料理の隠れた名脇役、生クリーム。とはいえ、パッケージの隅に書かれた賞味期限を見て、処分を考えたことはありませんか？未開封の生クリームが賞味期限を少し過ぎただけで捨てるのはもったいない話。ここでは、風味を損なわずに賞味期限切れの生クリームを有効活用するためのクリエイティブなアイデアをご紹介します。家庭料理からスイーツ、調味料としての活用法まで、目から鱗の使い方をぜひお楽しみください。
生クリームの賞味期限切れ、どう活用する？加熱調理で楽しむスイーツとデザートのアイディア☆
生クリームの用途はお菓子やケーキだけに限られていると思っていませんか？
使い道に迷って冷蔵庫で眠っている生クリームを、意外と簡単に活用できる方法がありますよ♪
ホイップしてウインナーコーヒーに加えたり、パンやホットケーキにトッピングするだけでなく、さまざまな使い方があるんです。
さらに、生クリームは冷凍して保存することもできるんですよ。
タッパーに大さじ1ずつ絞り出して密閉し冷凍すれば、アイスコーヒーに乗せて冷たいまま美味しく楽しめます。
おすすめのレシピを少しご紹介します！
参考にしていただければ嬉しいです♪
クリームが加わった特製味噌汁
生クリームの賞味期限が過ぎた場合は、できるだけ加熱調理で活用するのがベストです。
意外に思うかもしれませんが、生クリームは味噌と相性抜群ですよ！
作り方は普段のお味噌汁を作り、火を止める直前にお好みで生クリームを加えます。
具材は冷蔵庫にある野菜でOKですが、カブやサツマイモを入れると、トロトロで子供たちにも喜ばれるかもしれません。
さらに、すりごまを加えるとコクが増して一段と美味しくなります。ちょっと変わった味噌汁を手軽に楽しんでみてください。
冷たい味噌汁
必要なもの
絹ごし豆腐 1パック
味噌 大匙1〜2
だし 1/2カップ〜1カップ
生クリーム 適量
エキストラバージンオリーブオイル 少々
お好みでネギ
お好みで擦りごま
手順
１.豆腐、味噌、だしをミキサーで混ぜる
２.オリーブオイルと生クリームを加える
３.ネギや擦りごまで仕上げたら完成です
魅惑のクリームパスタ
食材
パスタ
スパゲッティ 300グラム
塩 大さじ2
オリーブオイル 大さじ3
ベーコン お好みの量
にんにく 1片
生クリーム 200ミリリットル
手順
１. 沸騰したお湯に塩を加え、スパゲッティを茹でます。
２. ベーコンを1センチ幅に切ります。
３. オリーブオイルでにんにくとベーコンをほどよく炒めます。
４. 生クリームを加え、泡が立ったらパスタをそのまま加えます。
５. よく混ぜて完成です。
ヒント
黒胡椒を振りかけると風味が増します。パスタの塩味が足りないと感じたら、コンソメを使って味を調節してください。生クリーム200ミリリットルで作るこのクリームパスタは、簡単にできる便利なレシピです。
たった2つの材料で作る簡単スコーン
必要なもの
ホットケーキミックス 150g
生クリーム 120cc
手順
１.オーブンを210℃に予熱します。
２.ホットケーキミックスと生クリームをボウルに入れ、よく混ぜ合わせます。
３.まとまった生地をまな板上に置き、1.5cmの厚さに手で整えます。
４.包丁でお好きな形に切り、オーブンの天板に並べます。
５.210℃に設定したオーブンで10〜15分焼きます。
アドバイス
生地が手に付く場合は、少量の粉（分量外）を振ってください。
生地を数回折りたたんでから伸ばすと、重なりができて美しく割れます。
余った生クリームはホイップし、焼き上がったスコーンに添えるとさらに美味しくなります。
ホットケーキミックスと生クリームで焼き上げるだけでも、スコーン風に仕上がります！
こだわりのコーンスープ
用意するもの
コーンクリーム (400ml) 一缶
生クリーム 50ml
牛乳 350ml
コンソメ 小さじ1
手順
１.鍋に全ての材料を入れてください！
２.軽く煮たら出来上がりです♪
【ヒント】
とてもシンプルです！ 味が薄い場合は塩を少々加えると良いです♪
生クリームを少し増やすと美味しくなります。その際は、牛乳を同じ分量だけ減らすと良いですよ。
賞味期限切れの生クリームは加熱すれば利用可能？
生クリームはお菓子やパスタ、スープに活用されますが、その賞味期限が短いのが難点です。
購入後、冷蔵庫に入れたままで期限切れに気づかず、使えなくなった経験はありませんか？
賞味期限が3から4日すぎている程度であれば、加熱して使用することが可能です。
