ほうじ茶とは - スイーツモール

ほうじ茶とは

ほうじ茶とは

日本茶のひとつである「ほうじ茶」は、近年その独特な香ばしさや、身体にやさしい特徴から注目を集めています。見た目は赤茶色で香り豊か、味わいはまろやか。カフェインが控えめなことから、子どもから大人まで幅広い世代に親しまれています。本記事では、ほうじ茶の特徴や種類、からだと心への効能、おいしく淹れる方法までを詳しく紹介し、ほうじ茶の魅力を余すところなくお伝えします。

ほうじ茶って?

「ほうじ茶」とは、日本の緑茶を焙煎(ばいせん)することで作られるお茶の一種です。煎茶や番茶などの茶葉を強火で炒ることで、赤茶色の茶葉に変化し、香ばしくまろやかな風味が生まれます。この焙煎という工程がほうじ茶特有の香りを引き出し、他のお茶とは一線を画す存在にしているのです。焙煎はまるでコーヒーのように高温で茶葉を炒ることを意味し、その過程で茶葉の色や香りが変化します。日本茶業中央会では「煎茶や番茶などを強い火で焙じて製造したもの」と定義しており、緑茶のカテゴリーに含まれます。つまり、見た目や風味は異なるものの、ほうじ茶もれっきとした緑茶なのです。

日本茶の中で、ほうじ茶だけがもつ5つの特徴

ほうじ茶には、煎茶や玉露などの一般的な緑茶とは異なるユニークな特徴があります。まず第一に、茶葉の色が赤茶色で大ぶりなこと。これは焙煎による変化で、香ばしさを引き立てています。第二に、熱湯をそのまま注いで淹れられる点。多くの緑茶はお湯の温度に気を使いますが、ほうじ茶は約90〜100度の熱湯で美味しく抽出でき、手軽さが魅力です。第三に、透明感のある明るい飴色が特徴で、見た目にも美しいお茶として親しまれています。第四に、カフェインが比較的少ない点が挙げられます。焙煎の工程でカフェインが減少するため、寝る前にも安心して飲めます。最後に挙げるのが、その豊かな香り。お茶屋の前を通ると感じる香ばしい香りは、まさにほうじ茶の焙煎香で、多くの人に癒しを与えてくれます。

ほうじ茶とは

ほうじ茶の種類

ひとくちにほうじ茶といっても、その種類は多岐にわたります。まず大きく分けられるのが、使用される茶葉の収穫時期による違いです。新茶の次に摘まれる「二番茶」、その後の「三番茶」、さらには秋に収穫される「秋冬番茶」などがあり、それぞれ風味や香りに違いが生まれます。また、茶葉の部位によっても種類が異なります。たとえば、茎の部分を使った「茎ほうじ茶(かりがね)」は、茎の軽やかな風味と香ばしさが特徴で、独特の味わいを楽しめます。ほうじ茶の個性は、こうした素材の選び方によって変わるため、様々なタイプを試してお気に入りを見つけるのも楽しみのひとつです。

実は優秀! ほうじ茶がからだと心にいい4つの理由

ほうじ茶には、日常生活の中で嬉しい効果がたくさん詰まっています。まず第一に挙げられるのが、刺激が少ないこと。焙煎によってカフェインやタンニンが減るため、胃に優しく、子どもや高齢者、就寝前にも安心して飲めます。第二に、リラックス効果の高さも見逃せません。ほうじ茶に含まれる「ピラジン」という香り成分には、心を落ち着ける作用があり、「テアニン」もまたリラックス効果を高めてくれます。第三に、さっぱりとした味わいで食後のお口直しにぴったり。油っぽさを洗い流してくれる働きがあり、食事の後にも最適です。第四に、美容や健康面での効果も注目されています。豊富に含まれるビタミンCやカテキン、ピラジンなどの成分が、美肌やデトックス、脂肪燃焼のサポートにつながるとされています。

癒し効果抜群! ほうじ茶をもっとおいしく香り高く淹れる方法

ほうじ茶の魅力を最大限に引き出すためには、淹れ方にもひと工夫が必要です。まず、茶葉が大きいため、急須ではなく土瓶など広口の容器を使うと抽出しやすくなります。事前に土瓶を温めておくと、さらに風味が引き立ちます。次に、茶葉の量はたっぷりと使うのがポイント。軽くてかさばるため、見た目の印象よりも多めに、6〜8gを目安にするとちょうどよいでしょう。お湯の温度は90〜100度と高めでOK。200〜300ccのお湯を注ぎ、30秒ほど蒸らすことで、香ばしく透明感のある飴色のほうじ茶が楽しめます。最後に、温めた湯のみへ丁寧に注げば、湯気とともに立ちのぼる香りが五感を癒してくれます。夏場は氷を入れて冷茶にするのもおすすめです。

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まとめ

香ばしくて優しい味わいのほうじ茶は、リラックス効果や身体へのやさしさなど、多くの魅力を備えたお茶です。忙しい毎日のなかで、ほっと一息つきたいときにぴったり。豊かな香りやカフェイン控えめという特性から、ライフスタイルに合わせた飲み方ができます。日々のティータイムに、ぜひお気に入りのほうじ茶を取り入れてみてはいかがでしょうか。