家庭菜園で夏に植える野菜:7月植えがおすすめ!初心者でも簡単栽培ガイド

夏の家庭菜園は、太陽の恵みをたっぷり浴びた新鮮な野菜を収穫できる絶好のチャンスです!春に植えた野菜の収穫を楽しみつつ、夏野菜の栽培にも挑戦してみませんか?特に7月は、夏植え野菜の植え付け適期。初心者の方でも育てやすい野菜がたくさんあります。この記事では、7月に植えるのがおすすめの野菜を厳選し、苗から育てる方法と種から育てる方法、それぞれの栽培のコツを分かりやすく解説します。さあ、あなたも家庭菜園で、みずみずしい夏野菜を育ててみましょう!

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6月〜7月に種まき・苗植えを行う野菜

この時期に植え付けをする野菜は、夏の強い日差しと高温を利用して育つものが多く、秋に豊かな収穫が期待できます。特に7月に植える場合は、暑さに強く育てやすい夏植え秋採り用の苗を選ぶことが大切です。ホームセンターや園芸店で、植え付け直前に新鮮な苗を購入しましょう。

トマト

トマトの苗は、6月から7月にかけて植え付けるのが理想的です。植え付け後、およそ60日から80日経った8月から9月頃に収穫の時期を迎えます。トマトは日光を好み、乾燥気味の環境が適しているため、水の与えすぎには注意しましょう。初めての方には、病気や害虫に強い品種を選ぶことをおすすめします。ミニトマトは、一般的な大玉トマトに比べてβ-カロテンやビタミンCなどの栄養素が豊富に含まれており、甘みが強く、しっかりとした皮が特徴です。7月にミニトマトを植える場合は、暑さに強く育てやすい「夏植え秋採り」と表示された苗を選ぶと良いでしょう。ミニトマトを育てる際には、株元に支柱を立ててしっかりと支え、茎と葉の間に生えてくるわき芽を摘み取ることで、実に栄養が集中するようにします。必要に応じて追肥も行いましょう。花が咲いてから約40日ほどで実が赤くなり、全体が鮮やかな赤色になったら収穫のサインです。より詳しい栽培方法については、関連の記事を参考にしてください。

キュウリ

キュウリの苗は、6月から7月に植えるのが最適な時期です。植え付けから約40日から50日後の7月から8月頃に収穫期を迎えます。つる性の植物であるキュウリは、グリーンカーテンとしても楽しむことができます。収穫時期には、誘引や支柱をしっかりと立て、上へ伸びるキュウリを支えましょう。水分を豊富に含み、夏にぴったりのキュウリは、広い畑で栽培するイメージがありますが、大きめのプランターでも十分に育てることが可能です。7月に植える際は、「夏植え秋採り用」の苗を選ぶのがおすすめです。日当たりと風通しの良い場所を選んで育て、気温が上がりやすいエアコンの室外機付近は避けて配置しましょう。プランターは25L以上のものを選び、キュウリが上に伸びることを考慮して、プランターの上部に2m程度の空間を確保しておくのがポイントです。実のサイズが9cmから10cmほどになったら収穫のタイミングです。トゲで怪我をしないように注意しながら、園芸用のハサミを使って収穫しましょう。

ゴーヤ

ゴーヤは6月から7月に苗を植えると生育が良く、植え付けから約60日から70日後、開花後約20日後の8月から9月頃に収穫時期を迎えます。病害虫に強く、栽培しやすい野菜なので、初心者の方にもおすすめです。独特の苦味が特徴で、夏の健康をサポートする野菜として人気があります。

オクラ

オクラは高温を好むため、種まきは5月下旬から7月上旬が適しています。原産地がアフリカであるため、暑さには非常に強いのが特徴です。種の発芽率を上げるためには、種を一晩水に浸してから蒔くと良いでしょう。株間を30cmほど空けて栽培し、小さめの実をこまめに収穫することで、長期間にわたって収穫を楽しめます。苗の植え付けに適した時期は6月中旬頃までですが、園芸店などでは7月でも苗を購入できる場合があります。オクラの苗を選ぶ際には、葉が枯れておらず、葉の色が濃く、しっかりとしたものを選ぶと良いでしょう。植え付け後は支柱を立てて誘引し、株が倒れないように支えます。収穫時期になると花が咲き、実がなります。オクラは成長しすぎると硬くなってしまい、美味しくなくなるため、開花から約3日から7日後を目安に収穫のタイミングを逃さないように注意しましょう。

