60ml
サラダ油…50ml
シナモンパウダー…お好みで少々
ナッツ(クルミやアーモンドなど)…お好みで適量
作り方
かぼちゃはレンジで柔らかく加熱し、つぶしておく。
ボウルに卵、砂糖、牛乳、油を入れてよく混ぜる。
粉類(強力粉、薄力粉、ベーキングパウダー、シナモン)をふるい入れ、さっくり混ぜる。
つぶしたかぼちゃとナッツを加え、軽く混ぜる。
マフィン型に生地を入れ、180℃のオーブンで約25分焼く。
2. ホットビスケット(8個分)
材料
強力粉…100g
薄力粉…100g
ベーキングパウダー…小さじ2
無塩バター…50g(冷やして角切り)
牛乳…100ml
ココアクッキー(クリーム入り)…4枚(砕く)
作り方
粉類をボウルにふるい入れ、バターを加えて指先でそぼろ状にする。
牛乳を加えてひとまとまりになるまで混ぜる。
砕いたココアクッキーを加え、さっと混ぜる。
生地を2cm厚さにのばして型で抜く。
180℃のオーブンで15〜18分焼く。
3. メープルウォールナッツスコーン(6個分)
材料
強力粉…50g
薄力粉…100g
全粒粉…50g(なければ薄力粉で代用可)
ベーキングパウダー…小さじ2
バター…60g
牛乳…60ml
メープルシロップ…大さじ2
クルミ…50g
作り方
クルミはフライパンで軽くローストし、メープルシロップと和える。
粉類をふるい、バターを加えてそぼろ状にする。
牛乳とメープルシロップを加え、まとめる。
クルミを混ぜ込み、2〜3cm厚にのばしてカット。
180℃で約20分焼く。
材料
強力粉…100g
卵…3個
練乳…80g
砂糖…40g
サラダ油…大さじ2
作り方
卵白を泡立て、砂糖を3回に分けて加えながらしっかりメレンゲにする。
卵黄、練乳、油を別のボウルで混ぜ、メレンゲに加える。
強力粉をふるって加え、さっくりと混ぜる。
炊飯釜にクッキングシートを敷いて生地を流し込み、通常炊飯モードでスイッチオン。
焼き上がり確認後、足りなければ追加加熱する。
5. クッキーシュー(約6個分)
【クッキー生地】
薄力粉…30g
無塩バター…30g
砂糖…30g
強力粉…20g
【シュー生地】
水…60ml
牛乳…60ml
バター…50g
強力粉…50g
卵…2個
作り方
クッキー生地の材料を練り、棒状にして冷凍庫で冷やす。
シュー生地は鍋に水・牛乳・バターを入れて沸騰させ、火を止めて強力粉を加える。
弱火に戻してよく練り、卵を数回に分けて加える。
天板に絞り出し、輪切りにしたクッキー生地を上にのせる。
190℃で10分、170℃に下げてさらに20分焼く。
中を割ってカスタードやホイップを詰める。
6. バナナパウンドケーキ(パウンド型1本分)
材料
バナナ(完熟)…2本
強力粉…80g
薄力粉…70g
卵…2個
砂糖…70g
サラダ油…60ml
牛乳…30ml
ナッツやココナッツ…お好みで適量
作り方
バナナをフォークでつぶしておく。
卵と砂糖を泡立て、油と牛乳を加える。
粉類をふるい入れ、バナナとナッツも加える。
型に流し込み、170℃で約45分焼く。
竹串を刺して生地がつかなければ完成。
まとめ
強力粉を使ってクッキーを作ると、普通のクッキーとは異なる食感になります。強力粉には多くのグルテンが含まれているため、生地がしっかりとしてカリカリした食感になりがちです。しかし、焼き加減や他の材料の調整次第で、ホロホロとした食感に仕上げることも可能です。強力粉を使うと、シンプルな材料でも風味豊かなクッキーが作れるでしょう。
よくある質問
強力粉は小麦粉の代わりになる?
強力粉は小麦粉の一種なので、薄力粉や中力粉の代わりとして使うことは可能です。ただし、強力粉はグルテンの含有量が多く、水を加えてこねると粘り気や弾力が強くなり、もちもちとした食感になります。そのため、パンやピザなどには最適ですが、ケーキやクッキーなどの焼き菓子、ふんわり・サクサクした食感が求められる料理にはあまり向いていません。
例えば、クッキーを強力粉で作ると噛みごたえがあり、ザクザク・カチカチとした食感になり、薄力粉で作ったものとは違った仕上がりになります。また、揚げ物の衣に使うとカラッとした食感が出にくくなります。一方で、ムニエルやホワイトソースなど、薄力粉を少量使う場合は強力粉でもほとんど問題なく代用できます。