「よつぼし」は、甘味、酸味、風味、そして見た目の美しさが四つ星級であることから名付けられた、近年注目のいちごです。一口食べれば、その濃厚な甘さと程よい酸味が口いっぱいに広がり、豊かな風味が鼻を抜けます。この記事では、そんなよつぼし苺の魅力を余すことなくご紹介。特徴や味わい方はもちろん、最も美味しい時期や購入方法、さらには家庭での保存方法まで、よつぼし苺を最大限に楽しむための情報を徹底的に解説します。
よつぼしイチゴ徹底解説!特徴から選び方、美味しい食べ方、開発背景まで
イチゴの新品種「よつぼし」は、2017年に登録された、世界的に見ても珍しい特性を持つ新しい品種です。その栽培方法や、温度や日照時間に左右されにくい性質は、イチゴ栽培の未来を変える可能性を秘めています。この記事では、よつぼしイチゴの基本情報から、特徴、旬の時期、選び方や保存方法、購入方法やイチゴ狩り情報、輸出戦略まで解説します。よつぼしを味わうための情報が満載です。
「よつぼし」の概要と開発の来歴
「よつぼし」は、2017年に登録された、国内ではまだ珍しい「種子繁殖型」のイチゴです。日本で2番目のイチゴ種子繁殖型品種ですが、商業利用が始まった種子繁殖型品種としては日本初です。三重県、香川県、千葉県、九州沖縄農業研究センターが共同で開発しました。開発には、農林水産省の事業の一環として、2009年から2012年までの4年間、「共同育種による種子繁殖型イチゴ品種の開発と種苗供給体系の改革」というプロジェクトがありました。各機関が育種素材を組み合わせ、選抜が行われました。母親は三重県が育種した「三重母本1号」、父親は香川県が育成した系統「A8S4-147」を使用しています。この系統は、香川県独自の四季成り性系統に、「さちのか」と「とちおとめ」の交配から得られた系統の花粉を交配したもので、日本の主要品種の特性と四季成り性を兼ね備えています。品種登録の出願は2014年に行われ、2017年に登録されました。一般的なイチゴがランナーで株分けするのに対し、種子から増やす種子繁殖型は、病害虫の影響を受けにくく、収穫後の親株管理が不要です。栽培技術のマニュアル作成には、育成に関わった4機関だけでなく、山口県、北海道、東北農業研究センターも参加しました。品種名の由来は、「甘味」「酸味」「風味」「美味」の四つが「よつぼし級」においしいという意味と、開発に携わった4つの機関が共同で生み出した品種であるという意味があります。
よつぼしの見た目と味の公式特徴
よつぼしイチゴの果実は円錐形で、光沢のある赤い色が特徴です。香りも豊かで、断面を見ると中心部まで赤い色がついています。果肉は中程度の硬さで、甘味が強く、酸味もあるため、バランスの取れた甘酸っぱさが味わえます。生食はもちろん、タルトやケーキ、パフェの材料としても適しています。果芯の空洞はわずかに見られる程度です。農林水産省の品種登録データベースには、よつぼしに関する詳細が記載されています。「果実の大きさは中、果実の縦横比は縦長、果実の形は円錐形、果皮の色は赤、果実の光沢の強弱は中、そう果の落ち込みは落ち込み中、果実のがく片の付き方は水平、果径に対するがく片の大きさは同等、果実の硬さは中、果肉の色は淡赤、果心の色は淡赤、果実の空洞は無又は小、季性は四季成りである。」これらの特徴は、よつぼしの品質と利用可能性を示しています。
よつぼしの実際の食味評価と糖度
甘味と酸味のバランスがとれたよつぼしイチゴは、豊かな風味を実感できます。2024年3月に松坂屋名古屋店で購入した愛知県産のよつぼしは、果形が整った円錐形で、ガクの付け根まで赤く着色していました。食感は硬過ぎず柔らか過ぎず、イチゴらしい歯触りがあり、果汁感もありました。甘みと酸味のバランスが良く、味が濃く感じられました。果肉の中も赤く、見栄えが良い印象でした。糖度は12.2~14.0%で、高水準の甘さでした。2017年1月にスーパーで購入した徳島県産のよつぼしは、一般的なパックに2段に詰められていましたが、果実に硬さがあり、傷みもなく良い状態でした。食感は適度で、酸味は強くなく甘味が広がる感じで、断面の赤さが印象的でした。これらの経験から、よつぼしは安定した品質と、高い糖度とバランスの取れた甘酸っぱさ、美しい見た目を兼ね備えていることが分かります。
