りんご 時間

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りんごを切ってしばらく放置していると、切り口が茶色に変色することがあります。これは、りんごに含まれるポリフェノールが空気に触れて酸化するためです。変色したりんごは見た目が悪くなり、せっかくの美しい果実が台無しになってしまいます。今回はこのりんごの変色について詳しく見ていきましょう。

りんごが変色してしまう理由

りんごの変色は、美味しさや栄養価には影響はありませんが、見た目の印象を損ねてしまいます。この現象は、りんごに含まれるポリフェノールオキシダーゼという酵素が、空気中の酸素と反応することで引き起こされます。りんごの果肉が空気に触れると、この酵素が働き始め、りんごの中の化合物が酸化され、褐色に変色していきます。
変色を遅らせる方法として、りんごに塩水やレモン水をかけることで、酵素の働きを一時的に抑えることができます。また、りんごの皮をむかずに残し、空気に触れる面積を少なくすることも有効です。採れたての新鮮なりんごほど、変色が目立ちにくい傾向にあります。
りんごは収穫後も生きた状態で呼吸を続けているため、時間の経過とともに徐々に変色が進行します。切ってから1時間もすれば薄い茶色に変色し始め、5時間ほど経過すると濃い色になり、見栄えが悪くなります。変色したりんごは食べられますが、食べる前に変色した部分を薄く切り取ることをおすすめします。カビが生えたり腐れた場合は、食べずに処分しましょう。りんごの変色を最小限に抑え、美味しさと鮮度を保つためには、適切な保存方法が重要となります。

変色を防ぐ定番の予防策は「塩水」

りんごの変色を防ぐ定番の方法は塩水に浸すことです。水200ccに対して塩1〜2gを加え、濃度0.5〜1%の塩水を作り、その中にりんごを1分程度つけてください。塩水の濃度が高くても効果に違いはありませんが、塩分が強くなるとりんごが塩辛くなり、味が落ちてしまいます。りんごをおいしく食べるためには、濃度0.5〜1%程度の塩水が最適です。
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塩水以外も!りんごの変色を防ぐ方法

りんごは人気の高い果物ですが、剥いた後に空気に触れると変色してしまうのが難点です。塩水以外にも、様々な方法で変色を防ぐことができます。
ひとつは、レモン果汁や酢水を使う方法です。レモン果汁に含まれるクエン酸や酢の酸性により、りんごの酸化を防ぎます。200ccの水にレモン果汁を5~10g、穀物酢を5~7g加えて、剥いたりんごを5分ほど浸しておきましょう。ほのかな酸味と香りが楽しめます。また、2等分にカットしたりんごを保存したい場合は、レモン果汁をそのまま使うと効果的です。
はちみつや砂糖水にりんごを浸すのも良い方法です。200ccの水にはちみつ40g、砂糖10gを加え、剥いたりんごを5分ほど浸けます。りんごにほんのり甘味が移り、おいしく頂けますよ。
さらに、重曹を使う方法もあります。重曹は酸化を抑える働きがあるので、水に適量溶かしてりんごを浸せば変色を防げます。
炭酸水に5分ほど浸すのも手軽な方法です。甘味のある炭酸水でも構いません。甘味や酸味、塩味が気になる方におすすめです。
このように、りんごの変色防止には塩水以外にも様々な方法があります。お好みの方法を見つけて、おいしいりんごを長く楽しんでくださいね。

すでに変色済みのりんごを戻すことはできる?

りんごの変色を元に戻す方法としては、果汁100%のオレンジジュースに10分程度つけるだけで、茶色く変色した部分が薄くなり、きれいな見た目に戻ります。これは、オレンジジュースに含まれるビタミンCが、りんごの酸化によって生じた変色を還元する働きがあるためです。さらに、オレンジジュースの風味がりんごに移ることで、変色したりんごをそのまま食べても美味しく頂けます。変色の一時的な抑制にとどまらず、実際に変色を元に戻すことができる有効な方法と言えるでしょう。

まとめ

りんごは切った後、時間が経つと変色しやすい果物です。しかし、酸化による変色は食べることに問題はありません。見た目が悪くなるため、切った直後に色止めの対策をすることをおすすめします。長時間放置してカビが生えたり腐敗が進んだ場合は、安全のために食べずに処分しましょう。