デコポンは、その甘さとジューシーさで多くの人々に愛される柑橘類の一つです。しかし、その美味しさを最大限に引き出すためにはちょっとした工夫が必要です。本記事では、デコポンをより美味しく味わうためのコツや方法をご紹介します。新鮮な果肉の風味をより引き立てるテクニックから、デザートやサラダへのアレンジまで。デコポンの魅力を存分に楽しむためのガイドラインをお届けします。これを機に、あなたの食卓に新たな彩りを加えてみませんか？
デコポンとはどのような果物？
デコポンはみかんの種類で、元の名前は不知火（しらぬい）という柑橘です。この不知火の中で、センサーによって糖度13度以上、酸度1.0%以下の基準を満たしたものだけが「デコポン」と呼ばれます。
熊本県が発祥の地！
デコポンは熊本県果実連によって商標登録された名称で、その呼称を使用できるのは日本園芸農業協同組合連合会の加盟農協のみです。デコポンとして市場に流通する品種は、不知火の中から基準を満たしたものに限られ、これらの農協が出荷したものに与えられます。1991年3月1日に初めてデコポンが市場に出回り、2006年には商品化15周年を迎え、その記念日である3月1日が「デコポンの日」と定められました。比較的新しい柑橘類と言えるでしょう。
「不知火（デコポン）」の楽しみ方とは？
不知火（しらぬい）は「デコポン」とも呼ばれます。不知火の中でも基準（糖度13度以上、酸度1.0%以下）を満たしたものだけが「デコポン」と名乗れます。
不知火もデコポンも糖度が高く、子供から大人まで幅広く人気の柑橘類です。
甘味が強く、程よい酸味もあるため、そのまま食べるのがおすすめです。デコポンはジューシーで甘く、手でも簡単に剥けるため、非常に食べやすいです。
濃厚な味わいと風味があるので「ケーキ」などのお菓子や「ジャム」に利用するのもおすすめです。
「不知火（デコポン）」の皮の簡単な剥き方とは？
不知火（デコポン）は、外皮が柔らかく薄いため、温州みかんのように手で簡単に剥いて食べることができます。
手を使った剥き方
上部のでっぱりを手で取り除きます。
あとはみかんを剥くようにしてください。
「不知火（デコポン）」の皮は食用可能？
こちらでは、デコポン（不知火）の皮や種についてご紹介します。
種が含まれているか？
不知火（デコポン）は基本的に種がないため、そのまま食べても心配なく味わえますが、稀に種が入っていることもあります。
内皮は食べられる？そのままか、剥くべきか？
不知火（デコポン）の内皮は薄皮が薄いため、そのまま食べることが可能です。
中には内皮が柔らかいものもあるため、手で剥くと果肉を傷つけて果汁がこぼれることがあるので、ナイフで切ると良いでしょう。
表皮は食べることができる？
柑橘類の皮には多くの栄養が含まれ、漢方薬でも利用されています。
リラックス作用や血流の改善、美肌効果、肝機能の強化、むくみの防止や改善が期待できます。
最適な収穫時期
路地物の収穫は1月頃に始まり、その後1、2か月ほど貯蔵して酸を抜いた後に出荷されます。デコポンの旬は3月中旬以降に多く、5月頃まで続きます。
デコポンを選ぶポイントは・・
糖度13度以上、酸度1.0%以下のものだけがデコポンと名乗れるため、どれを選んでも甘さは保証されています！みかんのように酸味が強いものに当たることはほとんどありません。
デコポンの栄養成分はどう？甘さのわりにカロリーは⾼いの？
デコポンはビタミンCがみかんの1.6倍含まれ、食物繊維も豊かです。疲労回復や便秘解消を期待できるフルーツです。デコポンのカロリーは食べられる部分1個で約75～115kcal、大きさによって異なります。甘くて美味しいため、食べ過ぎに注意しましょう。
デコポンは家庭で育てられる？
庭がある方は、デコポンの苗木を購入し植えて育てることができます。デコポンは1本でも実をつけるので、家庭で育てやすい樹木です。植え付けは3月から4月が最適で、日当たりの良い場所を好み、十分に成長します。
デコポン栽培のポイント
柑橘系の植物はアゲハチョウの幼虫がつきやすいため、定期的に手入れを行い、害虫を見つけた際は迅速に対処することが重要です。また、早めに収穫すると糖度が低くなるため、収穫時期にも注意を払うことが必要です。
不知火（デコポン）の包丁を使った切り方は？
デコポンの上部と下部を包丁で切り取ります。
包丁を縦に使い、皮を剥いた後、好みのサイズに切り分けてください。デコポンの食べ方を工夫することで、さらに美味しく楽しむことができます。
不知火（デコポン）の起源と発展
1972年に長崎県の農林水産省果樹試験場口之津支場で、清見と中野3号ポンカンを交配して生まれた品種です。
その後、熊本県宇土郡不知火町（現・宇城市）に移り、収穫後に一定期間保存するとまろやかで甘みが増すことがわかり、品種名を「不知火」として栽培が始まりました。
デコポンの名前は、ヘタの周りの突起（デコ）と親であるポンカンから名付けられました。
最も人気の食べ方！デコポン レシピ
デコポンのレシピをお伝えします。保存方法についても、直射日光を避けた場所での保存や、気温に応じた適切な保管方法を心がけましょう。
完全デコポンゼリー
カップとしてデコポンの皮を使った、可愛らしいデコポンゼリーです。豊富な果実を使用し、宝石のように鮮やかな色合いが魅力となっています。
デコポンのぷるぷるゼリー
デコポンをフードプロセッサーで滑らかにした贅沢ゼリーです。上にカットデコポンをのせると、さらに豪華になります。おもてなしにも最適です。
新鮮なデコポンゼリー
大きな器で作るデコポンゼリーです。スプーンで固まった部分をすくい、豪快に楽しみます。輝くゼリーがとても美しいです。
自家製デコポンジャム
デコポン果肉、砂糖、レモン汁のみを使用したシンプルなジャムレシピです。瓶を殺菌消毒して詰めれば、手作りジャムは約二か月保存可能です。ただし、開封後は二週間以内に食べきることをおすすめします◎
デコポンとりんごのジャム
デコポンとリンゴを組み合わせた手作りジャムのレシピをご紹介。材料はデコポン、リンゴ、砂糖、レモン汁のみで、素材の美味しさを引き立てます。リンゴは蜜の多いふじが最適です。
デコポンで、春の味を心ゆくまで楽しんで
新鮮で甘さが際立つデコポン。みずみずしい実を味わえば、心も晴れやかになります。次の買い物でデコポンを見かけたら、ぜひ手に取ってください。春の香りを楽しめますよ。