「種子繁殖型」が生み出す栽培の変革
よつぼしが持つ最も際立った特徴は、国内で二例目となる「種子繁殖型」のいちごである点です。商業利用が可能な種子繁殖型いちごとしては、国内初の品種であり、これからのいちご栽培に新しい可能性をもたらす先駆者と言えるでしょう。一般的な増殖方法である「栄養繁殖」では、親株から伸びるランナー(つる)から子苗を得ますが、よつぼしは種から育てます。ランナーとは、いちご栽培で見られる細い茎で、その先端に新芽が育ち、根を張って新しい株となります。種子繁殖型の大きな利点は、病気やウイルスの感染リスクを大幅に減らせる点です。ランナーで増えた苗は、親株と全く同じ遺伝情報を持つため、親株が病気やウイルスに感染していると、子株にも容易に伝染します。しかし、種子繁殖型の場合、親株から子株への病気やウイルスの伝染はほとんどなく、病害虫に強いという利点があります。この特性は、安定した品質のいちごを供給し、栽培リスクを減らす上で非常に重要です。さらに、種子繁殖型は増殖効率が高く、生育のばらつきも少ないというメリットがあります。収穫後の親株の保管・管理が不要なため、生産者の手間とコスト削減にもつながります。世界的にも珍しい種子繁殖型の登場は、いちご栽培に新たな展望を開き、今後の普及や多様な品種開発に期待が寄せられています。国内初の種子繁殖型いちごは、千葉県と千葉大学が共同開発した「千葉F-1号」ですが、商業栽培は基本的に行われていません。よつぼしの栽培技術マニュアル作成には、育成に関わった4機関に加え、山口県、北海道、東北農業研究センターも協力し、普及と安定栽培をサポートしています。
F1品種(一代交配種)としての特徴
よつぼしは「F1品種(一代交雑種)」という特徴も持っています。F1品種とは、異なる優れた性質を持つ親系統を人工的に掛け合わせて生まれた、一代限りの品種を指します。種から育てる多くの野菜がF1品種であり、病気への強さ、収穫量の多さ、品質の均一性など、特定の優れた性質を安定して発現させることができます。よつぼしもF1品種であるため、特定の種から育てると、期待通りの「よつぼし」の特性を持ついちごが育ちます。三重県が「かおり野」から育種した「三重母本1号」を母親とし、香川県が育成した系統「A8S4-147」を父親として交配されたのが、このF1品種の基盤です。しかし、F1品種の特性として、「よつぼし」の果実から種を採取して育てても、親と同じ性質を持ついちごは育ちません。F1品種の優れた特性は一代限りで固定され、二代目以降の種では、親が持つ多様な遺伝子が分離し、品質や形質が不安定になるためです。そのため、よつぼしを栽培する農家は、毎年、特定の種苗業者から苗や種を購入する必要があります。この仕組みは、品種の管理と品質維持に貢献する一方で、種苗の供給元が限られるという側面もあります。
四季成り性が可能にする通年栽培
よつぼしのもう一つの重要な特徴は、「四季成り性いちご」である点です。四季成り性とは、温度や日照時間などの環境条件に左右されにくく、花を咲かせて実をつける性質を指します。一般的ないちごのほとんどは「一季成り性いちご」に分類され、低温と日照時間の短い特定の季節(主に冬から春)に開花・結実します。しかし、四季成り性であるよつぼしは、一季成り性いちごに比べて低温や日照時間の制約を受けにくく、日照時間が長く気温の高い夏場でも次々と実をつけられます。この特性により、通常のいちご栽培が難しい夏季でも安定的にいちごを生産することが可能になり、年間を通して新鮮ないちごを供給できる可能性が広がります。生産者にとっては収穫期間の延長による収益増加、消費者にとっては季節を問わず新鮮ないちごを楽しめるというメリットがあります。よつぼしの親株の一つである系統「A8S4-147」も、香川県が育成した独自の四季成り性系統を基盤としていることが、この特性の背景にあります。よつぼしの持つ四季成り性と種子繁殖型の組み合わせは、いちご栽培における革新的な進歩であり、今後の農業の多様化と安定供給に貢献すると期待されています。
