しっとりとした食感で多くの人に愛されるパウンドケーキは、自宅で簡単に作れるお菓子の一つです。基本のレシピをマスターすれば、お好みの材料を加えてアレンジも自在。この記事では、初めての方でも失敗しにくい基本のパウンドケーキレシピをご紹介します。シンプルな材料と手順で、どなたでもプロのような仕上がりを楽しむことができます。普段のおやつや特別な日のデザートにぴったりのこのケーキを、ぜひ一度試してみてください。
パウンドケーキについて
バター、砂糖、卵、そして小麦粉をメインに用いて作られる生地を、型に流し込んで焼き上げたお菓子のことです。しっとりとした食感が特徴で、比較的長期間保存できます。材料のバター、砂糖、卵、小麦粉はそれぞれ同じ量で作られるのが基本で、18世紀にそれぞれ1ポンド(454g)ずつ使用したことから「パウンドケーキ」という名が付けられました。
手順
薄力粉:120g
バター(常温で柔らかくしたもの):120g
砂糖(グラニュー糖):120g
卵:2個
ベーキングパウダー:小さじ1(薄力粉が薄ければ追加)
塩:ひとつまみ(オプション)
バニラエッセンス:少々(オプション)
バターが空気を含むのに適した温度は13〜18℃です。指で押すとスムーズに沈むくらいが理想的です。
電子レンジを使う場合は500Wで20秒ずつ様子を見ながら温め、溶かしすぎに注意してください。
卵は常温に戻しておきましょう。冷たいままでは分離する可能性があるため、温度に注意が必要です。
型にはクッキングシートを敷くか、バターを塗って粉をはたいて準備します。
オーブンは予熱しておきましょう。
必要な材料(18cmパウンド型1本分)
バターをボウルに入れ、クリーム状になるまで攪拌し、その後、グラニュー糖を数回に分けて加えながら、白くなるまでしっかり混ぜてください。
グラニュー糖を加えたら、その都度丁寧にかき混ぜましょう。
卵は数回に分けて、少量ずつ加えます(分量は大さじ1杯ほど)。
卵を加えたら、高速で攪拌し、滑らかなクリーム状になるまで「乳化」を目指して混ぜます。
【生地が分離した場合】
ボウルの底を湯せんで軽く温めてから混ぜると、生地が滑らかにつながります。分離したままでは焼いたときに生焼けになる可能性があるため注意してください。
粉類をふるい入れたら、少し粉っぽさが残るくらいまで切りながら混ぜます。
次に水分(リキュールなど)を加え、滑らかでツヤのある生地になるまでさらに切り混ぜます。
ゴムベラを使って生地を型に広げ、空気を抜くために型をトントンと静かに叩きます。
パウンドケーキは内部までしっかり熱を通すのが難しいため、中央部分をへこませて熱が均一に入りやすくします。特に大きな型を使用する場合や高さがある場合には注意が必要です。また、生地を型に平らに入れた場合には、オーブンの庫内温度をあらかじめ高めに設定してください。
生地を天板にのせ、電気オーブンでは180℃、ガスオーブンでは170℃で40〜45分焼き上げます。
※焼く時間が長いので、もし表面が焼け過ぎる場合には、アルミホイルをかぶせたり、ケーキの向きを調整したりしてください。
厚みのあるお菓子は、低温で時間をかけて焼くのがポイントです。