ポテトサラダは本当に太る?カロリー・糖質から見るダイエット中の賢い食べ方
国民的惣菜のポテトサラダ。家庭料理としてはもちろん、お弁当や外食の付け合わせとしても定番ですよね。しかし、じゃがいもとマヨネーズが主成分であることから「高カロリーで太りやすいのでは?」と気になる方もいるのではないでしょうか。特にダイエット中は、サラダという名前に惑わされず、賢く選びたいもの。この記事では、ポテトサラダのカロリーや糖質を徹底分析し、ダイエット中でも罪悪感なく楽しめる食べ方を解説します。ポイントを抑えれば、ポテトサラダだって我慢せずに美味しく食べられるはず!

サラダで摂りたい基本的な栄養素

「サラダ」とは、主に野菜を使い、ドレッシングやマヨネーズで味付けした料理のことです。健康のためにサラダを食べる際に、特に意識したい栄養素は、ビタミン、ミネラル、そして食物繊維です。ビタミンは、体内でエネルギーを作る際のサポート役として働き、細胞の代謝をスムーズにする役割があります。例えば、ビタミンCは強力な抗酸化作用を持ち、活性酸素から体を守るだけでなく、皮膚や粘膜の健康を保ち、コラーゲンの生成を促すため、美肌効果も期待できます。ミネラルは、骨や歯など体の構成要素となるだけでなく、カリウムのように体内の余分な塩分を排出して血圧を下げる効果や、体内の水分バランスを調整し、神経伝達をスムーズにするなど、体の機能を正常に保つために不可欠です。そして食物繊維は、腸内環境を整え、便秘を解消する効果が期待できる他、食後の血糖値の急上昇を抑える働きもあります。血糖値の上昇を抑えることは、糖尿病の予防やダイエットにおいて非常に重要であり、食事の順番が大切だと言われる理由の一つです。これらの健康効果を期待して、私たちは普段から「野菜が中心」のサラダを食べているのです。

ポテトサラダの基本的なカロリーと糖質

ポテトサラダは、「サラダ」という名前にもかかわらず、一般的な生野菜サラダに比べてカロリーと糖質が高い傾向があります。具体的な数値を見てみましょう。ポテトサラダ100g(小鉢一杯分程度)あたり、約107kcal、糖質は約5.2g(利用可能炭水化物)です。一方、一般的な生野菜サラダ(レタス、ミニトマト、きゅうり、玉ねぎに和風ドレッシングをかけたもの)は、100gあたり約41kcal、糖質は約3.9gです。この比較から、ポテトサラダが生野菜サラダよりもカロリーと糖質が高いことが明確にわかります。そのため、ポテトサラダを食事に取り入れる際には、特にダイエット中は注意が必要です。

ポテトサラダの主な材料のカロリーと糖質

  • じゃがいも: 約76kcal
  • 玉ねぎ: 約33kcal
  • にんじん: 約36kcal
  • きゅうり: 約14kcal
  • ハム: 約210kcal
  • 卵(ゆで卵): 約151kcal
  • コーン: 約92kcal
  • じゃがいも: 約17.3g
  • 玉ねぎ: 約6.9g
  • にんじん: 約6.5g
  • きゅうり: 約2.8g
  • ハム: 約2.6g
  • 卵(ゆで卵): 約0.3g
  • コーン: 約19.3g

他の炭水化物系サラダとの比較:ポテトサラダは本当にヘルシー?

  • ポテトサラダ:およそ107kcal、糖質約5.2g
  • かぼちゃサラダ:およそ120kcal、糖質約17g
  • さつまいもサラダ:およそ160kcal、糖質約25g
  • マカロニサラダ:およそ220kcal、糖質約20g

ポテトサラダ以外にも注意したい“高糖質サラダ”

  • 春雨サラダ: 海藻類と間違われやすい春雨ですが、原料はじゃがいもやさつまいもなどのデンプン質です。そのため、ポテトサラダと同様に炭水化物を多く含んでいます。食後の血糖値上昇を抑えたい場合には、あまり向いていません。どちらかというと、主食として捉えるべきでしょう。
  • かぼちゃサラダ: かぼちゃは、β-カロテンが豊富な栄養価の高い野菜ですが、糖質量はじゃがいもとほぼ同じくらいです。もともと甘みが強いため、砂糖を多く使用したり、マヨネーズをたっぷり使用したりすると、カロリーと糖質が大幅に増加する可能性があります。
  • れんこんサラダ: シャキシャキした食感から食物繊維が豊富と思われがちですが、食物繊維の量はじゃがいもと大きく変わりません。糖質量もじゃがいもや春雨の約8割程度と、決して低くはありません。油で揚げたり、甘辛く味付けしたりすると、さらにカロリーと糖質が高くなるので注意が必要です。

