タピオカアレルギーについて知っておくべきこと

近年、タピオカドリンクの人気は急上昇しており、多くの人々がその魅力に取り憑かれています。しかしながら、その美味しさの背後にはタピオカアレルギーという潜在的なリスクも存在します。本記事では、タピオカアレルギーの基本的な症状や原因について解説し、アレルギーを持つ人々がどのようにしてそれを管理し、安全にタピオカを楽しむ方法について考察します。タピオカ好きのあなたには、ぜひ読んでほしい内容です。

タピオカの色には気を付けよう!?

近頃、タピオカドリンクが大人気のようです。

ドリンクに含まれるタピオカのボールは、独特の弾力と噛み応えが魅力です。

米粉パンの材料としても使われ、食物アレルギーをお持ちの方の間では、『タピオカ粉』の方が馴染み深いかもしれません。

そんなブームのタピオカですが、アレルギーをお持ちの方は、原材料の情報に気を付けることが大切です。

タピオカに対するアレルギー反応について

一般的にタピオカは無色透明ですが、市販されている飲み物の中には、茶色や黒色に着色されたものがよく見られます。これには、タピオカを目立たせる目的があると考えられますが、気になるのはどのような着色料が使われているかです。

実際、タピオカ入りの食品の中には、色付けに『イカスミ』が使われることがあります。

(画像はイメージです)

甲殻類にアレルギーがある人が、このイカスミで色付けされたタピオカミルクティーを飲んでアレルギー反応を起こしたケースがあります。

エビやカニのような甲殻類と、イカやタコといった軟体類、貝類の間には『交差抗原性』が存在します。

『交差抗原性』とは、異なるアレルゲンが類似の構造を持つことで、アレルギーを起こす可能性があることを指します。(出典:食物アレルギー研究会)

つまり、甲殻類にアレルギーがある方は、イカやタコ、さらには貝類に対してもアレルギー反応を起こす可能性があるのです。

上述の甲殻類アレルギーの方は、エビやカニだけでなくイカを食べた際にも反応を示していたため、イカが含まれるかもしれない食品には注意を払っていました。

しかし、『タピオカミルクティー』にイカスミが使われるとは考えず、原材料の確認を怠っていたようです。

※購入されたタピオカミルクティーの原材料には、しっかりとイカスミの使用が記載されていました。

なお、すべてのタピオカ食品にイカスミが使用されているわけではなく、他の色付け方法としてシロップやカラメル、黒糖などが用いられることもあります。

「タピオカだから大丈夫」と安易に考えて原材料の確認を怠ると、アレルゲンを摂取してしまう危険性があります。改めて、商品を口にする前に原材料情報を確認することをお勧めします。

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