ただし、賞味期限から一ヶ月過ぎたものは、古くなっているので惜しいですが処分しましょう。生クリームは200mlで200～300円と高価なため、そのまま捨てるのは惜しいと感じますよね。未開封の生クリームはメーカーによりますが、賞味期限が1週間程度になっています。賞味期限が過ぎたからといって、すぐに食べられなくなるわけではありません。
これは消費期限と異なり、美味しく食べるための目安ですので、少し工夫することでまだ利用できます。
しかし、生クリームは「生」のものなので、徐々に味が落ちていきます。もし、状態が悪化していたら、潔く処分するのがおすすめです。
賞味期限を過ぎた生クリームについて：1週間、2週間、また1ヶ月以上経過後も加熱すれば使用可能？
消費期限内に使用するのが理想ですが、万が一過ぎてしまった場合、どのくらいの期間までなら問題なく使えるのでしょうか？
「食べられる期限はいつまで？」「安全に使用できるのはどのくらい？」について1週間、2週間、1ヶ月の期間で比較してみたいと思います。
消費期限から1週間過ぎた食品
未開封であれば、一週間ほどでは外観の変化はほとんどない可能性があります。
ですが生クリームの中でも動物性油脂を使用したものは生鮮食品なので、風味や安全性が確実に低下します。
ケーキのホイップクリームとしての使用は避け、加熱が可能な料理に用いるのが賢明です。
2週間過ぎた賞味期限
賞味期限を過ぎても3、4日程度なら問題なく食べられることがあるかもしれませんが、それ以上になると、細菌が増え始める可能性があるため、推奨はできません。
期限を二週間超過した場合は、自己責任で消費するならば、生での摂取は避け、加熱した焼き菓子などに利用するのが良いでしょう。
生クリームの様子を確認し異常が見つかったら廃棄してください。
消費期限を超えてから1ヶ月以上経過
期限を1ヶ月過ぎたら、捨てるのが賢明です。
「まだ使えるかも」「加熱すれば大丈夫かも」と思うかもしれませんが健康に影響が出て病院に行く手間などを考慮すると、捨てる選択が安全だと言えるでしょう。
生クリームの未開封と開封後の賞味期限について
生クリームの賞味期限が過ぎた場合、未開封と開封済みで使用可能な期間は異なります。
どの食品も開封すると酸化や細菌の影響で劣化が早まりますので、早めに消費するのが理想的です。
賞味期限に関係なく、食材は新鮮なうちに楽しむのがベストですが、賞味期限が過ぎた後の未開封品と開封済み品ではどのような違いが生じるのでしょうか。
未開封のまま賞味期限が過ぎた場合
もし賞味期限を過ぎてしまっても、未開封の状態では品質の低下は避けられません。
そのため、フレッシュな風味を求めるホイップクリームとして使用するのであれば数日の期限切れは特に問題ないかもしれませんが、3～4日を超える場合は加熱して用いる方が良いでしょう。
開封後に賞味期限を過ぎたとき
開封後は賞味期限内であっても、早めに使い切ることをお勧めします。
開封したままで冷蔵保存していると、使う時にカビが発生していることがあります。
特に夏場は食品が痛みやすいので、利用前に匂いや外観を確認してください。腹痛を引き起こす可能性があります。
すぐに使い切れない場合は、冷凍保存も選択肢の一つです。
生クリームメーカーの公式サイトでも、使い切れない生クリームの冷凍保存を推奨しています。
上手に保存して、最後まで美味しくお楽しみください。
生クリームは冷凍保存可能？適切な解凍手順について
生クリームを凍らせる方法には、2通りがあります。そのまま液体のまま凍結するか、ホイップしてから冷凍する方法です。
液体を冷凍し、解凍する際の手順とは？
ジップロックなどの密閉できる袋に入れて保存し、冷凍しておきましょう。
使うときには50mlや100mlに小分けにしておくと便利です♪
泡立てが不可能なので、液体のまま料理に活用するのが良いでしょう。
解凍のやり方は…冷蔵庫で自然解凍が可能です。
また、凍った状態のままパスタやスープに加えて使えるので、とても便利です。
ホイップして冷凍する方法とその解凍手順
生クリームに砂糖を加えて泡立て、ホイップクリームを作ります。
7分ほど泡立てたら、スプーンでラップの上に小分けし、冷凍保存をします。
匂い移り防止のため、密封できる袋に入れておくのが良いです。
解凍方法は…
冷蔵庫で約3時間かけて解凍が可能です。
そのままコーヒーにトッピングして、ウインナーコーヒーとして楽しむのはいかがでしょうか♪
冷凍保存した際の生クリームの賞味期限と保存可能期間は？