モロヘイヤ

モロヘイヤの種まきに適した時期は6月から7月にかけてです。順調に育てば、種まきからおよそ1か月半から2か月後、7月下旬から8月頃に収穫期を迎えます。比較的病害虫の被害を受けにくいため、家庭菜園初心者の方でも安心して育てやすいのが特徴です。葉がまだ柔らかい若いうちに収穫することで、より美味しくいただけます。

ナス

夏の食卓には欠かせないナスは、プランター栽培にも適しています。7月に苗を植えるのであれば、暑さに強く、秋まで収穫を楽しめる「夏植え秋採り」に適した品種を選ぶのがおすすめです。ナスは成長すると上方向に伸びる性質があるため、苗を植え付ける際にしっかりと支柱を立て、茎を支えてあげましょう。品種によって収穫までの期間は異なりますが、開花後20日から25日程度で収穫時期を迎えます。収穫が遅れると味が落ちてしまうため、タイミングを逃さないように注意しましょう。果実にツヤがあり、ハリがある状態が収穫の目安です。

バジル

バジルは、手間をあまりかけずに育てられる人気のハーブです。生育に適した温度が25℃前後であるため、温暖な地域では7月頃が最後の植え付けに適した時期となります。バジルの苗を選ぶ際は、葉の色が鮮やかで、虫食いや病気の跡がないか確認しましょう。葉が10枚以上に増えたら、追肥を行い、株に十分な栄養を補給します。もし害虫駆除のために殺虫剤を使用した場合は、収穫までに2〜3週間の間隔を空ける必要がありますが、害虫が付着している葉をこまめに取り除くことで、殺虫剤の使用を避けることも可能です。茎の高さが20~30cm程度になったら収穫に適した時期です。園芸用ハサミを使って収穫する際、茎の先端を一緒に切り取っておくと、わき芽の成長が促進され、収穫量を増やすことができます。植え付けから3~4か月間は収穫を楽しめるでしょう。

わけぎ

わけぎは、見た目が青ネギによく似ていますが、実はネギとタマネギの交配種です。根元の部分が少し膨らんでいるのが特徴で、比較的温暖な気候を好みます。わけぎは、球根や苗から育てられるだけでなく、ペットボトルを利用した水耕栽培にも適しています。植え付け後は、日当たりの良い場所に置いて管理しましょう。植え付けから2週間ほど経過したら、株の状態を確認し、必要に応じて追肥を行います。草丈が20cmを超えたあたりが収穫の目安です。収穫する際は、根元を3~5cm程度残して園芸ハサミで刈り取ります。収穫後に残った株に肥料を与えれば、収穫期の間は3~4回ほど繰り返し収穫を楽しむことができます。

ブロッコリー

プランター栽培のブロッコリーには、側枝を食用とする茎ブロッコリーがおすすめです。一本の株から10本以上収穫でき、コリコリとした食感が魅力です。種からでも苗からでも育てられます。植え付け後、最初にできる小さな蕾が直径2cmほどになったら摘み取り、追肥を施しましょう。ブロッコリーは害虫が寄り付きやすいため、防虫ネットの使用が不可欠です。茎が20cm程度に伸び、先端の蕾が直径2cmに達したら収穫時期です。最初の蕾を収穫した後も、側枝が次々と育つので、継続的に収穫を楽しめます。

6月〜8月に種まきを行う野菜

この時期に種をまく野菜は、比較的生育期間が短く、手軽に収穫できる葉物野菜が中心です。そのため、家庭菜園初心者の方でも気軽に挑戦できます。複数のプランターを用意し、種まきの時期を少しずつずらすことで、長期間にわたって収穫を楽しめます。

スイスチャード

スイスチャードは、6月から8月が種まきの適期で、種まきからおよそ1ヶ月から1ヶ月半後の7月から9月頃に収穫期を迎えます。葉の色がとても鮮やかで、食べるだけでなく、観賞用としても親しまれています。比較的育てやすく、葉を収穫すれば次々と新しい葉が生えてくるため、家庭菜園を始めたばかりの方にもおすすめです。