市販品・コンビニのポテトサラダと手作りの比較

スーパーやコンビニで手軽に購入できるポテトサラダは、家庭で作るものと比べてカロリーが高めになる傾向があります。市販のポテトサラダは、100gあたり約150kcal前後のものが一般的で、これは家庭で作る平均的なポテトサラダ(約107kcal)よりも約40%も高い数値です。
この違いは、市販品が保存性や見た目を重視して製造されていることに起因します。そのため、調味料や油分が多く使用され、結果として脂質や塩分、糖分が高くなりがちです。例えば、風味を良くするための植物油や、保存期間を延ばすための保存料、食感や見た目を改善するための乳化剤などが含まれている場合があります。これらの添加物が、全体のカロリーや糖質を増加させる要因となります。
ダイエット中にポテトサラダを食べるなら、自分で手作りするのが一番安心で、調整も容易です。手作りであれば、じゃがいもの量、マヨネーズの種類や量、加える具材や調味料を自由に選択できるため、カロリー、糖質、脂質、塩分などを抑えたヘルシーなポテトサラダを作ることが可能です。市販品を利用する場合は、栄養成分表示をよく確認し、できる限りシンプルな材料で、カロリーや糖質が控えめなものを選ぶように心がけましょう。

ダイエットにおけるポテトサラダの真実:太る原因はじゃがいもだけではない

  • **マヨネーズの使いすぎ:** ポテトサラダのカロリーを上げる最大の原因は、やはりマヨネーズです。マヨネーズは油が主成分なのでカロリーが非常に高く、100gあたり約700kcalにも達します。たった大さじ1杯(約12g)でも約80kcalあり、これは中サイズのじゃがいも約1個分(130g)のカロリーに匹敵します。マヨネーズを少し加えるだけでもカロリーはすぐに増加し、脂質の量も非常に多くなります。
  • **具材のバランス:** じゃがいもばかりをたくさん使うと、糖質過多になりやすいです。特に、ハムやベーコンなどの高カロリーな加工肉や、クリームチーズ、ナッツなどの高脂質な食材を多用すると、さらにカロリーと脂質が増加します。
  • **食べる量のコントロール不足:** 生野菜サラダと同じ感覚でたくさん食べてしまうと、カロリーや糖質の摂りすぎにつながります。ダイエット中にご飯などの主食を減らしても、その分ポテトサラダを大量に食べてしまえば、総摂取カロリーや糖質量が増加し、体重増加のリスクを高めてしまう可能性があります。
  • **市販品に含まれる添加物や油分:** 先述したように、市販品は保存性や風味を向上させるために、調味料や油分が多く使われていることが一般的です。これが全体のカロリーや糖質を押し上げる原因となります。

ポテトサラダの栄養価と健康への影響

  • **ビタミンC:** 強力な抗酸化作用を持ち、体内で発生する活性酸素から細胞を保護します。肌の健康を保ち、コラーゲン生成をサポートすることで、美肌効果も期待できます。ジャガイモに含まれるビタミンCは、でんぷん質に保護されているため、加熱による損失が少ないのが特徴です。
  • **カリウム:** 体内のナトリウムバランスを調整し、余分な塩分を排出するのを助けるため、血圧を下げる効果が期待できます。むくみ対策にも有効です。現代の食生活で過剰摂取になりがちな塩分を調整する上で、カリウムは重要な役割を果たします。
  • **食物繊維:** 腸内環境を改善し、便秘の解消をサポートします。また、食後の血糖値上昇を緩やかにしたり、コレステロールの吸収を抑制する効果も期待できます。これらの効果により、生活習慣病の予防にも貢献します。

ダイエット向けのポテトサラダレシピ

ポテトサラダは、少しの工夫でカロリーを抑えながら、栄養バランスの良いヘルシーな一品に変えられます。ここでは、調味料の選び方や食材の組み合わせを工夫して、太りにくいポテトサラダを作るための具体的な方法を紹介します。これらのポイントを活用することで、美味しく、健康的なポテトサラダを無理なく楽しむことができます。