主な産地と栽培状況の拡大
よつぼしは2017年に品種登録されて以来、全国各地で苗の配布による試験栽培が行われ、栽培農家は徐々に増えていますが、現時点ではまだ特定の代表的な産地は確立されていません。この品種は、三重県、香川県、千葉県、九州沖縄農業研究センターの4つの公的機関が共同で開発しました。種から育ついちごの開発を通じて、病気に強く、増殖効率が高く、親株の管理にかかる手間やコストを削減し、安定した収穫量を維持することを目指して育成されたという背景があります。品種登録後、栽培体系が確立され、マニュアルも公開されており、多くの種苗店で種子が販売され、全国どこでも生産が可能です。その普及状況は数値にも表れており、栽培面積は2018年度に14.2ha、2020年度に30.9ha、2022年度には39.4haと年々増加しています。現在、神奈川県、愛知県、長野県など一部の地域でよつぼしを栽培する農園が登場しており、特におすすめはいちご狩り農園です。市場にはあまり出回らない、採れたての「よつぼし」を直接味わう機会を提供しています。今後、全国各地で栽培技術が確立され、より広範囲で生産されるようになることが期待されています。
よつぼしイチゴの旬と出回り時期
よつぼしイチゴは、およそ11月中旬から翌年の5月頃まで収穫期を迎えます。これは四季成り性の特性によるもので、比較的長い期間、市場で見かけることができます。中でも、特に風味と甘みが際立つ旬の時期は、1月から3月頃とされています。この時期は、イチゴが最も成熟し、美味しさを最大限に引き出す時期にあたります。ただし、気候条件や栽培地によって時期は前後し、早い場合は11月下旬頃から店頭に並ぶこともあります。果物の流通時期は、その年の気候や産地の状況に左右されるため、あくまで目安として捉えるのが賢明です。温暖な地域では早めに、寒冷地では遅めに収穫が始まる傾向があります。新鮮で良質なよつぼしイチゴを求めるなら、この期間を目安に探してみるのがおすすめです。
よつぼしイチゴの価格帯と確実な購入方法
よつぼしイチゴは、2017年に品種登録された比較的新しい品種であり、市場での流通量はまだ多くありません。そのため、一般的なスーパーではあまり見かけないこともあります。もし、確実に手に入れたい、あるいは一度試してみたいという場合は、オンライン通販の利用がおすすめです。多くのオンラインストアや産地直送サイトでよつぼしイチゴが販売されており、新鮮な状態で自宅まで届けてもらえます。価格は、時期、産地、品質によって異なりますが、供給量が限られているため、他の品種に比べてやや高価な傾向があります。具体的な価格については、販売サイトや時期によって変動しますので、購入を検討する際には、各サイトで詳細を確認してください。
新鮮なよつぼしイチゴを見極める選び方
よつぼしイチゴを選ぶ際には、鮮度と品質を見極めるために、いくつかのポイントに注意しましょう。まず、イチゴ全体が鮮やかな赤色に染まっているかを確認します。特に、ヘタの近くまでしっかりと色づいているものがおすすめです。均一に赤く色づいているものは、十分に熟している証拠と言えます。次に、果皮にハリがあり、みずみずしいツヤがあるかをチェックしてください。ハリとツヤがあるものは新鮮で、果肉も引き締まっています。逆に、ヘタがしおれていたり、変色しているもの、果皮にツヤがないものは、鮮度が落ちている可能性があるため避けましょう。また、よつぼしは比較的果皮が柔らかいため、パックの中で押しつぶされていないかどうかも確認することが大切です。見た目の美しいものを選ぶことで、濃厚な甘酸っぱさを存分に楽しむことができるでしょう。
