いちご種類 - スイーツモール

いちご種類

いちご種類

赤く、甘く、香り高く、多くの人々に愛され続けている果物、それがいちごです。スーパーや果物屋で一年中見かけるこの可愛らしいフルーツは、実は非常に多種多様な品種が存在します。一般的に知られているのはごく一部であり、世界にはさまざまな特徴を持ついちごが溢れています。本記事では、そんな多彩な'いちごの種類'について掘り下げていきます。どの品種がどのような特性を持ち、またその風味や使い途はどのように異なるのか、いちご愛好家には見逃せない情報を提供します。

いちごはどんな野菜?

冬のごちそうといえば、なんといってもいちご。その甘酸っぱさと香りは、いち込み立つ冬を忍ばせるものです。よく「いちごは果物ですか、野菜ですか?」という問いが投げかけられますが、答えは「野菜」です。これは果物が種子やその周囲部分を指すのに対し、野菜は葉や茎、根等を指すため、実は農林水産省の分類上、1年で収穫できる草本植物であるいちごは野菜になるのです。

いちごの旬は春先、特に3~5月に巡ってきますが、現代の技術はその限りではありません。クリスマスケーキといえばトップに載ったいちご。その需要に応えるため、農園ではハウス栽培や品種改良を繰り返し、旬の時期よりも早く美味しいいちごを収穫することが可能になりました。また、品種によっては夏に実を結ぶものもあります。

そして何より、いちごの奥深い味わいを引き立てるのがその数ある栄養素。100gあたりの栄養成分を見てみると、カロリーは34kcalで、水分は90g、タンパク質は0.9g、糖質は6.1g、脂質は0.1gとなります。特に注目すべきは豊富なビタミンC。レモンの半分相当のビタミンCを含んでおり、風邪の予防や皮膚の健康維持、疲労回復に役立ちます。また、葉酸やアントシアニン、いちごタンニンも含まれており、妊娠中の方や健康維持を意識する人々にピッタリの食材です。

いちごは野菜であると知ると、その複雑な味わいや魅力がさらに広がり、深まることでしょう。野菜にこんなに魅力的なものはないと思います。あのビタミンCの爽やかさと、程よい甘さが春を告げる一方で、冬の訪れを感じさせてくれます。だからこそ、この時期、私たちはいちごを愛でます。食べるだけでなく、見るだけでも楽しい、私たちの日常に欠かせないアイテム。それがいちごです。

いちごの品種の糖度ランキング【TOP20】

いちごには多くの品種が存在しますが、その中でも糖度が高いいちごの品種をランキング形式で20種類ご紹介します。

第20位:あまおう(9~11度)

主産地:福岡県

旬の時期:12~5月頃

酸度:0.5~0.6度

大きさ:20~25g

いちごの王様として知られるあまおうは、濃い赤色と丸みを帯びた形が特徴です。果肉はかためで酸味が少なく、糖度が高くなくても甘みが強く感じられます。

第19位:紅ほっぺ(11~13度)

主産地:静岡県

旬の時期:12~5月頃

酸度:0.64~0.79度

大きさ:25g

果実は縦長の円錐形で、中まで赤く色づくのが特徴です。果肉はややかためで、酸味が適度にありコクのある味わいを持ついちごです。

第18位:ふくはる香(13~14度)

主産地:福島県

旬の時期:12~5月頃

縦長でふくらみのある円錐形が特徴的で、つやのある鮮やかな赤色の果皮を持っています。糖度が高く、やわらかい香りが特徴の品種です。

第17位:ゆうべに(13~14度)

主産地:熊本県

旬の時期:12~3月頃

酸度:0.74度

大きさ:17g~

果実は長い円錐形で大粒なものが多く、鮮やかな赤色の果皮が印象的です。果肉はかためで、甘さと酸味がバランスよく調和した品種です。

第16位:とちひめ(8~15度)

主産地:栃木県

旬の時期:12~3月頃

酸度:0.71度

大きさ:不明

果肉が非常にやわらかく、市場に流通させることが困難なため「幻のいちご」とも呼ばれています。果実は丸みのある大粒の円錐形で、中まで赤く、甘みが強く酸味が少ない品種です。

第15位:とちおとめ(9~15度)

主産地:栃木県、宮城県、愛知県、茨城県

旬の時期:11~6月頃

酸度:0.57~0.74度

大きさ:20g~

果実は円錐形で、鮮やかな赤色の果皮が特徴的です。糖度が高く、酸味も程よく、しっかりとした果肉があり、日持ちが良い品種です。

第14位:章姫(10~15度)

主産地:静岡県

旬の時期:12~5月頃

酸度:0.38~0.69度

大きさ:20~25g

果実は縦に長い円錐形で、濃い橙赤色の果皮が特徴です。果肉はやややわらかめで、甘みが強く酸味が少ない品種です。

第13位:アイベリー(12~15度)

