わらび餅 栄養

わらび餅 栄養

わらび餅 栄養

和菓子でありながら、意外に栄養価の高いわらび餅。その美味しさと栄養面での魅力を余すところなく紹介します。ワラビの若芽から作られるこの伝統的な和菓子には、どのような栄養素が詰まっているのでしょうか。ヘルシーでありながら、素朴な味わいもお楽しみいただける、わらび餅の魅力に迫ります。

わらび餅は体に良いの? 栄養はある?

わらび餅には、ビタミンB群、ビタミンE、カロテン、食物繊維が豊富に含まれています。ビタミンB群には疲労回復や成長促進、貧血予防などの効果があり、ビタミンEは抗酸化作用や動脈硬化予防に役立ちます。カロテンには夜盲症予防や美肌効果があり、食物繊維は便秘予防や血糖値コントロールに効果的です。このようにわらび餅には体に嬉しい栄養素が凝縮されており、適量を意識して楽しむことで健康的なおやつを味わえます。

わらび餅 栄養

わらび餅は太る?

ここからは「わらび餅」はダイエット中にも有効な食材かどうかを詳しく見ていきましょう。

わらび餅は植物性の素材で作られていますが、きな粉や餡子などの具材が脂質を多く含むため、カロリーが高くなる傾向にあります。1個当たり80~100キロカロリー程度のわらび餅を数個食べれば、かなりのカロリーになってしまいます。さらに、わらび餅は小さな一口サイズですが、それが逆に食べ過ぎてしまいがちです。緑色の華やかな見た目とさっぱりとした味わいから、意外と罪悪感なく食べ進めてしまうかもしれません。

カロリー

わらび餅(100gあたり)約169kcal、わらび餅1個(約16gあたり)約27kcal

近年販売されているわらび餅には、わらび粉ではなくタピオカ粉を使用されているものも多数あります。この場合、上記のカロリーよりも高めになることに注意が必要です。

糖質

わらび餅(100gあたり)約29.43g、わらび餅1個(約16gあたり)約4.7g

わらび粉ではなくタピオカ粉を使用されているわらび餅の場合、上記の糖質量よりも高めになるケースが多いので注意が必要です。

わらび粉を使用して作られたわらび餅の場合、1日あたり60~100g程度に留めると良いでしょう。原料にでんぷんを使用されているわらび餅の場合は、1日5~7個程度を限度とし、食べ過ぎによるカロリー過多に注意しましょう。

適度に楽しむ分には問題ありませんが、健康維持のためにも、適量を心がけ、脂質の多い具材の量にも気をつける必要があります。伝統の和菓子でも、賢く楽しむ工夫が大切なのかもしれません。

本当のわらび餅は高い

和菓子の代表ともいえる"わらび餅"。その名前は山菜の"わらび"の根茎から作られていたことに由来しています。しかし近年、わらび餅の原料には植物性でん粉が多く使われるようになり、本物のわらびは入っていないことが珍しくなくなりました。

そんな中で、本当のわらびから作られた"本わらび餅"は、高価ではありますが、素朴でなめらかな食感と独特の風味が堪能できます。わらびの採取が難しく、生産量が限られているため、希少価値が高く付加価値の高い商品となっています。

一方、手間暇がかかる本わらび餅は、職人の技術を必要とするため、作り手の高齢化が課題となっています。確かな味を次世代に継承していくためにも、本物のわらび餅を大切に守り続けることが重要なのです。本当に美味しいものには、それなりの価値があるのかもしれません。

わらび餅 栄養

まとめ

わらび餅は、ビタミンやミネラル、食物繊維がたっぷり含まれており、低カロリーながら栄養価が高いのが特徴です。ワラビの若芽からつくられるため、鉄分やビタミンCを豊富に含み、抗酸化作用にも優れています。さらに、水溶性食物繊維が多いことから、腸内環境を整える働きもあります。こうしたヘルシーな素材を使った和菓子ならではの、味と健康の両立を堪能できるのがわらび餅の魅力なのです。