よつぼしイチゴの鮮度を保つ保存方法
よつぼしイチゴを美味しく長持ちさせるためには、適切な保存方法が重要です。イチゴはデリケートな果物で、特に乾燥に弱いため、購入後は速やかに冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。乾燥を防ぐために、パックごとポリ袋に入れるか、密閉容器に移し替えるなどして、イチゴが直接冷気に触れないように工夫することが大切です。ただし、よつぼしイチゴはあまり日持ちしない品種なので、購入したらなるべく早く、できれば2~3日中に食べきるのがおすすめです。長期保存には向かないため、新鮮なうちに、その豊かな風味を味わってください。
よつぼしイチゴを堪能する至福の食べ方
「甘酸適和」と称される、甘さと酸味の絶妙なハーモニーが魅力のよつぼしイチゴ。その美味しさをシンプルに味わうには、生のまま食すのが一番です。口に入れた瞬間、濃厚な甘みが広がり、その後、心地よい酸味が口の中をさっぱりとさせてくれます。さらに、芳醇な香りも楽しむことができるでしょう。よつぼしは、果実の中心まで鮮やかな赤色をしているため、カットした時の見た目が非常に美しいのも特徴です。この美しい断面を活かして、タルトやケーキ、パフェなどのデザートに使用するのもおすすめです。クリスマスや誕生日などの特別な日のケーキに飾れば、見た目も華やかになり、美味しさも一層引き立ちます。もし、少し柔らかくなってしまったものがあれば、ジャムやソースにするのがおすすめです。加熱することで風味がより一層際立ち、自家製ジャムやソースとして、パンやヨーグルト、アイスクリームなどと一緒に楽しむことができます。このように、よつぼしイチゴは、その状態に合わせて様々な方法で美味しく味わうことができるのです。
まとめ
「よつぼし」いちごは、2017年に品種登録された、種子繁殖型の新しい品種です。三重県、香川県、千葉県、九州沖縄農業研究センターの4つの機関が、農林水産省のプロジェクトを通じて共同で開発しました。「甘味」「酸味」「風味」「美味」の4つの要素が「よつぼし級」に優れていることが名前の由来で、円錐形で鮮やかな赤色と美しい光沢が特徴です。果肉は適度な硬さがあり、濃厚な甘さと酸味のバランスが絶妙です。果実の中心まで赤く染まり、カットした断面も美しいので、そのまま食べるのはもちろん、デザートの材料としても最適です。実際に、食味評価では糖度が12.2~14.0%と高い数値を示しています。種子繁殖型であるため、親株から病気やウイルスが伝染するリスクが低く、生育のばらつきが少ないため、生産者にとっても増殖効率が良いというメリットがあります。また、収穫後の親株の管理コストも抑えられます。さらに、温度や日照時間に左右されにくい「四季成り性」という性質を持っているため、一年を通して栽培・収穫できる可能性があり、いちご栽培の新たな可能性を広げています。F1品種であるため、栽培には毎年特定の種苗業者から種苗を購入する必要があります。栽培面積は2018年度の14.2haから2022年度には39.4haへと拡大しており、全国的に普及が進んでいます。選び方のポイントは、へたの近くまで赤く色づいていて、果皮にハリとツヤがあるものを選ぶこと。パックの中で潰れているものがないか確認することも大切です。保存する際は乾燥を防ぎ、冷蔵庫の野菜室に入れ、購入後はなるべく早く食べるようにしましょう。旬は主に11月中旬から5月頃で、特に1月~3月が最も美味しく、早いものでは11月下旬から店頭に並び始めます。まだ市場ではあまり見かけない品種なので、オンラインでの購入がおすすめです。農林水産省の事業から生まれたという背景を持ち、すでに12の国と地域で品種登録を申請し、種子の輸出も視野に入れるなど、世界的な展開を目指す日本の農業技術の結晶とも言える品種です。この革新的なよつぼしイチゴは、その優れた特性と国際的な展望から、今後のいちご市場でますます注目を集めることが期待されます。
よつぼし苺の一番の魅力は何ですか?