主産地:愛知県、静岡県、千葉県、佐賀県

旬の時期:12~3月頃

酸度:不明

大きさ:20g~

果実の大きさが平均40gで、大きいものでは80gを超えることから「ジャンボいちご」とも呼ばれています。形は不安定でくさび形や心臓形のものが多く、やや明るい赤色の果皮とバランスの取れた味わいが特徴のいちごです。

第12位:とよのか(12~15度)

主産地:福岡県、西日本

旬の時期:12~5月頃

酸度:0.65~0.7度

大きさ:不明

果実は円錐形で、鮮やかな紅色の大粒が多く、いちご特有の甘い香りが強い品種です。糖度が高く、程よい酸味もあり、いちごらしい美味しさが味わえますが、栽培面積が減少しており流通が少ないのが現状です。

第11位:淡雪(13~15度)

主産地:福岡県

旬の時期:12~3月頃

酸度:不明

大きさ:13g~

果実はやや大きい縦長の円錐形で、白みがかった淡いピンク色の果皮が特徴です。淡雪は白いちごの一種で、白から橙赤色の適度な硬さの果肉とほどよい甘みとおだやかな酸味が特徴の品種です。

第10位:美人姫(13~15度)

主産地:岐阜県

旬の時期:12~3月頃

酸度:不明

大きさ:38~100g

果実は円錐形で、つやのある赤色の果皮が特徴です。大きいものであれば100gにも達することがあり、大きくてもきれいな円錐形を保ち、良い香りと濃い甘さが特徴の品種です。

第9位:やよい姫(15度)

主産地:群馬県

旬の時期:1~5月頃

酸度:0.7度

大きさ:20g

果実は円錐形で、ややオレンジがかった淡い赤色が特徴的です。果肉はかためで、甘みが強く酸味がまろやかな日持ちの良い品種です。

第8位:とちあいか(15度)

主産地:栃木県

旬の時期:不明

酸度:不明

大きさ:30~40g

果実は円錐形で、濃い赤色の果皮が特徴で、甘みが強く酸味がまろやかないちごです。カットするとハート型に見えるのが特徴的で、2020年の秋から出荷される新品種です。

第7位:さつまおとめ(15度)

主産地:鹿児島県

旬の時期:12~4月頃

酸度:不明

大きさ:20g

果実は円錐形をしており、大粒なものが多く果皮はつやのある赤色で果肉は乳白色です。酸味は少なめで甘みが強く、桃のような食感です。

第6位:古都華(15度)

主産地:奈良県

旬の時期:12~5月頃

酸度:0.75度

大きさ:15g~

やや長めの円錐形の果実と、濃いルビー色の果皮が特徴的です。果肉はかためで、糖度と酸度が高く深みのある濃厚な味わいの品種です。

第5位:かなみひめ(16度)

主産地:静岡県、滋賀県、山形県

旬の時期:12~5月頃

酸度:不明

大きさ:25g~

果実は長めの円錐形で、鮮やかな紅色の果皮が特徴です。果肉はややかためで淡い紅色をしており、酸味が少なく甘みが強い品種です。

第4位:真紅の美鈴(15~17度)

主産地:千葉県

旬の時期:12~5月頃

酸度:不明

大きさ:不明

果皮がつやのある濃紅色をしているので、別名黒いちごと呼ばれています。果肉はかためで中まで濃い赤色をしており、香りがよく酸味が控えめで甘さの強い品種です。

第3位:あまりん(14.5~18度)

主産地:埼玉県

旬の時期:12~5月頃

酸度:不明

大きさ:25g

果実は円錐~短円錐形でサイズは比較的大きいものが多く、つやのある鮮やかな紅色で果肉は淡い赤色です。果肉はかためでおだやかな酸味と強い甘みが特徴の品種です。

第2位:さくらももいちご(15~18度)

主産地:徳島県

旬の時期:1~3月頃

酸度:不明

大きさ:30g

果実は円錐形で、鮮やかな紅色の果皮をしており、果肉はかためで酸味が少なく甘さの強い品種です。栄養を集中させるために、一つの株に8個ほどしか実らせないこだわりの栽培方法で作られています。

第1位:夏瑞(16~18度)

主産地:北海道

旬の時期:7~11月

酸度:不明

大きさ:30g~

均整のとれた大きい円錐形の果実と明るい橙赤色が特徴的です。果実の中は乳白色で、酸味は少なく糖度はメロン並みといわれている、夏に食べられる珍しい品種です。

いちご種類

まとめ

本記事では、馴染み深いあまおうやとちおとめから、珍しい白いちごなど、数多くのいちごの種類とその特性、風味について紐解いていきました。さまざまな種類のいちごを食べ比べてみることで、きっとあなたのいちご愛が深まることでしょう。