ユニークなフルーツ、フィンガーライムの魅力と活用法

フィンガーライムは、まるで宝石のようなプチプチとした食感と独特な風味を持つユニークなフルーツです。その外観からは想像もできないほどの華やかな味わいが多くの人々を魅了しており、料理やスイーツ、カクテルなど、さまざまな場面でそのポテンシャルが発揮されます。今回の記事では、この魅惑的なフィンガーライムの基本情報や美味しい楽しみ方について詳しくご紹介します。

フルーツキャビア(フィンガーライム)の特徴とは

フルーツキャビアとは、本名フィンガーライムというオーストラリア沿岸の乾燥した熱帯雨林地域原産の柑橘です。キャビアライム、ブッシュキャビア、ブッシュライムとも呼ばれ、赤・ピンク・緑・紫・白など様々な色やサイズの品種が多く、全部で200種類以上あるといわれています。

フィンガーライム(フルーツキャビア)の詳細

フルーツキャビアの大きさは、長さ4~8cmの縦長のものが多く、表皮は柑橘らしくライムに似ています。切ると、果肉は魚卵のように丸く粒状で、指で押すと粒々の果肉が出てきます。その際、果汁はほとんど出ません。切った時にはライムのようなさわやかな香りがしますが、粒を単独で手に取ってもそれほど香りはなく、口に含んでもあまり味は感じません。ただし、粒を噛むと中から果汁がはじけ、柔らかい酸味と香りが広がり、お料理のアクセントにぴったりです。

果重(1個の重さ)はおよそ10~20g

果実の形状は円筒形で、長さは約5~7cmです。

果肉

果肉は、魚卵のような粒状で果汁はほとんど出ません。果肉の色は、ピンク色や白色、緑色など品種によって多様で彩り豊かです。味は、口の中で独特の苦みとプチプチとした食感、柔らかい酸味と爽やかな香りが弾けます。

多彩な品種

果肉がピンク、白、緑といった品種や、皮の色も黒や緑など多様で、種類は細かく分けると200種に及ぶとされています。

3.育て方

フィンガーライムの木は多数のとげがあり、果実が傷つきやすいため、栽培が非常に難しく、国内での生産量も極めて少ない希少な柑橘です。

4.食べ頃・旬

日本での収穫時期はおおよそ8~11月です。

お召し上がり方法

そのまま召し上がるのではなく、果肉がつぶれにくく口に含むまで臭いも少ないため、食感や香りが良く、お料理のアクセントやカクテルのドリンクに入れたり、見た目も綺麗なので料理に彩りと爽やかさを添えるのに利用されます。

「フィンガーライム」の栄養成分について

ビタミンCがみかんの約3倍含まれており、葉酸、カリウム、ビタミンEも豊富です。特に赤い果肉の品種にはビタミンEも多く含まれています。

その他:柑橘類の病気に効くかもしれない救世主!?

柑橘類の果実を緑に変色させ、樹木を枯死させる病気「カンキツグリーニング病(huánglóngbìng:通称HLB)」の有効な感染対策が無いとされていました。フィンガーライムは柑橘の中でもその影響を受けず、その耐性から治療薬の開発が期待されています。

フィンガーライム