豆乳の100gあたりの糖質は約2.9g。一方、調製豆乳は同量で4.5gほど含まれます。そして一杯（180ml）を飲む場合、豆乳では5.2g、調製豆乳では8.1gの糖質が摂れるという事実があります。

豆乳はさほど糖質がないと思われがちですが、糖質ゼロではありません。大豆由来の糖質が含まれているのです。特に調製豆乳の場合、単純な豆乳のおよそ1.5倍の糖質が含まれています。

糖質の摂取が気になる方も多いでしょう。豆乳は高たんぱくで低カロリーの飲み物であり、上手く活用すれば健康維持に大いに役立ちます。糖質だけでなく、豆乳の栄養価を全体的に理解し、健康的なライフスタイルの一部に取り入れて行きましょう。

豆乳は健康にとって理想的な飲み物と言えます。その理由はカロリーが低く、必要な栄養素がふんだんに含まれているからです。では具体的に、豆乳がどのくらいのカロリーを持っているか見てみましょう。

たとえば、100グラムの豆乳は46キロカロリー、調製豆乳の場合は64キロカロリーとなります。これをコップ1杯（180ミリリットル）あたりに換算すると、豆乳は約83キロカロリー、調製豆乳は115キロカロリーです。調製豆乳は豆乳よりカロリーが1.4倍とわずかに高いです。

さらに、栄養成分を見てみると、豆乳は必須アミノ酸である植物性たんぱく質が含まれています。しかし、脂質については少し異なります。100ミリリットルの豆乳は2.0グラムの脂質を含み、調製豆乳は3.6グラム含んでいます。これをコップ1杯（180ミリリットル）にすると、豆乳で3.6グラム、調製豆乳で6.5グラムになります。

調製豆乳はカロリーや脂質が多いですが、豆乳は低カロリーな上、ビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。しかしながら、砂糖が添加された調製豆乳はカロリーが高くなるため注意が必要です。

こうした特性から、豆乳はダイエットを目指す人々にとって最適な選択肢の一つとされています。毎日の飲食に豆乳を取り入れることで、健康的な生活に一歩近づけるはずです。ただし、適切に利用するにはその栄養価を理解することが必要です。豆乳を活用し、ダイエットの助けとして楽しみながら健康維持に努めましょう。

「豆乳」と「調製豆乳」は両方とも「豆乳」の名を冠していますが、同じ豆乳なのに糖質量が違うのは何故でしょうか？それは製造方法の違いが関係しているのです。

純粋な「豆乳」とは、大豆を水に浸して作る「大豆の搾り汁」だけを指すのです。これに対し、「調製豆乳」は豆乳液に甘蔗糖や食塩等の調味料、場合によっては植物油脂等も加えた飲料を指します。豆乳は大豆そのものの甘みと、水だけで作られるので、含まれる糖質は大豆由来のものだけです。しかし、「調製豆乳」は甘味料や調味料による糖質も加わるため、その糖質量は豆乳とは違う結果になります。

豆乳は高たん白質・低糖質の食品として認識されていますが、調製豆乳の糖質量を気にする方は原材料や栄養成分をじっくり確認し、それぞれを比較検討することがおすすめです。

豆乳や調製豆乳以外の飲料にはどれくらいの糖質が含まれているのか見てみましょう。

牛乳

牛乳の糖質量は100mlあたり4.8gです。わずかですが、調製豆乳よりも糖質が多くなっています。

コーヒー

ブラックコーヒーは100mlあたりの糖質が0.7gです。これは豆乳の1/4、調製豆乳の1/6ほどの量です。砂糖やミルクを加えずにブラックで飲むことが最も低糖質な方法です。

ブラックコーヒーが苦手な方が乳成分入りコーヒー飲料を選ぶこともあるかもしれませんが、その糖質量は100mlあたり7.2gです。市販のコーヒー飲料には砂糖が多く含まれているものが多いので注意が必要です。

ジュース

「100％」と記載されたジュースにヘルシーなイメージを持っている方も多いですが、オレンジジュース（濃縮還元）の糖質量は100mlあたり10.5gです。これは砂糖が加えられている調製豆乳の2倍以上の量です。コップ1杯（180ml）のジュースを飲むと、コーヒーシュガー（1本3g）約6本分もの糖質を摂ることになります。

調製豆乳を控える前に、他の飲料の糖質量も考慮して、賢く選びましょう。