タピオカ芋

タピオカといえば、近年日本でも人気を博したもちもちとした食感が魅力のドリンクアイテムですが、その原材料である「芋」についてはあまり知られていないかもしれません。実はこの芋、単なるタピオカの原料だけに留まらず、多くの栄養価と意外な魅力を秘めています。そんな芋の奥深い世界を探り、タピオカとの意外な関係を紐解いてみましょう。この魅惑の食材「芋」がどのようにしてあなたの生活を彩るのか、さっそくご紹介していきます。

タピオカの主成分はキャッサバ

タピオカは南米原産のキャッサバという芋から作られています。この植物はサバナや熱帯雨林の環境でよく育ち、厳しい気候や土壌条件でも容易に栽培可能です。また、栽培方法が整備されているため、大量生産が可能です。

有毒の可能性も!? 南米生まれの「キャッサバ」とは

キャッサバには毒性のある「シアン化合物」が含まれているため、取り扱いには慎重さが求められます。食用に利用するには必ず毒抜きが必要であり、そのままの状態で日本に持ち込むのは禁止されています。発酵によって有毒な成分を取り除いたものだけが日本で利用可能です。その後、キャッサバはタピオカに加工されます。まず、根茎から抽出したでんぷんを水で溶かして加熱します。それを粒状に形成し、乾燥させることで「タピオカパール」が完成します。粒を丸くする過程では、練ったタピオカを特別な容器に入れて回転させ、遠心力を使ってまるで雪だるまのように丸く仕上げます。このタピオカパールを約2時間茹でると、私たちがよく目にする「タピオカ」となります。デザートやココナッツミルクで頻繁に見る姿ですね。通常、タピオカは乳白色をしていますが、黒いものはカラメルなどで着色されています。その愛らしい見た目と形も楽しめる食感が、人気の秘訣です。

キャッサバには2つの種類が存在する

キャッサバは、「苦味種」と「甘味種」の2種類に分類されます。苦味種はシアン化合物を多く含んでおり、食用とする際には天日干しや加熱乾燥、発酵による毒抜きが必要です。一方、甘味種はそのまま根菜として調理され、蒸したり、ゆでたり、揚げたりといった方法で食されています。味や食感は、甘さ控えめのサツマイモに似ています。

タピオカの過剰摂取に気を付けましょう

タピオカはカロリーが高いため、食べ過ぎると体重増加の一因となります。キャッサバというイモを原料としているため、タピオカは炭水化物に分類されます。他の炭水化物と同様に、過剰に摂取すればカロリーの取りすぎとなり、ダイエットには不向きです。タピオカミルクティーをはじめ、甘いドリンクと一緒に楽しむことが多いほか、アイスクリームやゼリーのトッピングとして使われることも多いため、食べ方に注意して召し上がってくださいね。

まとめ

今回の記事では、特に若い女性に人気のあるタピオカについて、その成分や特徴を詳しく掘り下げました。タピオカの代表的な原料、キャッサバが実はイモの一種でカロリーが高いことに、驚かれた方も多いかと思います。カロリーを気にしすぎず、時折のご褒美として賢く楽しむのが良いかもしれません。しかし、せっかく食べるならば、タピオカ特有のモチモチした食感をしっかりと堪能してみてください。

タピオカ