ルッコラ

ルッコラは、6月から8月にかけて種をまくのが適しており、種まきから収穫まで約1ヶ月から1ヶ月半と、短い期間で収穫できます。地中海沿岸を原産とする一年草で、イタリア料理ではおなじみの野菜です。ピリッとした辛味と、香ばしい風味が特徴です。生育期間が短く、病害虫にも強いため、初心者でも比較的簡単に育てられます。ある程度の耐寒性と耐暑性があるため、種まきの時期を調整すれば、ほぼ一年を通して収穫することも可能です。収穫までは防虫ネットをかけ、虫による被害を防ぐことが大切です。強い日差しに当たると葉が硬くなることがあるため、日当たりの良い半日陰で育てるのがおすすめです。土を使わず、スポンジに種をまいて育てる水耕栽培にも適しています。ルッコラの葉が10〜15cm、または20〜25cm程度に成長したら収穫のタイミングです。花芽を摘み取りながら葉を収穫すると、繰り返し収穫を楽しめます。葉が柔らかいうちに収穫すると、より美味しくいただけます。

小松菜

小松菜は、冬の寒さを避ければ基本的にいつでも種をまけます。そのため、6月から8月にかけて種をまくことができ、収穫は7月から9月頃に見込めます。種まき後、およそ30日という短い期間で収穫できるため、手間をかけずに育てたい初心者の方に特におすすめです。生育が早く、約1か月で収穫できる小松菜は、栽培に必要なスペースも限られており、比較的育てやすい野菜と言えるでしょう。いくつかのプランターに分けて、10日おきに種をまくことで、長期間にわたって収穫を楽しめます。小松菜は害虫がつきやすいため、防虫ネットを使用して栽培するのが成功の秘訣です。種まきから3〜4日程度で発芽するので、発芽後は生育の良い芽を選んで間引きを行います。間引き後1週間ほど経過したら追肥を行い、本葉が7〜8枚になったら再度間引きを行いましょう。この2回目の間引きで収穫した小松菜は、そのまま美味しく食べられます。草丈が20〜25cm程度になったら収穫の適期です。成長しすぎると風味が損なわれるため、収穫時期を逃さないようにしましょう。収穫する際は、根元を園芸用ハサミで切り取るか、株ごと引き抜いてください。

アイスプラント

アイスプラントは多肉植物の一種で、6月〜8月に種まきが可能です。収穫時期は、種まきから約40〜50日後の7月〜9月頃となります。水耕栽培にも適しており、独特のプチプチとした食感が特徴で、サラダなどに利用すると美味しくいただけます。

葉ネギ

古くから日本の食卓に薬味として欠かせない葉ネギは、長ネギのように白い部分を長く育てる特別な工夫が不要なため、栽培の難易度はそれほど高くありません。プランターでも手軽に栽培できるため、家庭菜園初心者にもおすすめできる野菜です。葉ネギを育てるには、日当たりの良い場所を選びましょう。発芽後、生育の良い株を残して間引きを行い、種まきからおよそ1か月後を目安に追肥を施します。草丈が20cm程度まで成長したら、収穫のタイミングです。収穫する際は、根元から2cmほど残して園芸ハサミで切り取ると、新しい芽が伸びて何度も収穫を楽しめます。収穫後には肥料を与えて、更なる成長を促しましょう。

7月の栽培に必須の準備物

7月に家庭菜園を始めるにあたって、以下のものを用意しておくと、スムーズに栽培を進めることができます。土は、初心者の方でも扱いやすい野菜用の培養土を使用するのがおすすめです。野菜の種類によっては、生育に応じて追加の肥料が必要になる場合があります。プランターは、それぞれの野菜に適した、やや大きめのサイズを選ぶと良いでしょう。また、7月は害虫が活発になる時期なので、防虫ネットを設置しておくと、食害を効果的に防ぐことができます。その他、土の乾燥を防ぐためのマルチング材や、栽培する野菜によっては支柱や誘引用の紐なども必要になります。

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夏の高温・乾燥対策

夏の強い日差しは土壌の水分を急速に奪い、野菜は活発な成長のために多くの水を必要とするため、乾燥に注意が必要です。特に7月の野菜栽培では、土の状態をこまめにチェックし、水切れを防ぐことが重要です。水分不足は野菜の生育を阻害し、栄養吸収を妨げるだけでなく、土壌環境にも悪影響を与えます。露地栽培では、雨が少ない日が続く場合は、十分に水を与えましょう。水やりは、気温が低い朝夕の時間帯に行うのが効果的です。日中の高温時に水やりをすると、水がすぐに蒸発してしまい、土の中が蒸れて根を傷める可能性があります。朝8時まで、または夕方16時以降の涼しい時間帯を選んで水やりをしましょう。プランター栽培の場合は、土の乾き具合を見て、朝夕2回水やりを行うと良いでしょう。土の乾燥を防ぐためには、マルチングも有効です。藁やビニールフィルムなどで土の表面を覆うことで、地温の上昇を抑え、水分の蒸発を防ぐことができます。野菜の状態をよく観察し、適切な対策を心がけましょう。

