お 菓子 作り マカロン
マカロンは、軽くて繊細な食感が魅力のフランス伝統菓子です。甘さ控えめで様々な色や味が楽しめるため、近年世界中で人気が高まっています。しかし、マカロンづくりは決して簡単ではありません。求められる条件は多く、作り手の技術と経験が試されます。本記事ではマカロンの魅力と作り方のポイントをご紹介し、素敵なマカロンづくりをサポートします。
マカロンとは
マカロンは、卵白、砂糖、アーモンドパウダーなどを混ぜて焼いたお菓子です。カラフルで華やかな見た目が特徴のマカロンですが、元々はイタリア発祥の「マカローネ」というシンプルな焼き菓子が起源とされています。16世紀にフランスに伝わり、特にパリで発展しました。現在、日本で一般的に見られるのは、バタークリームやガナッシュ、ジャムなどを挟んだ「マカロン・パリジャン」と呼ばれるスタイルです。このスタイルは、1930年にパリの菓子店『ラデュレ』の経営者であるピエール・デフォンテーヌによって考案され、世界中で愛されています。
基本のマカロンのレシピ(約30個分)
基本のマカロンレシピです。
マカロンコックを作る
**材料:**
- 粉糖…110g
- アーモンドパウダー…110g
- 卵白…80g
- グラニュー糖…80g
- 食用色素…適量(お好みで)
**下準備:**
1. ボウルと卵白を冷やしておく。
2. 直径4cmのガイドを用意し、シルパットまたはクッキングシートを敷く。
3. 絞り袋に10mmの丸口金をセットし、コップなどに立てておく。
**作り方:**
1. アーモンドパウダーと粉糖を合わせて2回ふるう。
2. 卵白をハンドミキサーで泡立てる。
3. ビールの泡くらいの状態になったら、グラニュー糖の1/3を加えて泡立てる。
4. カプチーノやムースくらいの泡になったら、さらにグラニュー糖の1/3を加えて泡立てる。
5. つやが出るまで泡立てたら、残りのグラニュー糖を加えて泡立てる。
6. ツノが立つまで泡立てる。
7. 食用色素を加え、全体に混ぜる。
8. 混ぜた後、低速で1分ほどキメを整える。
9. ふるった粉を加え、底から返すように優しく混ぜる。
10. メレンゲがつぶれないように、底から返すように混ぜる。
11. 生地が持ち上げると途切れながら落ちる状態にする。
12. ゴムベラで生地をボウルに優しく擦り付けてまとめる(マカロナージュ)。
13. 生地がリボン状に落ちるくらいまでマカロナージュを行う。
14. 絞り袋に生地を流し入れる。
15. 絞り袋を真っ直ぐ構え、ガイドの丸の中央に位置を合わせて生地を絞る。
16. 天板の底をトントンして生地を広げる。
17. 気泡をピックやつまようじでつぶす。
18. 表面が指でそっと触れると乾燥するまで乾燥させる。オーブンを150℃に予熱する(10分以上運転状態にする)。
19. 予熱が完了したら、オーブンの温度を140℃に下げて15分焼成する。
ホワイトチョコレートガナッシュを作る
**材料:**
- ホワイトチョコレート…240g
- 水あめ…20g
- 生クリーム(乳脂肪分42%)…80g
**作り方:**
1. チョコレートを湯せんで溶かす。
2. 生クリームと水あめを合わせて電子レンジで60℃くらいに温め、1に加え、ゴムベラでよく混ぜる。
3. 氷水に当てながら混ぜ、絞りやすいかたさになるまで冷やす。
仕上げ
**作り方:**
1. 10mmの丸口金をセットした絞り袋にガナッシュを入れ、マカロンコックに絞る。
2. もう1枚のマカロンコックを重ねて完成。チョコレートやアイシングで顔を描くのもおすすめです。
手作りマカロンの食べごろ
完成したマカロンは、ラップなどで包んで1日間冷蔵庫で保存しましょう。食べる前に冷蔵庫から出して、少し時間を置いてからお召し上がりください。
失敗しない!マカロンレシピのポイント
マカロンを成功させるためには、メレンゲとマカロナージュのポイントを押さえることが大切です。ここでは、きれいなマカロンを作るためのコツをご紹介します。
メレンゲを上手に泡立てるポイント
器具の清潔さ
ボウルや器具に油分や水分が残っていると、メレンゲが泡立ちにくくなります。使用前にしっかり洗い落とし、水分を拭き取ってから使いましょう。
卵白と卵黄の分離
卵白に卵黄が混ざると、泡立ちが悪くなります。卵白と卵黄を分ける際は慎重に行いましょう。
水溶性卵白を使用
粘度の低い水溶性卵白を使うと、メレンゲがより良く泡立ちます。新鮮な卵よりも、数日保存した卵や購入から時間が経った卵を使用するのがおすすめです。
卵白をしっかり冷やす
ボウルごと冷蔵庫でしっかり冷やした卵白を使用すると、つやがありなめらかなメレンゲに仕上がります。夏場など温度が上がりやすい時期には、泡立てる直前に冷凍庫で冷やすと良いでしょう(結露による水分混入に注意)。
砂糖の分けて加える
砂糖を一度に多く入れると、泡立ちが悪くなります。数回に分けて加えることで、ボリュームのあるきめ細かいメレンゲが作れます。
マカロナージュのポイント
ボウルに押し付けない
ボウルに生地を押し付けるのではなく、優しく擦り付けるように混ぜることで、メレンゲの大きな気泡だけを消すことができます。
マカロナージュの加減を見極める
生地がブツッと切れて落ちる場合はマカロナージュが不足しています。逆にサーっと流れる場合はやりすぎです。リボン状に落ちる生地がゆっくり広がるかたさに調整しましょう。
これらのポイントを押さえることで、失敗せずに美しいマカロンを作ることができます。ぜひ試してみてください!
まとめ
マカロンは、卵白と粉砂糖を泡立てて焼き上げるシンプルな作り方が魅力です。しかし、卵白の状態や温度管理、焼き加減など、細かな部分にこだわりが必要です。本格的な味わいを堪能するには、素材選びと手順を大切にする必要があります。マカロンづくりには失敗の連続かもしれませんが、食感と風味の魅力を実感できるはずです。夢中になれる魅力がここにあります。