さつまいも紅あずま
さつまいもは日本の代表的な野菜です。中でも「紅あずま」は、その鮮やかな赤紫色と上品な甘さで人気の品種です。この美味しい紅あずまの魅力と、活用方法をご紹介します。
さつまいもの紅あずまの特徴
さつまいも品種「紅あずま」は、鮮やかな赤紫色の皮が特徴的で、目を引く存在感があります。肉質はしっとりとしており、強い甘みとホクホクした食感が魅力です。焼き芋にすると、一層その甘味と香りが際立ち、幅広い年齢層に人気があります。さらに近年では、紅あずまの甘みを生かしたスイーツなどの加工品も増えており、焼き菓子やペーストは鮮やかな色合いと風味が魅力的です。
紅あずまは、もともと沖縄や九州地方で生産されていましたが、現在では全国的に広がりを見せています。特に東北地方でも作られるようになり、露地栽培と施設栽培の両方で収穫されるようになりました。寒さに強い品種であるため、東北の気候にも適していると言えるでしょう。
紅あずま・紅はるか・紅まさりの違いは?
さつまいもの世界には、様々な品種が存在し、その特性によって『しっとり系』『ホクホク系』『ねっとり系』に分類されます。紅あずまや紅はるかといった有名な品種以外にも、代表的な品種がいくつかあります。それぞれの系統をご紹介します。
「しっとり系」
水分をたっぷり含んだしっとり系の代表的な品種には、「シルクスイート」、「ひめあやか」、「めんげ芋」などが挙げられます。特に注目すべきはシルクスイートで、2012年に初めて販売された新しい品種です。適度な甘みと滑らかな食感が評判となっています。
「ホクホク系」
水分量が少なく、サラサラとした粉質が特徴のホクホク系では、「鳴門金時」、「高系14号」、「宮崎紅」などが代表的です。特に高系14号は、成長が早く大きくなるため、早期収穫が可能となります。さらに、各地での選抜や改良により、鳴門金時や宮崎紅が生まれました。
「ねっとり系」
適度な水分量を持ち、クリーミーな味わいが特徴のねっとり系品種としては、「安納芋」が有名です。安納芋の最大の特徴は、その甘さです。加熱すると糖度が40度前後になると言われ、甘いもの好きにはたまらない品種です。また、「クイックスイート」、「紅天使」といった品種も存在します。
さつまいもに含まれる栄養素と期待できる効果
さつまいもは、NASAが「準完全食」と評価するほど栄養価が高い食材です。健康と美容に嬉しい様々な栄養素を含んでおり、ダイエットのお供としても注目されています。
さつまいもに含まれる水溶性食物繊維と不溶性食物繊維は、便秘解消に役立ちます。特に焼き芋は、食物繊維が流れ出にくい調理法なので理にかなっています。また、豊富なカリウムは、余分なナトリウムの排出を促し、高血圧やむくみ防止に効果的です。
さつまいもに含まれるビタミンCは、活性酸素の発生を抑制することでがんのリスクを下げる働きがあります。さらに、ビタミンEとの相乗効果で血行を促進し、美肌効果も期待できます。
さつまいもは低GI食品の代表格で、食後の血糖値の上昇を穏やかにします。健康的な生活習慣と組み合わせることで、より高い効果が期待できるでしょう。
栄養バランスに優れ、様々な健康メリットがあるさつまいもを、ぜひ毎日の食生活に取り入れてみましょう。
紅あずまの保存方法
新潟県産の希少な米、紅あずまの美味しさを最大限に堪能するには、適切な保存方法が欠かせません。紅あずまの魅力を長く楽しむために、次のポイントを押さえましょう。
常温保存が最適、温度は10~15度
紅あずまは常温で保存するのが理想的です。適温は10度から15度くらいが目安となります。この温度帯であれば、数ヶ月の保存が可能です。
新聞紙に包み冷暗所に保管
保管場所は、涼しく風通しの良い日の当たらない冷暗所が適しています。日光の影響を避けるため、紅あずまを新聞紙に包んでおくことをおすすめします。
収穫直後は手ではらい、新聞紙で通気性を
万一、収穫直後の紅あずまを入手した場合は、まず土をていねいに手で払い落とし、天日干しで乾かします。その後、新聞紙に包み、通気性を確保するため小さな穴の空いた段ボールに入れて保管しましょう。
水洗いは厳禁、水分に弱い
紅あずまは水分に弱いため、絶対に水洗いはNG。収穫直後は土がついていますが、手で払い落とすように心がけましょう。水分が付着すると傷んでしまいます。
希少な紅あずまの味わいを、適切な保存方法で十分に味わい尽くしましょう。
ホクホク系紅あずまのおいしい食べ方
ホクホク系さつまいもの代表格である、紅あずまのおいしい食べ方を紹介します。どの食べ方もとてもおいしいので、みなさんも是非お試しください。
焼き芋
紅あずまの最もポピュラーな食べ方は、焼き芋です。粉質でホクホクとした食感と、どこか懐かしい味が楽しめます。表面をサッと洗って、オーブントースターで15分焼くだけで、おいしい焼き芋ができあがります。トースターではないオーブンの場合はアルミホイルを巻いてください。
天ぷら
紅あずまは、天ぷらにしてもおいしいです。サクッとした衣とホクホクの紅あずまの相性は抜群です。おいしく作るコツは、厚さを1cmほどに均等に切り、熱の入りをスムーズにすること。また、衣をつける前に10分ほど水にさらし、よく水気を切るのも大事です。
大学芋
紅あずまで大学芋を作ると、昔ながらのホクホクとした食感を味わえます。また、紅あずまは水分量が少ないため、油はねの心配もなく簡単に安全に作ることができます。紅あずま本来の甘みを楽しみたい場合は、蜜の糖分をやや少なめにしましょう。
まとめ
さつまいも「紅あずま」は、見た目の美しさと上品な甘さが魅力的です。焼き芋やスイートポテトなどの加工食品に加え、サラダや揚げ物など様々な料理に活用できます。ほくほく食感とまろやかな味わいは、食卓を彩る絶品の一品です。旬の秋から冬にかけて、ボリューム満点の紅あずまを存分に楽しみましょう。