世界のクリスマスケーキ

《フランス&ベルギのクリスマスケーキ》ブッシュドノエル


《オーストリアのクリスマスケーキ》クグロフ
オーストリアやスイス、フランスのアルザス地方で親しまれている「クグロフ」は、クリスマスに楽しむ伝統的なケーキです。クグロフ型に入れて焼き上げるこのケーキは、蛇の目模様が特徴で、マリー・アントワネットも好んで食べたと言われています。生地にはさくらんぼの蒸留酒に浸した干しぶどうやナッツが練り込まれ、しっとりとした食感が魅力です。アルザス地方では白ワインと共に楽しむのが一般的で、クリスマスの食卓を彩る一品です。


《イタリアのクリスマスケーキ》パネットーネ&パンドーロ
イタリアのクリスマスケーキ「パネットーネ」は、特別な酵母を使ってじっくりと発酵させたブリオッシュ生地に、プラムやオレンジピール、レーズンなどのドライフルーツが練り込まれています。ふんわりとした食感が特徴で、イースト酵母の特殊さや発酵の過程に手間がかかるため、家庭で作ることは少なく、主に専門の菓子店で購入することが多いです。イタリアでは、パネットーネの他にも「パンドーロ」というクリスマスケーキがあり、こちらは星型の形をしており、粉砂糖をふりかけていただきます。どちらもクリスマスにぴったりなデザートで、イタリアだけでなく南米にも伝わる伝統的なお菓子です。

《スペインのクリスマスケーキ》ロスコン デ レジェス
スペインで1月6日の「三賢人の日」に食べられる「ロスコン デ レジェス」は、王冠のような形をした伝統的なケーキです。クリスマスやお祝い事に食べるこの菓子パンは、フルーツやクリームで飾られ、見た目も華やかです。中には小さなガラス細工や豆が隠されており、これを見つけるとその年の幸運を祈るという習慣があります。

《オランダのクリスマスケーキ》ショコラード ケルセンタルト
オランダでクリスマスに楽しむ「ショコラード ケルセンタルト」は、多くのさくらんぼを使ったチョコレートタルトです。サワーチェリーの酸味とチョコレートの甘みが絶妙に組み合わさっており、そのバランスが多くの人々に愛されています。クリスマスのデザートとして特に人気で、甘いものが好きな方にはおすすめのケーキです。
《ニュージーランドのクリスマスケーキ》パブロヴァ
ニュージーランド発祥の「パブロヴァ」は、メレンゲで作った軽やかなケーキです。見た目は華やかですが、食感は意外にも軽く、メレンゲの甘さとフルーツの酸味が絶妙に調和しています。パブロヴァは特にフルーツやクリームと組み合わせて食べることが多く、スッキリとしたフルーツの風味が白ワインや紅茶とよく合います。

まとめ
それぞれの国々がクリスマスに寄せる思い、長い歴史や文化が産んだ、まさに国民性を表すかのようなクリスマスケーキを、世界旅行気分で堪能しましょう。これを機に新たなクリスマスケーキに出会い、あなたのクリスマスがより一層特別なものになることを願います。
よくある質問
クリスマスにケーキを食べる国はどこですか?
クリスマスにケーキを食べる文化は、世界のクリスマスの過ごし方において特に注目されるものです。代表的な国としては、日本、イギリス、フランスなどが挙げられます。日本では、クリスマスケーキの存在が欠かせないものとなり、生クリームとイチゴを使ったデコレーションケーキが伝統的なスタイルとして広く親しまれています。この文化は、不二家によって1922年頃から広められたものであり、現在では日本独自の華やかなクリスマス菓子として定着しています。
イギリスでは、クリスマスプディングやドライフルーツを使ったダークフルーツケーキが伝統的なクリスマス菓子として知られています。これらは12月24日や26日のティータイムに食べられることが多く、家庭で手作りされることもあります。一方、フランスでは「ブッシュ・ド・ノエル」がクリスマスケーキの象徴的存在です。薪の形をしたこのケーキは、チョコレートクリームで装飾されており、フランスならではの洗練されたデザインが特徴です。
また、イタリアでは「パネトーネ」や「パンドーロ」といったドライフルーツを使った伝統菓子が人気であり、ドイツでは「シュトーレン」がクリスマスシーズンに欠かせない存在となっています。これらの菓子は保存性が高く、クリスマス前から少しずつ食べる習慣があります。
このように、クリスマスケーキの種類や食べ方は国によって異なりますが、それぞれの文化や歴史を反映した伝統的な菓子が楽しみ方の一部となっています。日本でもこうした世界各国のクリスマスケーキが紹介されることがあり、その独自性と魅力を比較する機会を提供しています。