まとめ

多くの野菜にとって、最適な生育温度は20〜30度です。しかし、日本の夏は30度を超える日も珍しくなく、野菜にとっても、栽培する人にとっても厳しい環境です。5月から9月にかけて夏に植える野菜は、秋から冬にかけて収穫の時期を迎えます。特に7月は、春に植えた野菜の収穫期であると同時に、新たに夏野菜を植え付けるのに適した時期でもあります。7月に植える野菜は、種と苗の両方から育てられるものが多いですが、初心者の方は苗から始めるのがおすすめです。ただし、野菜によっては種からの方が育てやすいものや、苗が手に入りにくいものもあります。今回紹介した野菜は、プランターでも育てやすく、家庭菜園初心者や庭がない方でも気軽に挑戦できます。夏場の栽培では、土の乾燥と病害虫対策が特に重要になります。暑さ対策を万全にして、7月の家庭菜園を楽しみ、秋の収穫を目指しましょう。

夏に家庭菜園で植える野菜にはどのようなものがありますか?

夏に植える野菜としておすすめなのは、トウモロコシ、トマト(ミニトマト)、キュウリ、ゴーヤ、オクラ、モロヘイヤ、ズッキーニ、スイスチャード、ルッコラ、小松菜、アイスプラント、バジル、ナス、ワケギ、ブロッコリー、葉ネギなどです。

夏の野菜栽培:種まき・苗植えのベストタイミングは?

夏の家庭菜園で重要なのが、適切な時期に種をまいたり苗を植えたりすることです。例えば、トウモロコシやズッキーニなら5月下旬から6月中旬がおすすめです。トマト、キュウリ、ゴーヤ、モロヘイヤ、ナス、バジル、ワケギ、ブロッコリーなどは6月から7月にかけて種まきや苗植えをすると良いでしょう。オクラは5月下旬~7月上旬、スイスチャード、ルッコラ、小松菜、アイスプラント、葉ネギは6月~8月を目安にしてください。特に7月に植える場合は、秋に収穫できる品種を選ぶのがポイントです。

夏に植えた野菜は、いつ収穫できる?

種まきや苗植えの時期から、およそ1ヶ月~3ヶ月後に収穫時期を迎えます。トウモロコシは8月頃、トマトやゴーヤ、ナスは8~9月頃が目安です。キュウリ、オクラ、モロヘイヤ、ズッキーニ、バジル、ワケギ、ブロッコリーは7~8月頃に収穫できるでしょう。スイスチャード、ルッコラ、小松菜、アイスプラント、葉ネギなどは、7~9月頃が収穫の目安となります。

夏の野菜栽培で特に気をつけることは?

夏の野菜栽培で特に注意すべき点は、強い日差しによる乾燥と高温です。水切れを防ぐために、マルチングや敷きわらなどを活用し、こまめな水やりを心がけましょう。また、アブラムシやヨトウムシ、ハダニなどの害虫が発生しやすい時期なので、防虫ネットを使用したり、風通しを良くするために間引きや剪定を行ったりするなど、早めの対策が重要です。

夏野菜への水やりで大切なことは?

夏場の水やりは、時間帯に注意が必要です。日中の暑い時間帯に水を与えると、土の中が高温多湿になり、根を傷めてしまう可能性があります。水やりは、朝の涼しい時間帯(8時まで)か、夕方の涼しくなってくる時間帯(16時以降)に行うのが基本です。プランターで栽培している場合は、土の乾き具合を見て、朝夕2回水やりを行うのが理想的です。

家庭菜園初心者におすすめの夏野菜は?

初めて夏野菜を育てるなら、ゴーヤ、モロヘイヤ、バジル、葉ネギなどがおすすめです。これらの野菜は比較的病気や害虫に強く、手間がかかりにくいのが特徴です。小松菜は生育期間が短く、すぐに収穫できるため、初心者の方でも手軽に育てられます。トマト、キュウリ、ナスなども、病害虫に強い品種を選べば、安心して栽培を楽しめます。

7月の家庭菜園で準備するものは?

7月に家庭菜園を始めるにあたって、まず用意したいのは野菜用の培養土です。初心者でも扱いやすいものを選びましょう。プランターは、育てる野菜の大きさに合わせて適切なサイズのものを用意します。また、大切な野菜を害虫から守るために、防虫ネットは必須です。土の乾燥を防ぐマルチング材もあると便利でしょう。さらに、トマトやキュウリなど、種類によっては支柱や誘引するための紐も必要になります。

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