「バタークリーム」とは、名前の通り、バターを主成分としたクリームのことです。このバタークリームをたっぷり使って作られたケーキを「バタークリームケーキ」と呼びます。見た目はショートケーキに似ていますが、ショートケーキが生クリームでデコレーションされているのに対し、バタークリームケーキはバタークリームでデコレーションされているのが特徴です。

1980年代頃まではこのバタークリームケーキが主流でしたが、最近ではそのクラシカルなルックスと懐かしい味わいが再び注目を集め、大人の心を魅了しています。

バタークリームには、イタリアンフィリングタイプ、パータポンプタイプ、アングレーズソースタイプの3種類があります。

イタリアンフィリングタイプ

卵白、砂糖、水を加熱し、バターを合わせたクリームです。着色しやすいため、華やかなケーキを作るのに適しています。

パータポンプタイプ

卵黄、砂糖、水を湯せんにかけて泡立て、バターを合わせたものです。

アングレーズソースタイプ

卵黄、砂糖、牛乳で作る濃厚なソースにバターを合わせたクリームです。このタイプとパータポンプタイプは、硬さがあるため、お花などの精巧なデコレーションに適しています。

バタークリームケーキとショートケーキの違いは、使われているクリームにあります。この違いによって味や見た目にも差が出てきます。

味の違い

バタークリームケーキは、バターのまろやかな味わいが特徴で、濃厚でありながらもどこか懐かしい印象を与えます。一方、ショートケーキは口どけの良い生クリームとさっぱりしたフルーツの組み合わせが美味しさのポイントです。

見た目の違い

バタークリームは生クリームに比べて硬めなので、精巧なデコレーションが可能です。そのため、持ち運びにも適しています。生クリームは柔らかいため、絞り出しなどのデコレーションが主流です。

バタークリームケーキの懐かしい魅力と、ショートケーキの軽やかな美味しさ、それぞれの特徴を楽しんでみてください。

バタークリームケーキは、その名の通りバターを主成分とするクリームが特徴のケーキ。甘さとコクがありながら、滑らかな食感が魅力。その華やかな見た目とともに、甘さの中に上品な風味が広がります。試したことがない方も、ぜひ召し上がってみて下さい。