石榴 食べ方
石榴は、古くから様々な文化圏で親しまれてきた果実です。鮮やかな赤色が特徴的な実の中には、ジューシーな種が詰まっています。栄養価の高さや美味しさから、石榴は健康食品としても注目されています。しかし、実の構造が複雑なため、食べ方を知らないと上手に味わえないかもしれません。そこで今回は、石榴の美味しい食べ方と簡単な選び方をご紹介します。
【ザクロの基礎知識】どんなフルーツ? 毒があるって本当?
優雅な香りと甘酸っぱい味わいが魅力のザクロは、9月から11月が旬を迎える人気のフルーツです。国内で流通しているザクロの多くは、アメリカ・カリフォルニア産やイラン産の輸入品です。実を割ると中から赤い粒状の種が現れ、この部分がザクロの食用部位となります。一つひとつの種衣には小さな種が入っており、好みで種ごと食べることができます。ただし、個人差もあり、種が固くて食べにくい場合は取り除いても構いません。一方、果実の皮には有害物質が含まれているため、絶対に皮ごと食べてはいけません。必ず皮を剥いでから種衣のみを口にするようにしましょう。
【ザクロの食べ方】皮と薄皮を取りのぞくことが大事!
ザクロは太古の昔から栄養価の高い"赤い宝石"と呼ばれ、健康に良いとされてきました。しかし、その見た目ほど食べ方は簡単ではありません。ザクロを食べるには、食用の赤い粒を取り出す必要があります。水を張ったボウルの中でやさしく作業することがポイントです。
1. ザクロの先端の尖っている部分を切り落とします。
2. 白い房の筋に沿って皮部分に包丁で浅く5~6カ所切り込みを入れます。中まで切り込みを入れると、赤い粒が割れてしまうので注意が必要です。
3. 切り込みを入れた部分から手でザクロを割ります。
4. ボウルに水を張り、割ったザクロを入れます。水の中で、赤い粒を白い薄皮から丁寧にはがしていきます。赤い粒をはがし終わった皮は取り除きます。
5. 薄皮が浮いてくるので手や網ですくいとり、取り除きます。残った赤い粒をザルにあげます。
6. 再びボウルに水を張り、赤い粒を入れ、やさしく振り洗いします。薄皮などが浮かんでくるので、余分なものをすくいとってから、ザルにあげます。
このようにして取り出した赤い粒は、生で食べるのはもちろん、サラダに入れたり、デザートのトッピングにしたりと、様々な用途があります。また、ジュースにしても美味しく、ワインやお酒の材料にもなります。ぜひ、この赤い宝石の恵みを存分に味わってみてください。
【ザクロジュースのレシピ】フレッシュな味わい!
〈材料(2人分)〉
ザクロ(赤い粒の部分)…1個分(約180g)
はちみつ(好みで)…適宜
水…適宜
ミントの葉(あれば)…適宜
〈作り方〉
1. ザクロの赤い粒を取り出し、ミキサーに入れてなめらかに撹拌する。
2. 好みの甘さに調節するため、はちみつを加えてさらに撹拌する。味が濃すぎる場合は水で割って調整する。
3. グラスに注ぎ、ミントの葉を飾れば完成。
ザクロは古くから"長寿の実"と呼ばれ、栄養価が高く注目されている果物です。手作りのフレッシュジュースなら、新鮮な風味と豊富な栄養素を堪能できます。ビタミンCやKが豊富で、鉄分やポリフェノールなどの抗酸化成分も含まれています。夏バテ対策の飲み物として、また料理の隠し味としても大活躍。ぜひ手作りで、奥深い味わいを楽しみましょう。
【ザクロとアボカド・キウイサラダのレシピ】甘酸っぱさが◎
〈材料(2人分)〉
ザクロ(鮮やかな赤い実)…適量
リーフレタス…1/2個
アボカド(なめらかな食感)…1/2個
キウイ(爽やかな香りと酸味)…1/2個
〈ドレッシング〉
はちみつ…大さじ1
レモン汁…大さじ1
オリーブオイル…大さじ1と1/2
塩…少々
〈作り方〉
1. リーフレタスは手で食べやすい大きさにちぎる。
2. アボカドは種と皮を剥き、一口大に切る。
3. キウイは皮をむき、7〜8mm幅の輪切りにする。
4. 器にレタス、キウイ、アボカドを盛り付け、種を取り除いたザクロの実を散らす。
5. ドレッシング材料をよく混ぜ合わせ、サラダにかける。
甘酸っぱい味わいが魅力の「ザクロとアボカド・キウイサラダ」の出来上がり。鮮やかな三色のフルーツが映える、栄養価の高い一品です。
【ザクロの保存】すぐに食べ切れない場合は冷凍を
ザクロの鮮やかな赤は季節を映す秋の実り。甘酸っぱい味わいとビタミン豊富な栄養価から、近年ますます人気が高まっています。しかし、ザクロはすぐに食べきれないことも多いものです。
そんな時は冷凍保存が便利な方法です。まずザクロの実から種を取り除き、種のみを小分けにして冷凍庫に入れましょう。こうすれば、1年間も旬の風味を楽しめます。朝食のトッピングにしたり、ヨーグルトに添えたり、様々な料理のアクセントとしてお使いいただけます。
また、ザクロジュースとして保存するのも良い選択肢です。実をすりつぶして果汁を取り出し、耐熱ボウルに移して冷凍庫へ。賞味期限は2~3か月ですが、旬のザクロを手軽に味わえる方法です。
一方で、生のまま冷凍保存するのはおすすめできません。鮮度が命の果物は、冷凍により品質が落ちてしまうからです。冷凍した場合は、料理に取り入れることで、手間をかけずに栄養を摂ることができます。こうして、旬の恵みを存分に活かしましょう。
まとめ
石榴は、まず実を横切りにしてから食べるのがおすすめです。そうすれば、ジューシーな種を手早く取り出せます。種は歯で潰してジュースを味わい、種の皮は捨てましょう。また、石榴ジュースとしても美味しく、シロップ漬けにしても楽しめます。選ぶ際は、赤みが強く、しっかりとした重みのある実を選びましょう。色づきムラのある実は避けた方が無難です。このように石榴の特性を理解すれば、その美味しさを余すところなく味わえます。