ピーナッツの薄皮に隠された驚きの栄養素が注目を集めています。

その栄養素とは、ポリフェノールの一種であるプロシアニジンです。

プロシアニジンの抗酸化作用が、ガンや心臓病のリスクを下げる効果があるとされています。また、この薄皮には、実はピーナッツ自体の数倍ものプロシアニジンが含まれているのです。

(※)活性酸素は私たちの体に必要なものですが、増えすぎると、細胞を傷つける可能性があります。

さらに、薄皮には食物繊維も豊富で、腸内環境を整えるのに役立ちます。加えて、ビタミンEやマグネシウム、葉酸などの栄養素も含まれており、総合的な健康効果が期待できるのです。

ピーナッツの薄皮の栄養を余すところなく摂取するためにも、ピーナッツはぜひ皮ごといただきましょう。

ピーナッツを茹でると、ビタミンB1やナイアシン、ビタミンCなど水溶性のビタミンが流出してしまう可能性があります。これらの大切な栄養素を逃さずに摂取したい方は、ピーナッツを炒めたり揚げたりするのがおすすめです。

一方で、ピーナッツを茹でると、ホクホクとしたじゃがいものような食感が楽しめるのも魅力の一つ。塩を効かせることで、いつもとは違ったおつまみになりますよ。茹でピーナッツの作り方は簡単。まず、殻付きのピーナッツをしっかりと洗います。次に、たっぷりの塩水に入れて蓋をし、火にかけます。沸騰したら弱火にして40分間加熱し、火を止めてさらに10分間蒸らせば完成です。

ところで、酢ピーナッツをご存知でしょうか？ピーナッツを酢に漬け込んだもので、シャキシャキとした食感が特徴です。酢の主成分である酢酸には、疲労回復、消化促進、生活習慣病の予防など嬉しい効能がたくさん。酢ピーナッツは、ピーナッツ本来の栄養価に加えて、酢のパワーで健康にも良い一品といえるでしょう。

ピーナッツは健康的なスナックとして人気がありますが、そのカロリーの高さは意外と知られていません。実は、ピーナッツ100gあたりのカロリーは613kcalにもなり、これは30～40代男性の1日のエネルギー必要量の約23％、女性の約30％に相当するのです。スーパーなどで売られているピーナッツの袋は100g前後が一般的ですから、一袋食べてしまうとかなりのカロリーを摂取することになります。

ピーナッツを食べ過ぎると、体重増加やお腹のトラブルを引き起こす可能性があります。特に、脂質が約半分を占めるピーナッツは、食べ過ぎによって下痢や便秘などを起こしやすくなります。さらに、バターなどで味付けされた商品はより脂質が多いため、より一層の注意が必要です。

しかし、適量を心がければ、ピーナッツを毎日食べても健康に悪影響はありません。1日20〜30粒程度が適量とされており、小腹が空いた時の間食として最適です。また、研究によると、適量のピーナッツを摂取することで、脳卒中や心筋梗塞などの循環器疾患のリスクが低下することも明らかになっています。

ピーナッツバターも同様に、カロリーが高いため食べ過ぎには注意が必要です。特に、砂糖や脂肪分を加えた商品は、カロリーや糖質が増えるため、より一層の注意が求められます。ただし、パンに薄く塗るなどの工夫をすれば、食べ過ぎを防ぐことができるでしょう。

ピーナッツは、健康的な食生活を送る上で欠かせない存在です。適量を上手に取り入れることで、体の内側から健康をサポートしてくれる頼もしい味方となるでしょう。ピーナッツのもつ力を活用して、毎日の食事をより豊かにしていきましょう。