体にさまざまな影響を与えてしまう「アレルギー」。米粉パンは小麦アレルギーの方にとって魅力的な選択肢と思われがちですが、実は注意が必要なのです。

近年、小麦アレルギーの患者の約10%が米にも反応を示し、じんましん、吐き気、下痢などのアレルギー症状が現れたことが、日本での研究で明らかになりました。その理由は、米が含むタンパク質の一部が小麦のグルテンと構造が類似しているためです。

そのため、米粉食品を購入する際は、原材料表示をよく確認することが重要です。米粉のみならず、小麦粉や乳製品などが混ぜられていないかにも気をつける必要があります。もしアレルギー反応がある場合は、医師に相談し、適切な対処をすることが大切なのです。

健康志向の高まりを受けて、米粉パンの需要が高まっています。しかし、米粉パンでもアレルギー反応が起こる可能性があるため、注意が必要です。

アレルギー反応が起こる理由と、それを回避するためのチェックポイントは以下の通りです。

理由1:米粉パンに小麦粉が使用されている場合

商品名が「米粉パン」であっても、原材料に小麦粉が含まれていることがあります。小麦アレルギーの方は、原材料表示に「小麦」「グルテン」が記載されていないかを必ずチェックしましょう。

理由2:米粉パンへの小麦の混入

同じ工場で小麦粉を使ったパンも製造されている場合、米粉パンへの小麦の混入が考えられます。パッケージに「小麦を含む製品を生産」と記載があれば、避けるのが賢明です。

理由3:原材料表示がない場合

パン店などで購入する際、原材料表示がないことがあります。そのような場合は、店員に小麦粉の使用状況を確認することが大切です。

このように、米粉パンでもアレルギー反応のリスクがあるため、原材料をしっかりとチェックする必要があります。小麦アレルギーの方は、安全を期すために十分な注意が求められます。

米粉アレルギーは、米粉に含まれるタンパク質が原因で引き起こされます。症状は、皮膚の発疹、吐き気、下痢など様々です。重症化すると、呼吸困難や意識障害に至る恐れがあるため、適切な対処が求められます。米粉の摂取を控え、医師に相談し、エピペンなどの対症療法の準備が必要不可欠です。正しい知識と予防対策で、米粉アレルギーのリスクを軽減できます。