アイシングとは お菓子

手作りクッキーは、そのままでも十分美味しいもの。でも、ちょっとしたアイシングを施すだけで、見た目も味も格段にアップするんです!基本のアイシングクリームの作り方から、着色や絞り出しといったアレンジ方法まで、この記事では初心者さんでも簡単に挑戦できるアイシングクッキーの世界をご紹介します。バレンタインやクリスマス、誕生日など、特別な日のプレゼントにもぴったり。世界でたった一つの、オリジナルクッキーを作ってみませんか?

アイシングとは?

アイシングは、粉砂糖と液体を混ぜ合わせた、とろりとしたクリームのことです。そして、このクリームを使ってお菓子を飾ることも、一般的にアイシングと呼ばれています。アイシングの魅力は、模様、文字、絵など、自由自在な表現力。だから、特別な想いを伝えるプレゼントの飾り付けにも最適なんです!クッキーやケーキ、ドーナツといった焼き菓子を中心に、色々なスイーツを華やかに彩ります。

名前の由来

お菓子のデコレーションでお馴染みのアイシング、その美しい仕上がりから「ロイヤルアイシング」とも呼ばれています。この技法はイギリスで生まれ、まるで氷のような光沢が名前の由来となっています。一方、アメリカでは「フロスティング」という呼び方が一般的です。「フロスト=霧」という言葉が使われているのは、アイシングが冷えて固まる様子が霧のようだからだと言われています。

歴史

アイシングの起源は、14世紀から16世紀にかけてのルネサンス期のイギリスに遡るとされています。当時、砂糖の精製技術は未発達だったため、香辛料を加えたシュガーペースト、アーモンドペースト、マジパンなどが用いられていました。貴重で高価だった砂糖を贅沢に使用したアイシングは、富と地位の象徴とされていました。砂糖の精製技術が向上し、白い粉砂糖が普及すると、アイシングの人気はさらに高まり、様々な形状の砂糖細工が生み出されました。19世紀頃には、粉砂糖と卵白を混ぜたアイシングが広く用いられるようになり、現代のアイシングの形に近づきました。

アイシングの作り方

アイシング作りの秘訣、それは滑らかなペーストと適切な固さの調整、そして乾燥対策です。初心者でも失敗しないアイシングに挑戦しましょう。ここでは基本のレシピをご紹介します。(約220g分) 材料:粉糖200g、卵白30g、レモン汁小さじ1、食紅(お好みで)、粉糖(固さ調整用)。

作り方:まずはボウルに卵白を入れ軽くほぐし、ふるった粉糖を加えて艶が出るまで混ぜます。レモン汁を少しずつ加え、ゆっくり落ちる程度の固さに調整。半分を別のボウルに移し、固めに粉糖と食紅を加えてピンク色に。それぞれをコルネに入れ、クッキーなどをデコレーションしましょう。

ポイント:レモン汁で風味と速乾性を高めること。縁取りは固め、内側は柔らかめが綺麗に仕上がるコツです。縁取り用はツノが軽くおじぎする程度、内側用はスプーンで線を引くと数秒で消える程度が目安です。レモン汁か粉糖で固さを微調整し、デコレーションの種類に合わせて最適な状態にしましょう。広い面には柔らかめ、文字や縁取りには固めがおすすめです。

チョコ文字やアイシングに ペーパーコルネの作り方

アイシング用コルネの作成では、左右の端を正確に重ねることが重要です。位置がずれると、巻き終わり部分に不要な隙間が生じ、アイシングが漏れる原因となります。また、絞り出す際に線が綺麗に描けなくなることもありますので、丁寧に合わせましょう。コルネの先端をハサミでカットすることで、アイシングの出る量を調整できます。描きたい線の太さに合わせて、少しずつ切り込みを入れて調整してください。

レース模様が愛らしいアイシングクッキー

繊細なレース模様が目を引く、アイシングクッキーのレシピをご紹介します。純白のアイシングで、上品な雰囲気に仕上げてみましょう。シンプルな点と線を組み合わせるだけで、複雑で美しいレース模様が表現できます。ぜひ、オリジナルの模様に挑戦してみてください。

材料(10枚分):クッキー 10枚、粉糖 200g、卵白 (Mサイズ) 大さじ1.5、水 小さじ1、レモン汁 小さじ1/2、食紅 (青) 適量

作り方

1.ボウルに粉糖、卵白、水を入れ、スプーンでよく混ぜて練り合わせます。2. レモン汁を少しずつ加え、アイシングの固さを調整しながら混ぜます。 3.アイシングを1:2に分け、多い方に食紅を加えて水色に着色します。それぞれをコルネに入れましょう。 4.クッキーに水色のアイシングで縁取りをし、内側全体に塗り広げます。5.表面が乾くまで30分ほど置いて乾燥させます。 6.白のアイシングでレース模様を描き、しっかりと1時間ほど乾燥させれば完成です。

コツ・ポイント

アイシングの固さは、状態を見ながら調整してください。縁取り用は少し固め、内側用は柔らかめにすると、より美しく仕上がります。レモン汁は水で代用できますが、レモン汁を加えることで乾燥時間を短縮できます。

爽やかなレモンの香り レモンのパウンドケーキ

次に、レモンを贅沢に使用した、口いっぱいに爽やかさが広がるパウンドケーキをご紹介します。生地にはレモンの皮と果汁を練り込み、仕上げのアイシングにもレモン果汁をたっぷり使用。一口食べれば、たちまち爽やかな香りと酸味が広がり、午後のティータイムを彩ります。コーヒーや紅茶との相性も抜群です。

材料(20×7×5.5cmパウンドケーキ型 1台分)パウンドケーキ生地:薄力粉150g、ベーキングパウダー5g、レモン1個、無塩バター150g (常温に戻す)、砂糖150g、溶き卵2個分、アイシング:粉糖150g、レモン汁大さじ2、ピスタチオ (ダイス)3g、

作り方:1.レモンの皮をすりおろし、果汁30mlを絞ります。種は取り除いてください。2.ボウルに柔らかくした無塩バターと砂糖を入れ、泡立て器で白っぽくなるまでよく混ぜます。 3.溶き卵を少しずつ加え、その都度よく混ぜ合わせます。 4.すりおろしたレモンの皮とレモン果汁を加え、混ぜ合わせます。 5.ふるった薄力粉とベーキングパウダーを加え、ゴムベラでさっくりと混ぜ合わせます。 6.クッキングシートを敷いたパウンドケーキ型に生地を流し込み、180℃に予熱したオーブンで約40分焼きます。7.竹串などを刺して、生地が付いてこなければ焼き上がりです。 ケーキを焼いている間にアイシングを作ります。8.ボウルに粉糖とレモン汁を入れ、なめらかになるまで混ぜ合わせます。 9.焼き上がったケーキを型から取り出し、粗熱を取ります。 10.ケーキにアイシングをかけ、ピスタチオダイスを散らして、アイシングが乾いたら完成です。

ポイント:オーブンは必ず予熱を完了させてから焼き始めてください。焼き時間はオーブンの機種によって調整してください。焦げ付きそうになったら、アルミホイルを被せてください。レモンは国産、防カビ剤不使用のものを使うと安心です。

アイシングでオリジナルのスイーツを作ろう

今回は、お菓子の装飾に用いられるアイシングについて解説しました。伝統的なデコレーション技法であるアイシングは、SNSや様々なメディアで取り上げられ、その人気はますます広がりを見せています。材料を混ぜ合わせるなど、少し工程は多いですが、その分自由な表現が可能です。アイシングでスイーツをより魅力的に仕上げて、この機会にぜひ挑戦してみてください。

アイシング