マヨネーズを減らす工夫

  • **低カロリーまたはノンオイルドレッシングの利用:** カロリーオフのマヨネーズや、ノンオイルドレッシングを少量使用することで、大幅にカロリーを減らすことができます。これらの製品は、通常の製品よりも脂質が少ないため、全体のカロリーを抑えるのに役立ちます。ただし、製品によっては人工甘味料や添加物が含まれている場合があるため、成分表示を確認して、自分に合ったものを選びましょう。
  • **マヨネーズの代替品との組み合わせ:** マヨネーズの使用量を減らし、他の調味料と組み合わせて風味を豊かにすることで、カロリーを抑えることができます。例えば、無糖ヨーグルト、牛乳、豆乳、酢、レモン汁、マスタードなどをマヨネーズと混ぜて使うと、クリーミーさを保ちつつ、酸味や風味を加えることができます。特に無糖ヨーグルトは、乳酸菌も摂取できるため、よりヘルシーです。また、マヨネーズを控えめにして、塩レモンで風味をつけたり、健康に良いとされるオレイン酸が豊富なオリーブオイルを少量加えるのもおすすめです。梅やシソ、かつお節などを使った和風の味付けも、マヨネーズの使用量を減らしながら風味を豊かにする良い方法で、さっぱりとした味わいが楽しめます。
  • **ハーブ、スパイス、だしで風味を加える:** マヨネーズの量を減らすと、味が物足りなく感じることがあります。そのような場合は、ディルやパセリなどのフレッシュなハーブ、カレー粉やブラックペッパー、ガーリックパウダーなどのスパイス、または顆粒だしや鶏ガラスープの素などを少量加えることで、風味を豊かにし、満足感を高めることができます。これにより、マヨネーズが少なくても味に深みが出て、食欲をそそる香りも楽しめます。
  • **アボカドペーストの利用:** アボカドを潰してマヨネーズの代わりに使うのもおすすめです。アボカドは「森のバター」とも呼ばれ、クリーミーで濃厚な食感が特徴で、健康的な脂質である不飽和脂肪酸や食物繊維が豊富に含まれています。マヨネーズよりも低カロリーで栄養価も高いため、よりヘルシーで満足感のあるポテトサラダを作ることができます。

じゃがいも以外の具材で糖質バランスを調整

  • **低糖質野菜の活用:** きゅうり、にんじん、玉ねぎ、セロリ、パプリカ、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツなどを加えることで、必要なビタミン、ミネラル、食物繊維を補給しながら、全体の糖質を抑えることが可能です。特に、茹でたブロッコリーやカリフラワーは、じゃがいもに似た食感があり、満足度を高めます。これらの野菜をじゃがいもと混ぜることで、食物繊維の摂取量を増やし、食後の血糖値上昇を緩やかにする効果も期待できます。
  • **タンパク質の追加:** 鶏むね肉(茹でるか蒸す)、ゆで卵、ツナ缶(オイル漬けは油を切るか水煮を選ぶ)、エビ、豆類(ひよこ豆、レンズ豆など)などを加えることで、質の高いタンパク質を摂取できます。タンパク質は筋肉の維持・増強に不可欠であり、満腹感を持続させる効果があるため、ダイエット中は積極的に摂取したい栄養素です。これにより、無駄な間食を減らし、食事全体の満足度を高めることができます。

