うさぎや どらやき
「うさぎやのどらやき」は、日本の伝統的な和菓子の中でも愛らしい姿と美味しさで人気を集める逸品です。そのふっくらとした形状と繊細な味わいは、多くの人々を魅了し、日本のお茶うけ文化の一端を担っています。どらやきの新たな魅力を探求する旅に出かけましょう。
うさぎやのどらやきとは?
うさぎやのどら焼きは、上野広小路から徒歩4分の場所に位置する老舗和菓子店『うさぎや』の代表的な商品です。この店のどら焼きは、その絶品の味わいで知られ、東京の3大どら焼きのひとつとして評判です。ふわふわの生地と、しっとりとした甘さのあんこが絶妙に組み合わさっており、その美味しさを求めて毎日多くの人が訪れます。伝統的な製法で作られるこのどら焼きは、東京を訪れる際にはぜひ味わってみる価値があります。
『うさぎや』の創業は?
『うさぎや』は1913年(大正2年)に創業されました。創業者の谷口喜作氏はもともと西洋ロウソクの商売をしていましたが、偶然知り合ったお菓子屋の影響を受け、上野で職人を集めて和菓子店を開店しました。その店では「喜作最中」を販売することから始まり、現在の「うさぎや」へと続いています。
うさぎやのどらやきの特徴
『うさぎや』のどら焼きは、一度食べると忘れられない美味しさを誇ります。その秘密は、ふんわりとしたカステラのような生地にあります。生地にはレンゲのハチミツが加えられており、もちもちしつつも歯切れが良いのが特徴です。
餡には、北海道十勝産の小豆を使用した粒餡が用いられており、2晩寝かせてじっくりと味をなじませています。できたての生地にこの餡を挟むことで、一口食べると、皮の間からとろりとした餡がこぼれ出てきます。この瑞々しい餡の美味しさは絶品で、懐かしい甘さがありながらも後味はすっきりとしています。
『うさぎや』では、このやわらかさととろける味わいを最大限に楽しんでもらうために、日持ちのしない生菓子にこだわっています。そのため、賞味期限は2日となっています。
うさぎやの原点「喜作最中」とは
『うさぎや』の原点である「喜作最中」は、文人たちにも愛された名品です。この最中の中央には、創業者・喜作氏のかき判が記されており、見た目は半月のような形をしていますが、これはウサギが丸まっている様子を模していると言われています。そのデザインを想像するだけで、ほっこりとした気持ちになりますね。
「喜作最中」の皮は、焦げ目がついた歯切れの良い焦がし皮で、内部には滑らかな漉し餡がたっぷり詰められています。さらに、蜜漬けした大納言を少し散らしてあり、食感にアクセントを加えています。賞味期限は販売日より5日で、贈り物としても非常に喜ばれる一品です。
まとめ
『うさぎや』のどら焼きは、上野で長年愛され続けている名店の逸品です。ふんわりとしたカステラのような生地と、北海道十勝産の小豆を使ったこだわりの粒餡が絶妙に組み合わさっています。その皮にはレンゲのハチミツが加えられ、モチっとした歯切れの良さが特徴。2晩寝かせた餡は、できたての皮と相まってとろりとした美味しさを引き出し、懐かしさとスッキリとした後味が広がります。『うさぎや』のどら焼きは、その柔らかさと絶妙な味わいが一口でわかる、まさに至福の和菓子です。