購入したばかりの生クリームを冷凍すると、通常2〜3週間程度の保存が可能です。
賞味期限が迫った状態で冷凍した場合は、できるだけ早めに使い切ることをおすすめします。
冷凍は手軽に行えるので、使い切れない可能性がある場合には、賞味期限を迎える前に早めに冷凍して保存することが良いでしょう♪
賞味期限を過ぎた生クリーム！分離や固まりが見られるときについて
期限切れの生クリームを開けた際に、分かれていたり固まっていた経験はありませんか？その状態について詳しく説明します。
未開封状態での分離が起こった場合
冷蔵庫で未開封のまま保管していた生クリームが分離してしまった場合は以下の手順をお試しください。
まず初めに、匂いや見た目をチェックしてください。どちらかに異常がある場合、その生クリームは使用せずに捨てることをお勧めします。
状態に問題がなければ、次に生クリームが植物性か動物性かを確認します。
植物性の生クリームが分離した場合、ホイップしても口当たりが悪くなるため破棄が望ましいです。
動物性の生クリームの場合には、バターとして再利用することができます。
分離した生クリームを泡立てると、水分が少しずつ出始めます。この水分を取り除き、さらに泡立てるとクリーム状になり、これをバターの代わりに使うことができます。お好みで砂糖を加えれば、甘い風味のバターが楽しめます♪
開封後に分離している場合
開封後は冷蔵保存されていると思いますが、分離が見られる場合は廃棄をお勧めします。
空気に触れると品質が低下するため、劣化の可能性が高いため、使用を避けるのが賢明です。
未開封で塊が見られる場合
生クリームが固まる仕組みについて考えてみましょう。
生クリームは、乳脂肪分の小さな粒が液体の中に浮かんでいる状態です。この状態に振動を加えると、粒子同士が結びつき、徐々に固まっていきます。
ホイップクリームが作れるのもこの原理のおかげです。さらに、温度変化も固まる要因となります。乳脂肪は3～8度で安定していますが、それを超えると固まる傾向があります。
通常は冷蔵庫で保存するため、振動の影響で固まることが多いようです。冷蔵庫の開け閉めで生じる振動も原因となることがあるので、生クリームはドアポケットではなく振動の少ない奥の方に保存しましょう。振動で固まった場合、そのままホイップとして使うことが可能です。ただし、異常な臭いがする場合は使用を控えるべきです。冷凍されたホイップクリームは便利で使いやすいですね。
開封した後に固まりが見られる場合
有効期限がまだあるにもかかわらず、開栓後しばらく冷蔵庫に置いておくと、液状化したり、様々な形で固まることがありますよね。細菌が侵入して、ヨーグルトのようになってしまっているかもしれません。菌が増殖している可能性があるので、処分するのが良いでしょう。
動物性油脂クリームと植物性油脂クリームの違いについて
生クリームには、主に動物性と植物性の2種類が存在します。
動物性油脂の生クリームは、牛乳をベースにしており、脂肪分が約40％と高く、リッチで濃厚な風味が特徴です。
このタイプは泡立ちが良く、口溶けも抜群で、舌の上で滑らかに消えていきます。
そのため、特に製菓用として最適です。
一方、植物性油脂の生クリームは、植物油から人工的に作られたもので、長持ちし、比較的価格も安価で、軽やかでさっぱりとした味わいが特徴です。ナッペや絞り作業に適しています。
一般的に生クリームといえば、動物性油脂のものを指します。
よくある質問
生クリーム賞味期限が切れても大丈夫？
生クリームの賞味期限が切れても必ずしもすぐに使えなくなるわけではありません。賞味期限は未開封で適切に保存した場合に美味しく食べられる期間を示しており、賞味期限を過ぎても見た目や匂いに異変がなければ数日程度は使用できることがあります。ただし、動物性油脂を使い添加物のない生クリームは酸化しやすく、品質の劣化や風味の変化が起こりやすいため、賞味期限切れのものは特に注意が必要です。
また、開封後は雑菌が入りやすいため賞味期限に関わらずできるだけ早く、1～2日以内に使い切ることが推奨されます。匂いや見た目が酸味やカビ臭、変色など異常がある場合は食べずに廃棄したほうが安全です。賞味期限が1ヶ月以上過ぎた生クリームは衛生上のリスクが高まるため使用を避けるべきで、加熱調理してもリスクが残る場合があります。安全に使うためには新鮮なものを選び、賞味期限内または少し過ぎた場合でも状態をよく確認することが大切です。