よつぼし苺の最も際立った特徴は、国内で2例目となる「種子繁殖型」であることです。一般的に苺は「ランナー」と呼ばれる子株で増えますが、よつぼしは種から育ちます。これにより、親株からの病気やウイルスの感染リスクを大幅に減らし、生育のばらつきを抑え、効率的な増殖を可能にし、生産者の手間とコストを削減します。事実上、商業的に利用できる種子繁殖型苺としては、日本初の品種として注目されています。
「よつぼし」という名前にはどんな意味があるのですか?
「よつぼし」という名前は、2つの意味合いを持っています。一つは、苺が持つ「甘さ」「酸味」「香り」「旨味」の4つの要素が、すべて「よつぼし級」に美味しいことを表しています。もう一つは、開発に携わった三重県、香川県、千葉県、九州沖縄農業研究センターという「4つの機関」が共同で開発した、期待の品種であることを示しています。
よつぼし苺はF1品種とのことですが、栽培にどのような影響がありますか?
その通りです。よつぼし苺はF1品種(一代交配種)です。F1品種は、特定の優れた性質を持つ親系統を掛け合わせて作られるため、期待される品質と特性を安定して得ることができます。ただし、F1品種の特性として、収穫した果実から種を採取して育てても、親と同じ性質を持つ苺は育ちません。そのため、よつぼし苺を栽培するには、毎年決められた種苗業者から苗や種を購入する必要があります。
よつぼし苺は「四季成り性」の品種ですか?どのような利点がありますか?
はい、よつぼし苺は「四季成り性」の苺です。これは、気温や日照時間などの環境に左右されにくく、一年を通して花を咲かせ、実をつけることができる性質です。この特性により、通常の苺栽培では難しい夏場でも安定した生産が可能となり、生産者にとっては収穫期間が長くなることで収入が増え、消費者にとっては季節に関係なく新鮮な苺を楽しめるというメリットがあります。
よつぼし苺、一番美味しい時期はいつ?
よつぼし苺の旬は、おおよそ11月中旬から5月頃までと、比較的長い期間楽しめます。中でも特に美味しい時期は、ずばり「1月から3月」です。この時期は、苺が十分に甘さを蓄え、よつぼしならではの甘さと酸味の絶妙なバランスを堪能できます。
よつぼし苺の甘さ、どれくらい?
よつぼし苺の糖度は、実際に試食して調査した結果、12.2%から14.0%という数値が出ています。これは一般的な苺と比べても高く、濃厚な甘みと爽やかな酸味のバランスが取れた、まさに「甘酸適和」な味わいであることを証明しています。
よつぼし苺、どれくらいの畑で育てられてるの?
よつぼし苺の栽培面積は、年々広がっています。2018年には14.2ヘクタールだったものが、2020年には30.9ヘクタール、そして2022年には39.4ヘクタールまで拡大しました。この数字は、よつぼし苺が多くの人に認められ、全国的に人気が高まっている証拠と言えるでしょう。
よつぼし苺は、どんな風に生まれたの?
よつぼし苺は、農林水産省が中心となって進めた「新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業」というプロジェクトから生まれました。2009年から2012年にかけて、「共同育種による種子繁殖型イチゴ品種の開発と種苗供給体系の改革」というテーマで、国を挙げて開発が進められました。このプロジェクトは、農林水産物の生産から加工まで、様々な技術開発を目的としており、病気に強く、育てやすい、新しい苺を作ることを目指していました。