低カロリー食材で満腹感を高める工夫

  • **おからパウダーの利用:** 水で戻したおからパウダーをじゃがいもに混ぜると、食物繊維が豊富で低カロリーなだけでなく、水分を吸収して膨らむため、少量でも満腹感が得やすくなります。じゃがいもの風味を損なうことなく、口当たりも滑らかになります。おからを加えることで、炭水化物に偏りがちなポテトサラダに、ダイエットに必要なタンパク質を手軽に加えることができます。
  • **豆腐の活用:** 絹ごし豆腐や木綿豆腐を水切りしてじゃがいもと混ぜ合わせると、タンパク質を補給しながら、まろやかな食感とボリュームを出すことができます。豆腐は低カロリーでありながら満足感が高いため、マヨネーズの量を減らした分を補うのに適しています。しっかりと水切りをすれば、水っぽくなることもなく、素材本来の味が楽しめ、ヘルシーながらも満足感のある一品になります。
  • **茹でたキャベツやきのこ類の追加:** 細かく切って茹でたキャベツや、レンジで加熱したしめじ、エノキなどのきのこ類を混ぜ込むのもおすすめです。これらの食材は非常に低カロリーでありながら、食物繊維が豊富でかさ増し効果が高く、食感や風味がポテトサラダに変化をもたらします。これにより、飽きることなく食べ続けられる工夫ができます。
  • **蒸し野菜の利用:** ブロッコリー、カリフラワー、人参などを小さく切ってじゃがいもと一緒に混ぜ込むと、食感のアクセントになり、見た目も華やかになります。これらの野菜は栄養価も高く、彩りも豊かになるため、食欲をそそりながら健康的な食事をサポートします。
  • ダイエット中のポテトサラダ:食べ方と注意点
ポテトサラダは工夫次第で健康的な料理にできますが、食べ方を間違えるとダイエットの妨げになる可能性があります。ここでは、ポテトサラダを食べても太らないための具体的な注意点を紹介します。これらのポイントを意識することで、美味しくポテトサラダを楽しみながら、ダイエットの目標達成をサポートできます。

適量を守る:食べ過ぎを防ぐ工夫

  • **小さめの皿を使う:** 大きな皿に盛ると量が少なく見えてしまいがちですが、小さめの皿に盛ることで視覚的な満足感を得やすくなります。これにより、心理的な満足度を高めつつ、実際の摂取量を抑える効果が期待できます。
  • **事前に取り分ける:** 大皿から各自で取るのではなく、あらかじめ自分の食べる分だけを小鉢に取り分けておくことで、無意識に食べ過ぎてしまうのを防ぎます。特に家族や友人との食事の際は、最初に量を決めておくことが大切です。
  • **ゆっくりとよく噛んで食べる:** 食事をゆっくり時間をかけて、よく噛んで食べることで、満腹中枢が刺激されやすくなり、少量でも満足感を得やすくなります。また、消化吸収の負担を軽減することにも繋がります。

献立の組み合わせを工夫する

  • **主食の量を調整する:** ポテトサラダを食卓に出す際は、ご飯やパンなどの主食の量を意識的に減らすことを推奨します。これは、普段食べている白米だけでなく、パンや麺類にも当てはまります。代わりに、全粒粉パンや玄米といった、血糖値の上昇を穏やかにする低GI食品を選ぶのも良いでしょう。こうすることで、食事全体の糖質量を管理しやすくなります。
  • **タンパク質と食物繊維を積極的に摂取する:** ポテトサラダだけでは不足しがちな、タンパク質(肉、魚、卵、大豆製品)や食物繊維(野菜、きのこ、海藻)を、他の料理から補うように心がけましょう。栄養バランスが整うだけでなく、満腹感も得やすくなります。例えば、鶏むね肉のグリルや新鮮な魚のお刺身、具沢山の野菜スープなどを組み合わせると良いでしょう。これにより、血糖値の急激な上昇を抑え、安定したエネルギー供給を促すことができます。
  • **食べる順番を意識する:** 食物繊維が豊富な野菜から食べ始め、次に肉や魚などのタンパク質、最後にポテトサラダを含む炭水化物を食べる順番を意識することで、血糖値の急上昇を抑制する効果が期待できます。この「ベジファースト」と呼ばれる食べ方は、ダイエットにおける基本的な食事術として広く知られています。

食べる時間帯とお酒との組み合わせに注意する

  • **夜間の摂取は控える:** 夜遅い時間にポテトサラダを食べることは、消化に時間がかかるじゃがいもや、脂肪分が多いマヨネーズが消化器官に負担をかけ、睡眠の質を低下させる可能性があります。消化不良や胃もたれは、良質な睡眠を妨げる要因となり、翌日の活動にも悪影響を及ぼします。また、夜間は活動量が低下するため、摂取したカロリーが消費されにくく、体脂肪として蓄積されやすい傾向があります。できる限り、夕食は就寝の3~4時間前までに済ませ、ポテトサラダを食べる場合は、日中の活動量が多い時間帯に少量を楽しむようにしましょう。
  • **アルコールとの相性を考える:** お酒と一緒にポテトサラダを摂取すると、食欲が増進し、無意識のうちに食べ過ぎてしまう可能性があります。アルコール自体にもカロリーが含まれており、肝臓がアルコールを分解している間は脂肪の分解が後回しになるため、体脂肪が蓄積されやすくなります。飲み会など、お酒の席では、ポテトサラダを食べる時間帯と量、そしてお酒の量を意識的に調整することが大切です。おつまみとして選ぶ際は、ポテトサラダだけでなく、枝豆や豆腐、サラダチキンなど、低カロリーでタンパク質が豊富な食品もバランス良く取り入れることをおすすめします。

