マルゲリットマリーラとは
1874年、フランス・リヨン郊外のヴィルルバンヌで、園芸家であるM.マリーラ（M. marillat）氏によって発見された大型の西洋梨があります。その名は発見者の妻、Marguerite Marillatから取られ、この梨はマルゲリット・マリーラと呼ばれています。発見当初から美味しさと特異性で注目を集め、静かな名声を築き上げました。今回はマルゲリット・マリーラについてご紹介します。
マルゲリット・マリーラの歴史
マルゲリット・マリーラは、1874年にフランス・リヨン郊外のヴィルルバンヌで園芸家であるM.マリーラ（M. marillat）氏によって発見された大きな西洋梨です。この梨の名前は、発見者の妻であるMarguerite Marillatから取られました（一部の情報では1872年に初めて展示されたとも言われています）。
マルゲリット・マリーラの特徴
黄緑色の大玉な果実は、重さが350～500gほどあり、熟すにつれて果皮は黄緑色から美しい黄色に変化します。果肉は豊かな多汁で、ソフトな食感が特徴です。この梨はほどよい甘みと穏やかな酸味を備え、同時に心地よい香りも楽しむことができます。
興味深いことに、マルゲリット・マリーラは「オーロラ」の親品種であり、どちらも早生の梨に分類されます。
マルゲリット・マリーラの選び方（見分け方）
良質なマルゲリット・マリーラを選ぶ際は、ふっくらとしていて重みが感じられるものがおすすめです。熟すと果皮が美しい黄色に変化するため、即座に食べる場合は黄色くなったものを選ぶと良いでしょう。
ただし、果皮に傷があるとそこから腐敗の進行が起こりやすいため、キズには十分に注意が必要です。また、果皮に褐色のサビが付いていることもあるかもしれませんが、これについてはあまり気にする必要はありません。
マルゲリット・マリーラの保存方法
緑色の果皮のマルゲリット・マリーラを追熟させる際には、直射日光の当たらない場所（約15～20度が適切）に保管します。果実が乾燥しないように、新聞紙やポリ袋などで包んで保護しましょう。果皮が美しい黄色に変わり、香りが広がったら、冷蔵庫の野菜室で保存すると良いです。
マルゲリット・マリーラの食べ方
マルゲリット・マリーラをお召し上がりになる際は、4等分に切って皮をむき、りんごのように芯を取り除いてお召し上がりいただくと良いです。由来の大きなサイズのため、更に半分に切って8等分にすると、より食べやすいかもしれません。
一度に食べきれない場合は、残りをラップで包んで冷蔵庫に保存し、早めにお召し上がりください。また、コンポートやジャムに利用することもできます。熟した果物を適切な大きさに切ってラップで包み、冷凍しても問題ありません。これをスムージーやシャーベットにアレンジしてもお楽しみいただけます。
マルゲリット・マリーラ旬の時期
マルゲリット・マリーラは早生種で、収穫は9月上旬から始まります。収穫後、約10日から2週間ほどの追熟期間を経て、食べごろとなります。出荷は9月中旬から10月下旬まで行われ、その旬のピークは非常に短く、9月下旬から10月中旬にかけての期間に限られます。
まとめ
マルゲリット・マリーラは、その由緒正しい歴史と風味深い特性によって、園芸の世界で重要な存在となりました。1874年に発見され、その美味しさが評価されてきたこの西洋梨は、青森県の果物として誇り高く栽培されています。発見者の妻への敬意を込めた名前が冠せられたマルゲリット・マリーラは、果物の鑑賞と味覚の愉しみを提供し続けています。