フランスのデザート界で特に際立つ存在、タルト・オ・シトロン。本場のフランス菓子らしい風味豊かなこのレモンタルトは、さわやかな酸味と甘みのバランスが絶妙で、食べる人を幸せな気分にさせます。サクサクのパイ生地に詰まったなめらかなレモンクリームは、一口ごとに心地よい驚きを与えてくれます。特別な日のお祝いから普段のティータイムまで、どんな場面でも心を豊かにするタルト・オ・シトロンの魅力と楽しみ方をご紹介します。
タルト・オ・シトロンとは
タルト・オ・シトロンは、フランスの伝統的なデザートで、レモンの酸味を活かしたタルトです。サクサクとしたタルト生地(パート・シュクレ)に、レモンクリーム(クレーム・オ・シトロン)やレモンカードを詰めて作られます。上にメレンゲを乗せて焼き上げる「タルト・オ・シトロン・メレンゲ」も人気です。
このタルトは、レモンの酸味とタルトの甘さが絶妙に調和し、さわやかな風味を楽しめるデザートです。特に夏のデザートとしてよく提供され、甘さと酸味のバランスが特徴的な一品です。
タルト オ シトロン2個に必要な材料(15cmタルト型)
1. タルト生地(パート・シュクレ)
薄力粉:150g
無塩バター:80g(冷やしておく)
粉砂糖:50g
卵黄:1個
バニラエッセンス(お好みで):少々
塩:ひとつまみ
2. レモンクリーム(クレーム・オ・シトロン)
レモン果汁:100ml(約2〜3個分)
レモンの皮(すりおろし):1個分
砂糖:120g
卵:3個
無塩バター:80g(室温に戻しておく)
3. メレンゲ(メレンゲを乗せる場合)
卵白:3個分
砂糖:100g
塩:ひとつまみ
タルト オ シトロンの作り方
タルト オ シトロンの作り方をご紹介します。
タルト生地(パート・シュクレ)の作り方
バターと粉砂糖を混ぜる
冷やしたバターを小さく切り、粉砂糖と合わせてクリーム状になるまで混ぜます。
卵黄を加える
卵黄を加え、さらに混ぜます。バニラエッセンスを加える場合はこのタイミングで加えます。
薄力粉を加える
薄力粉と塩をふるい入れ、ゴムベラでさっくりと混ぜ合わせます。生地がまとまったら、ラップに包んで冷蔵庫で1時間ほど休ませます。
生地をのばして型に敷く
冷やした生地を3mm程度の厚さに伸ばし、タルト型に敷き詰めます。底にフォークで穴を開け、冷蔵庫でさらに30分ほど休ませます。
空焼き(ブラインドベーキング)
180℃に予熱したオーブンで15〜20分ほど、生地がきつね色になるまで空焼きします。焼けたら冷ましておきます。
2. レモンクリーム(クレーム・オ・シトロン)の作り方
レモンと砂糖を混ぜる
レモン果汁、すりおろしたレモンの皮、砂糖を鍋に入れて混ぜます。
卵を加えて加熱する
別のボウルで卵を溶きほぐし、レモンの混合物に少しずつ加えます。混ぜながら弱火で加熱し、クリームがとろっとするまで加熱します。
バターを加える
火を止めてから、室温に戻したバターを加え、滑らかになるまで混ぜます。
冷ます
できたレモンクリームを冷ましておきます。
3. タルトを仕上げる
タルト生地にクリームを詰める
冷やしたタルト生地に、冷めたレモンクリームを流し入れ、平らにならします。
仕上げ焼き
160℃に予熱したオーブンで10分ほど焼き、クリームを軽く固めます。焼き上がったら冷まし、冷蔵庫でしっかり冷やします。
4. メレンゲ(オプション)
手順:
卵白を泡立てる
卵白を塩ひとつまみと一緒に泡立て、砂糖を少しずつ加えながらしっかりとしたメレンゲを作ります。
タルトにメレンゲをのせる
冷やしたタルトの上にメレンゲを絞り、焼き目がつくまでオーブンで焼くか、バーナーで軽く炙ります。
完成
タルト・オ・シトロンは、冷やしてからいただくと、爽やかなレモンの風味がより引き立ちます。