ご飯の代わりにポテトサラダでダイエットは間違い

ダイエットを行う際、ご飯などの主食を減らし、その代わりに野菜を増やそうと考える方は多いでしょう。しかし、この時にポテトサラダをご飯の代わりにたくさん食べても、残念ながら理想的な結果は得られません。主食を減らしたことによる満腹感の不足をポテトサラダで補おうとすると、結果としてポテトサラダを過剰に摂取してしまう傾向があります。先に述べたように、ポテトサラダは生の野菜サラダよりもカロリーや糖質が高く、マヨネーズの量を考慮するとさらに高カロリーになりがちです。そのため、ご飯を減らしたとしても、ポテトサラダからより多くのカロリーや糖質を摂取してしまい、体重増加のリスクを高める可能性があります。じゃがいもも炭水化物の一種であることを認識しておく必要があります。ダイエットの基本は、全体の摂取カロリーを適切に管理し、栄養バランスの取れた食事を心がけることです。主食を減らす場合は、代わりに低カロリーで食物繊維が豊富な野菜を豊富に摂取するなど、適切な食材を選ぶようにしましょう。ポテトサラダは、あくまで「おかず」や「副菜」として、適量を守って楽しむように心がけましょう。

糖質制限中でも量を守れば楽しめる

糖質制限中でも、ポテトサラダを完全に禁止する必要はありません。既にお伝えしているように、ポテトサラダは一般的な生の野菜サラダと比較すると糖質は高めですが、ご飯やパンなどの主食類と比較すると糖質は比較的低めです。例えば、白米100gに含まれる糖質は約37gであるのに対し、ポテトサラダ100gに含まれる糖質は約5.2gと、大幅に低いことがわかります。この数値から判断すると、工夫次第で糖質制限中でも比較的取り入れやすい食品であると言えます。ただし、食べ過ぎると当然糖質量も増加してしまうため、注意が必要です。糖質制限中にポテトサラダを食べる場合は、小鉢1皿(100g)程度を目安にすると良いでしょう。また、前述したように「じゃがいもの量を減らして野菜やタンパク質を加える」「低カロリー食材でかさ増しする」といった工夫を取り入れることで、糖質量をさらに抑えながら楽しむことができます。例えば、じゃがいもを一部カリフラワーに置き換えたり、マヨネーズの使用量を減らしてヨーグルトや酢で風味を加えたりするなどの方法が効果的です。糖質制限中は、過度な我慢はストレスにつながる可能性があります。ポテトサラダを完全に排除するのではなく、賢い選び方や食べ方をすることで、食生活に変化を加えながらダイエットを継続していくことが大切です。

【実践】ダイエット中でも安心!カロリー控えめポテトサラダレシピ

  • じゃがいも:中2個(約260g)
  • 人参:1/2本
  • きゅうり:1本
  • ロースハム:2枚
  • おからパウダー:大さじ2
  • 水:大さじ4
  • 低カロリーマヨネーズ:大さじ2
  • 無糖ヨーグルト:大さじ1
  • 米酢:小さじ1
  • 塩、粗挽き黒こしょう:少々
  1. きゅうりは薄切りにして軽く塩もみし、しばらく置いてしんなりしたら、両手でしっかりと水気を絞ります。ハムは細切りにします。
  2. じゃがいもは皮をむいて一口大に、人参はいちょう切りにします。鍋で柔らかくなるまで茹でるか、電子レンジで加熱します。電子レンジの場合は、耐熱容器に入れてラップをし、600Wで5~7分加熱してください。竹串がすっと通るくらいが目安です。
  3. 茹で上がったじゃがいもは熱いうちにボウルに移し、フォークなどで粗く潰します。人参は少し冷ましておきましょう。熱いうちに潰すと、滑らかな仕上がりになります。
  4. 別の容器でおからパウダーに水を加え、混ぜて戻します。おからパウダーが水分を吸収し、膨らむまで少し時間を置きます。
  5. 潰したじゃがいもに、水気を切ったきゅうり、人参、ハム、水で戻したおからパウダーを加え、さらに低カロリーマヨネーズ、無糖ヨーグルト、米酢を加えてさっくりと混ぜ合わせます。混ぜすぎるとじゃがいもの食感が損なわれるため、全体が軽く混ざる程度にしましょう。
  6. 最後に味見をし、塩と粗挽き黒こしょうで味を調えたら完成です。お好みで乾燥パセリやディルを散らすと、香り豊かに仕上がります。

