サンマルクケーキの名前の由来には諸説ありますが、一般的には「聖マルコ（Saint Marc）」という聖人の名前にちなんで名付けられたとされています。聖マルコは新約聖書の『マルコによる福音書』の著者であり、ヴェネツィアの守護聖人としても知られています。

このケーキがどのようにして誕生したのかについての詳細な記録は残っていませんが、フランスで長い歴史を持つ伝統菓子のひとつとして知られています。サンマルクの特徴的なキャラメリゼの技法は、フランス菓子の職人技のひとつとしても評価されており、パティスリーの技術を学ぶ上で重要な要素のひとつとされています。

サンマルクケーキのレシピをご紹介します。

材料

【ビスキュイ・ジョコンド】

全卵：60g

アーモンドプードル：47g

粉糖：40g

薄力粉：11g

卵白：40g　

グラニュー糖：10g

【チョコレートクリーム】

チョコレート：70g

牛乳：50ml

生クリーム：100ml

ラム酒：15ml

【バニラクリーム】

卵黄：40g

グラニュー糖：27g

バニラビーンズ：適量

ゼラチン：3g

生クリーム：150ml

作り方・手順

ボウルにアーモンドプードル、粉糖、薄力粉を入れ、全卵を半分加えて混ぜる。

別のボウルで卵白を泡立て、数回に分けてグラニュー糖を加えながらしっかりとしたメレンゲを作る。

メレンゲの1/3を全卵のボウルに加えて混ぜ、残りのメレンゲを数回に分けて加えながら切るように混ぜる。

天板に流し込み、210℃から220℃で10分以内を目安に焼き上げる。

焼きあがった生地を型に合わせて2枚にカットする。

牛乳を温め、刻んだチョコレートを加えて溶かし、ラム酒を混ぜる。

別のボウルで生クリームを7分立てにし、チョコレートと数回に分けて合わせる。

アーモンド生地にチョコレートクリームを流し込み、冷蔵庫で冷やし固める。

バニラクリームを作るため、卵黄とグラニュー糖、バニラビーンズを白っぽくなるまで混ぜる。

ふやかしたゼラチンを湯煎またはレンジで溶かし、卵黄のボウルに加える。

立てた生クリームを加えて混ぜ、冷やし固める。

ムースの大きさに合わせてアーモンド生地をカットする。

カットしたアーモンド生地に粉砂糖を振り、バーナーでキャラメリゼする。

キャラメリゼした生地をムースの上にのせて完成。

仕上げにクッキーやチョコレート装飾を加えれば、見た目も華やかなサンマルクケーキになります。メレンゲを作る際には、泡を潰さないように優しく混ぜることがポイントです。冷蔵庫でしっかりと冷やし固めることで、より美しい層を作ることができます。

サンマルクケーキは、フランスの伝統的なスイーツで、キャラメリゼされた表面と、チョコレートムースとホワイトムースの二層のクリームが特徴です。サクッとしたキャラメリゼの食感と、しっとりとしたムースの組み合わせが絶妙な味わいを生み出します。その名前の由来は聖マルコにちなんでいるとされますが、詳細は定かではありません。

レシピでは、アーモンドプードルを使用した生地（ビスキュイジョコンド）を作り、チョコレートクリームとバニラクリームを交互に重ねて冷やし固めます。最後に粉砂糖をふりかけてキャラメリゼすることで、香ばしい仕上がりになります。サンマルクケーキは見た目の美しさも魅力で、おもてなしや特別な日のデザートにぴったりです。