パートフィロとは

パリッとした食感と軽やかな風味が特徴の「パートフィロ」。聞き慣れない名前ですが、世界中の料理に使われている伝統的な生地です。今回は、パートフィロとはどんな生地なのか、使い方や作り方まで詳しくご紹介します。
パートフィロとは?
パートフィロとは、極めて薄くのばされたパイのような生地で、加熱するとサクサクとした食感が楽しめるのが特徴です。原料には小麦粉やとうもろこし粉、水、油などが使われ、砂糖などの甘味料は含まれていないため、甘い料理にも塩味の料理にも幅広く活用できます。発祥はギリシャやトルコとされており、中東地域からヨーロッパにかけて広く親しまれています。パートフィロの魅力は、その薄さ。一枚一枚が透けるほど繊細なため、何枚か重ねて使うのが一般的です。バクラヴァやスパナコピタといった伝統料理にも使われており、独特の食感を楽しむことができます。
パートフィロの使い方は?
パートフィロは、甘いスイーツだけでなく、おかず系の料理にも使える万能な生地です。例えば、ナッツやはちみつを挟んだ「バクラヴァ」のようなデザートから、ほうれん草とフェタチーズを包んだ「スパナコピタ」、さらにはパリッと焼き上げた前菜や包み焼きグラタンにも活躍します。その繊細さゆえに、取り扱いには少し注意が必要です。乾燥しやすいので、使用する際は湿らせた布巾やラップをかけて乾燥を防ぎましょう。焼くときには重ねることで層ができ、サクサクとした軽やかな食感が楽しめるのも魅力です。

パートフィロの作り方は?
パートフィロは市販品もありますが、自宅でも作ることが可能です。基本の材料は、薄力粉、塩、オリーブオイル、熱湯、そして打ち粉として使う片栗粉です。まずはボウルに粉類と液体を入れてよく混ぜ、ひとまとまりになったら手で10分ほどよくこねて滑らかな状態にします。生地を分割してラップに包み、30分〜1時間ほど寝かせましょう。その後、生地を一つずつ綿棒で薄くのばします。破れやすいので打ち粉をしながら慎重に作業しましょう。複数枚を重ねて片栗粉を振り、さらに薄くのばすことで、特徴的なパリパリ食感の層を作ることができます。時間と手間はかかりますが、手作りならではの香ばしさは格別です。
まとめ
パートフィロは、料理にパリッとしたアクセントを加えてくれる、世界各国で愛されている生地です。甘いものからしょっぱいものまで、アイデア次第で活用方法は無限大。自宅で手作りするのも意外と楽しく、完成したときの満足感もひとしおです。ぜひ、次の料理でパートフィロを使って、食卓に新しい驚きを加えてみてください。