桃の旬は短い期間ですが、冷凍保存すれば一年中おいしい桃を味わえます。まずは冷凍に適した、熟し過ぎず硬めの完熟桃を選びましょう。洗って水気を拭き取り、皮をむいて種を取り除きます。種の周りの繊維質な部分もできるだけ取り除くと、食感が良くなります。

次に桃を半分または4つ等分に切り、ぎゅっと詰め込まずにトレーに並べて冷凍庫でしっかり冷やし固めます。固まったら冷凍保存袋に小分けにし、空気を抜いて種類と日付を書き留めて保存します。このように作業することで、解凍時に桃がくっついて形が崩れるのを防げます。上手に冷凍保存した桃は1年を通して、コンポートやスムージーなどとして楽しめるでしょう。

桃を冷凍保存した場合、解凍した後に少々変色することがあります。これは、桃本来の色素が酸化することで起きる現象で、食品衛生上問題のあるものではありません。変色を最小限に抑えるためには、冷凍する前にレモン汁を軽く絡めておくという方法が有効です。また、解凍時には、室温や冷蔵庫でゆっくりと解凍させるのが最も理想的です。

冷凍桃を活用したおすすめレシピを紹介します。

冷凍桃を使ったスムージー

フレッシュな桃が手に入らない時期でも、冷凍桃のおかげで年中桃スムージーを楽しめます。冷凍した桃は、そのまま滑らかに仕上がるので氷を使わずとも自然な冷たさが味わえます。暑い日のリフレッシュドリンクにぴったりです。

桃のシャーベット  

ひんやりと冷たい桃のシャーベットは、真夏の味覚をお手軽に楽しめます。レモン汁を加えることで、桃の香りと酸味が引き立ち、鮮やかな色合いも実現できます。砂糖を控えめにすれば、さっぱりとした大人味のデザートにも。

冷凍桃のタルト

半解凍の冷凍桃を使えば、ジューシーで甘酸っぱい風味たっぷりのタルトが作れます。タルト生地が水っぽくならないよう、桃に少し小麦粉をまぶすのがコツです。仕上げにアイスクリームを添えれば、贅沢な一品に。

冷凍桃の魅力を存分に生かした、これら3つのレシピをぜひ試してみてください。手間を少なく抑えつつ、夏の味わいをお手軽に堪能できるはずです。

冷凍桃は一年中楽しめる万能フルーツです。解凍して生で食べるほか、コンポートやジャム、ヨーグルトやアイスクリームのトッピングとしても美味しく頂けます。スムージーに加えれば、ビタミンと食物繊維を手軽に補給できます。

冷凍桃を使ったお菓子作りも楽しめます。パイ、タルト、クレープなどのデザートに活用できるほか、料理の隠し味としても大活躍します。すりおろした冷凍桃を肉や魚の料理に加えると、さわやかな酸味が料理を引き立てます。和え物のドレッシングにコンポートを使えば、おしゃれな一品に早変わりします。

半解凍状態ならシャリシャリとした食感、完全解凍なら桃本来の柔らかさと甘みが楽しめます。冷凍桃なら一年中桃スイーツが作れて、調理の幅が広がります。賢く活用すれば、この万能フルーツを存分に味わえます。