モッツァレラチーズ 体に悪い
モッツァレラチーズは生トマトとバジルで楽しむカプレーゼや、ピザのトッピングで欠かせない存在。しかし、そのモッツァレラチーズが体に悪いといわれることがあります。この記事では、モッツァレラチーズがもつ体へのさまざまな影響について詳しく解説します。
モッツァレラチーズとは
モッツァレラチーズとは、その原点を南イタリアのナポリ地方に持つフレッシュタイプのチーズです。チーズは一般的に大別すると熟成タイプとフレッシュタイプにわかれますが、モッツァレラチーズは後者で、その自然な白さと柔らかさが特徴です。
このチーズは元々、水牛(バッファロー)のミルクから作られていましたが、現在ではよりアクセスしやすい牛のミルクから作られることが一般的です。製法は比較的シンプルで、生乳に酵素を加えてタンパク質を凝固させ、その塊を「カード」と呼んでとって、熱湯で処理した後に形を整えます。この様子がまるでお餅をもむような弾力を持つからこそ、モッツァレラチーズはその独特の食感を持つのです。
なお、モッツァレラという名前はイタリア語で「引きちぎる」を意味する「モッツァレ」から来ており、これはチーズの製造過程に由来しています。
モッツァレラチーズの魅力はその汎用性にあり、果物と一緒に食べたり、サンドイッチに使ったり、マルゲリータピザの具としたりと幅広く活用できます。また、ピザやパスタのトッピングやチーズフォンデュの具材としても利用できます。ただし、モッツァレラチーズは保存期間が短いので、食べ残しは早めに消費することが望ましいです。
栄養面では、「タンパク質、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB12、ビタミンK、カルシウム、亜鉛」などが豊富に含まれており、特に含まれるタンパク質は高品質な物とされています。
ミルキーでクリーミーな風味と独特の食感を持つモッツァレラチーズは、その多面的な特徴から世界中で愛されています。
モッツァレラチーズを含めたチーズが体に悪いと言われている理由
モッツァレラチーズを含むチーズ類は、非常に優良な栄養源でありますが、体に悪いという可能性も指摘されています。その理由をいくつかご紹介します。
1つ目は、タンパク質の過剰摂取による体への影響です。チーズは良質なタンパク質が豊富に含まれていますが、その摂取過多は消化器官や腎臓に負担を与え、腎臓病や痛風のリスクを高める可能性があります。特に、糖質制限ダイエットやケトジェニックダイエットを行っている人は、タンパク質が多くなりがちなため注意が必要です。
2つ目は、偏頭痛を引き起こす可能性がある化学物質「チラミン」の存在です。偏頭痛に悩む方は、チーズやその他の乳製品の摂取量を調整することで改善が見られるかもしれません。
3つ目は、消化が追いつかずにむくみや下痢を引き起こすラクトースの摂取です。多くの人が牛乳を消化するのに苦労していて、これは乳糖を分解する酵素ラクターゼの不足によるものとされています。特に日本人はラクターゼの量が欠けているため、乳製品を多量に摂取するとむくみや下痢を引き起こす可能性があります。
4つ目は、乳製品が含むホルモンの影響です。エストロゲンやプロゲステロンなどのホルモンが含まれており、大量に摂取すると気分の変化を引き起こす可能性があるとされています。乳製品の摂取を抑えることで、一部の人においては気分の安定に寄与するかもしれません。
このようにモッツァレラチーズを含むチーズは、摂取の仕方によっては体に悪影響を及ぼす可能性がありますので、バランス良く摂取することが大切です。
チーズが健康に良いといわれる理由
体の健康維持に必要な栄養素、特にカルシウムやタンパク質は、チーズから十分に摂取することができます。それだけでなく、チーズには意外な健康効果がたくさん隠されています。
例えば、脳へのポジティブな影響をもたらすビタミンB群が含まれています。特に、神経系を健康に保つために重要なビタミンB12が豊富に存在しています。また、アンチエイジング効果があるとされる抗酸化物質、コンジュゲートリノール酸もチーズには含まれています。これらの成分は、心臓病や癌のリスクを下げると言われています。
さらに、腸内環境を整えるチーズの効果も忘れてはなりません。腸内フローラのバランスを整えることで、腸内の健康を保つことができます。
チーズは高カロリーな食品なので、摂取量を過度に増やすとその結果が裏目に出ることもあります。健康を考えるなら、適度な量のチーズをバランスよく食生活に取り入れることがおすすめです。
モッツァレラチーズの注意すべきは「量」か
モッツァレラチーズはその万能さから、多くの料理で愛されています。
このチーズのカロリーや脂肪が高いという事実は、過剰に食べることを遠慮させる一因となるでしょう。とはいえ、適正な量を保つことで、その美味しさは健康的な食生活を支えています。適切な取り入れ量は個々のライフスタイルや体質に適応させるべきです。
その上で一番大切なのが、「無理なく適量を堪能する」ことで、モッツァレラチーズの美味しさは最大限に引き立つはずです。特別なご馳走としてこのチーズの独特な風味と食感を全面的に享受したいものです。
モッツァレラチーズの1日あたりの摂取量について触れてみましょう。チーズには相応なカロリーと塩分が含まれますので、摂取量は「1日60gくらい」が適切であるとされています。
まとめ
モッツァレラチーズには脂肪分やナトリウムが多い一方で、カルシウムやタンパク質も豊富です。適量を心がけ、バランスの良い食事を心掛けることが大事。摂り過ぎには注意が必要ですが、より健康的に楽しむ方法を探るのも有意義でしょう。