まとめ

ポテトサラダは、一般的なサラダと比べてカロリーが高くなりがちですが、主成分のじゃがいも自体は極端に高カロリーというわけではありません。太る原因になりやすいのは、マヨネーズの使用量、具材の組み合わせ、食べ過ぎ、そして市販のポテトサラダに含まれる添加物や糖分の多さです。他の炭水化物を多く含むサラダ(例えば、パスタサラダやパンプキンサラダ)と比較すると、ポテトサラダは比較的カロリーや糖質を抑えやすいと言えます。ただし、じゃがいもは野菜ではなく、炭水化物を多く含むイモ類に分類されるため、野菜サラダと同じように考えて食べることは避けるべきです。無理な食事制限は、精神的なストレスを溜めやすく、長続きしません。このレシピを参考に、量を調整しながら、ポテトサラダを賢く楽しみましょう。無理なく好きなものを適度に食べる工夫をすることで、心身ともに健康的なダイエットを続けることができます。

質問:ポテトサラダのカロリーを抑えるにはどうすれば良いですか?

回答:ポテトサラダのカロリーを抑えるには、マヨネーズの使用量を減らし、代わりに無糖ヨーグルトや低カロリーマヨネーズを使用するのが効果的です。また、ハムやコーンなどの高カロリーな具材を控え、きゅうりや人参などの野菜を増やすのも良いでしょう。じゃがいもは茹でるだけでなく、蒸すことで水分量を減らし、カロリーを抑えることができます。さらに、おからパウダーを加えることで、満足感を高めながらカロリーを抑えることができます。

質問:じゃがいもはダイエットに向いていないのでしょうか?

回答:いいえ、じゃがいもは必ずしもダイエットに向いていないわけではありません。じゃがいもは腹持ちが良く、食物繊維も含まれているため、適量を摂取すればダイエットのサポートになります。ただし、じゃがいもは炭水化物を含むため、食べ過ぎには注意が必要です。ポテトサラダとして食べる場合は、マヨネーズの使用量を控え、野菜をたっぷり加えるなど、工夫することでカロリーを抑えることができます。また、調理法も重要で、油で揚げたり、バターをたくさん使うのは避けるべきです。

質問:他の炭水化物を使ったサラダ(カボチャ、サツマイモ、マカロニ)と比べて、ダイエット向きですか?

回答:はい、一般的に、ポテトサラダは他の炭水化物ベースのサラダよりもカロリーと糖質の点で優位です。例えば、100グラムあたりで比較すると、カボチャサラダは約120kcal、サツマイモサラダは約160kcal、マカロニサラダは約220kcalですが、ポテトサラダは約107kcalです。カボチャやサツマイモはジャガイモよりも自然な甘みが強く、糖分含有量も高めです。さらに、マカロニサラダはマヨネーズを多用することが多いため、カロリーが高くなる傾向があります。

質問:ポテトサラダ以外に、ダイエット中に注意すべき「サラダ」はありますか?

回答:はい、いくつかあります。春雨サラダは、海藻サラダのようなヘルシーなイメージがありますが、実際にはジャガイモやサツマイモ由来の春雨を使用しており、炭水化物が多く含まれています。また、カボチャサラダは栄養価の高い緑黄色野菜を使用していますが、ジャガイモと同程度の糖質を含み、甘めの味付けがされていることが多いため、糖質過多になりやすいです。レンコンサラダも食物繊維が豊富に見えますが、実際には糖質も多く含まれているため、これらのサラダを摂取する際は、量や調理方法に注意が必要です。

ポテトサラダ