わらび餅 栄養

わらび餅は太る?
ここからは「わらび餅」はダイエット中にも有効な食材かどうかを詳しく見ていきましょう。
わらび餅は植物性の素材で作られていますが、きな粉や餡子などの具材が脂質を多く含むため、カロリーが高くなる傾向にあります。1個当たり80~100キロカロリー程度のわらび餅を数個食べれば、かなりのカロリーになってしまいます。さらに、わらび餅は小さな一口サイズですが、それが逆に食べ過ぎてしまいがちです。緑色の華やかな見た目とさっぱりとした味わいから、意外と罪悪感なく食べ進めてしまうかもしれません。
カロリー
わらび餅(100gあたり)約169kcal、わらび餅1個(約16gあたり)約27kcal
近年販売されているわらび餅には、わらび粉ではなくタピオカ粉を使用されているものも多数あります。この場合、上記のカロリーよりも高めになることに注意が必要です。
糖質
わらび餅(100gあたり)約29.43g、わらび餅1個(約16gあたり)約4.7g
わらび粉ではなくタピオカ粉を使用されているわらび餅の場合、上記の糖質量よりも高めになるケースが多いので注意が必要です。
わらび粉を使用して作られたわらび餅の場合、1日あたり60~100g程度に留めると良いでしょう。原料にでんぷんを使用されているわらび餅の場合は、1日5~7個程度を限度とし、食べ過ぎによるカロリー過多に注意しましょう。
適度に楽しむ分には問題ありませんが、健康維持のためにも、適量を心がけ、脂質の多い具材の量にも気をつける必要があります。伝統の和菓子でも、賢く楽しむ工夫が大切なのかもしれません。
本当のわらび餅は高い
和菓子の代表ともいえる"わらび餅"。その名前は山菜の"わらび"の根茎から作られていたことに由来しています。しかし近年、わらび餅の原料には植物性でん粉が多く使われるようになり、本物のわらびは入っていないことが珍しくなくなりました。
そんな中で、本当のわらびから作られた"本わらび餅"は、高価ではありますが、素朴でなめらかな食感と独特の風味が堪能できます。わらびの採取が難しく、生産量が限られているため、希少価値が高く付加価値の高い商品となっています。
一方、手間暇がかかる本わらび餅は、職人の技術を必要とするため、作り手の高齢化が課題となっています。確かな味を次世代に継承していくためにも、本物のわらび餅を大切に守り続けることが重要なのです。本当に美味しいものには、それなりの価値があるのかもしれません。

まとめ
わらび餅は、ビタミンやミネラル、食物繊維がたっぷり含まれており、低カロリーながら栄養価が高いのが特徴です。ワラビの若芽からつくられるため、鉄分やビタミンCを豊富に含み、抗酸化作用にも優れています。さらに、水溶性食物繊維が多いことから、腸内環境を整える働きもあります。こうしたヘルシーな素材を使った和菓子ならではの、味と健康の両立を堪能できるのがわらび餅の魅力なのです。
よくある質問
わらび餅 栄養成分は?
わらび餅は、低カロリーでありながらビタミンB群やビタミンE、カロテン、食物繊維などの栄養素を含む和菓子です。ビタミンB群は疲労回復や成長促進、貧血予防に役立ち、ビタミンEは抗酸化作用や動脈硬化予防に効果が期待されます。カロテンは美肌や夜盲症予防、食物繊維は便秘解消や血糖値コントロールに寄与します。
モリブデンや銅といったミネラルも比較的多く含まれており、腸内環境を整える働きも期待できます。わらび餅は100gあたり約169kcal、1個(16g)あたり約27kcalとカロリーが控えめで、ダイエット中でも適量であれば楽しみやすいおやつです。
ただし、糖質が比較的多く含まれるため、食べ過ぎには注意が必要です。きな粉やあんこなどのトッピングを加えるとカロリーや脂質が増えることもあるため、摂取量を調整しましょう。