チョコミント—その鮮やかな緑色と、繊細なさわやかさと共に感じられるチョコレートの甘さに、子供から大人まで幅広い年齢層が夢中になります。チョコミントは”好き嫌いがはっきり分かれる”という特性を持つ一方で、心地よい後味と夏を彩る爽快感は確実に私達の心をつかむものです。また、アイスクリームやケーキ、キャンディなどさまざまなスイーツに利用されていますが、実はその誕生には興味深い歴史が垣間見えます。そんなチョコミントの発祥について探りましょう。
チョコミントの起源・発祥とは？
チョコミントの起源については、ミント風味のチョコレートが最初に登場したメーカーに関する詳細は不明ですが、最も古い記録として1931年にイギリスのベンディックスというメーカーが挙げられます。チョコミントは外国では年間を通じて提供されるフレーバーであり、特に夏限定というわけではありません。
また、チョコミントの歴史をさらに遡ると、1900年代初頭に登場した「グラスホッパー」というカクテルがその起源となる可能性があります。このため、チョコミントのアイスクリームはその後の展開であり、最初はカクテルなど他の形で広まっていたことがわかります。
アイスとしてのチョコミントの始まりは？
アイスクリームとしてのチョコミントの発祥は、1945年にアメリカの南カリフォルニアで設立されたパスキン・ロビンソン（後のサーティワンアイスクリーム）に遡ります。この時点で、チョコミントフレーバーがメニューに登場しました。このため、アイスクリームとしてのチョコミントはおそらくこの時期が初出とされています。
しかし、1920年代にはチョコミント風味のカクテルが存在し、1930年代にはミントチョコレートもあったことから、アイスクリーム以前にチョコミントの風味は他の形で楽しまれていた可能性もあります。
日本におけるチョコミントの発祥
日本におけるチョコミントの発祥も、サーティワンアイスクリームにあります。1974年、東京の目黒にオープンしたサーティワンアイスクリームの第一号店で、チョコミントはメニューの一部として提供されました。
また、アメリカ統治下の沖縄では1970年代にブルーシールが「ポーラベアー」というチョコミントアイスビスケットを発売しており、当時沖縄では高級アイスとして認識されていました。日本本土からの観光客が増えていた時期でもあったため、沖縄のチョコミントを試す機会もあったかもしれません。
まとめ
チョコミントの日本における発祥は、1974年に東京目黒にオープンしたサーティワンアイスクリームの第一号店に遡ります。ここで提供されたチョコミントは、日本初のアイスクリームとしてのチョコミントとされています。また、アメリカ統治下の沖縄では1970年代にブルーシールが「ポーラベアー」というチョコミントアイスビスケットを発売しており、当時は高級アイスとして人気がありました。チョコミントをぜひ味わってみて下さい。
よくある質問
チョコミントの日はいつですか？
チョコミントの日は2月19日です。この日は、アメリカの全米菓子協会が定めた「チョコミントの日」に合わせて、日本でも制定されました。2021年（令和3年）に一般社団法人日本記念日協会によって正式に認定・登録されたことで、チョコミント愛好家たちの間で広く認知されるようになりました。
チョコミントの歴史は日本において比較的新しく、1974年にサーティーワンアイスクリームが東京・目黒に1号店をオープンした際に、初めてチョコミントフレーバーが日本に上陸したとされています。当時は「ミント」という言葉がまだ一般的ではなかったため、「薄荷（ハッカ）」という注釈をつけて販売されていました。
それから約45年以上の歳月を経て、チョコミントは多くの人々に愛されるフレーバーとなり、「チョコミン党」という言葉が生まれるほどの人気を博しています。チョコミントアイスは、清涼感のあるミントとコクのあるチョコレートの絶妙な組み合わせが特徴で、さっぱりとした味わいの中にもチョコレートの甘さを感じられる点が魅力となっています。
現在では、多くのアイスクリームメーカーがチョコミント味の商品を展開しており、市場には様々な種類のチョコミントアイスが存在します。例えば、「スーパーカップチョコミント」（明治）や「ぎっしり満足チョコミント」（江崎グリコ）などが人気を集めています。
チョコミントの日は、このフレーバーをこよなく愛する人々にとって、その魅力をより多くの人に伝え、共に盛り上がる特別な日となっています。クラウドファンディングを通じて多くのファンの協力によって実現したこの記念日は、チョコミント愛好家たちの熱意の表れとも言えるでしょう。