サニードルチェは、山梨県を代表する新しい品種の赤ぶどうで、その名前には「太陽の甘さ」という意味が込められています。近年、皮ごと食べられる手軽さと爽やかな味わいから人気が高まり、家庭でのデザートとしてだけでなく、贈答用や特別な日の食卓にも選ばれる機会が増えています。この記事では、サニードルチェの魅力やおいしい食べ方について詳しくご紹介します。
サニードルチェとは
「サニードルチェ」という赤ぶどうは、山梨県で開発され、皮ごと食べられるのが特徴です。1986年に山梨県果樹試験場で「バラディ」と「ルビーオクヤマ」を交配して育成され、2009年に正式に品種登録されました。
このぶどうは大きな長楕円形の赤い粒が特徴で、1房の重さは300~500g程度です。しっかりとした甘味に加えて酸味が控えめで、青りんごのような爽やかな風味があり、果汁もたっぷり含まれています。
サニードルチェは、皮が薄く種が存在しないため、そのまま食べることができます。果肉は堅く、皮ごと食べると独特のパリッとした食感が味わえます。
山梨県では「甲斐路」や「赤嶺」といった種類の赤ぶどうも栽培されていますが、これらは風味は良いものの、色が安定しない、また病気に対して弱いという特性があります。これらの問題点を考慮し、育てやすさと優れた着色を持つ品種としてサニードルチェが誕生しました。
ブドウの名前は「太陽の恵みを多く受けた甘いブドウ」のイメージから命名されたと言われています。
サニードルチェを選ぶ際のポイント
選ぶ際には、粒が均一で果皮に張りがあり、軸ができるだけ緑色のものを探しましょう。軸が茶色くなっているものは収穫後時間が経っています。また、果皮にブルームと呼ばれる白い粉がついているものは新鮮さの証です。
サニードルチェは色づきのよい品種ですが、栽培状況などによっては色が薄くなったり、根元に黄緑色が残ることがあります。理想は濃い赤色ですが、多少薄くても甘味は十分なので心配はいりません。
サニードルチェの適切な保存法
湿気や高温を避けて、ぶどうを保存する際は工夫が必要です。保存する時はポリ袋やラップで包み、冷蔵庫の野菜室に入れておくことをお勧めします。また、キッチンばさみを使って1粒ずつ切り分けておくと、より長く新鮮さを保つことができます。
サニードルチェを楽しむ方法
先にも述べたように、サニードルチェは薄い皮と種なし特性によって、皮のまま楽しむことができます。皮を剥いて食べることも可能ですが、果肉と皮が密着しているため、食べるのに少し手間取るかもしれません。
その赤い皮を活かして、パフェやタルトの飾りに使うと、見た目が華やかになります。
サニードルチェの時期
サニードルチェが収穫されるのは、8月下旬から9月初旬にかけてです。
果物が市場に出回る時期は、栽培地や気候条件によって異なることがありますので、あくまで参考程度にご覧ください。