みずみずしく甘い桃は夏の風物詩。しかし、その柔らかな果肉ゆえに傷みやすいのが玉に瑕です。たっぷり買い込んだ桃をなるべく長持ちさせ、美味しさを保つためには正しい保存方法が鍵となります。この記事では、冷蔵庫での適切な保存方法や保存期間を延ばすためのコツをご紹介します。季節の味覚を存分に楽しみ、無駄にしないための知識を手に入れましょう。
桃の保存方法:常温、冷蔵、冷凍のどれが最適?
購入した桃は、最初に涼しい場所で常温保存し、その後食べる1〜2時間前に冷蔵庫で冷やすのが最適です。
桃を購入してから食べるまでの手順
涼しい場所で約1日常温保存↓食べる直前に1~2時間冷蔵庫で冷やすか、氷水につけて冷却する。
買ってきた桃をすぐに冷蔵庫や野菜室に入れる人が多いですが、甘さが落ちるので長期間の冷蔵保存は避けるべきです。
ただし、3~4日以内に食べきれない場合や桃がまだ硬い場合は、冷蔵庫の野菜室で保存しても大丈夫です。また、桃が大量にある場合は、早めに消費できないときに冷凍保存を検討しましょう。
桃の追熟を常温で行う方法
推奨保存期間:3~4日間
桃を室温で熟れさせる際は、なるべく涼しい場所に置いてください。保存袋は不要なので、そのままで大丈夫です。
購入した桃の状態によりますが、追熟の目安は1日程度です。香りが強くなり、底の部分を軽く押して少し柔らかくなってきたら食べ頃です。食べる1~2時間前に冷蔵庫で冷やすか、氷水を使って冷やしておくと良いでしょう。
常温での保存は最長で3~4日を目安としてください。熟した後は早く消費しないとすぐに傷んでしまいますので、できるだけ早めに食べてください。
桃を冷蔵で保存するための手順
保存期間:7日間
甘みが減少する可能性があるため、冷蔵庫での保存は基本的に避けた方が良いですが、3~4日以内に消費できない場合にはこの方法を検討してください。
桃を冷蔵保存する方法
1. 桃はそれぞれ個別にキッチンペーパーで包み、その上にラップをします。
2. ジッパー付き保存袋に入れたら冷蔵庫の野菜室に置きましょう。
桃は衝撃に弱く、ぶつけるとそこから傷み始めるので、優しく扱うことが大切です。食べる前日は常温に戻し、食べる1~2時間前に冷蔵庫か氷水で冷やしておきましょう。
桃を冷凍で保存する方法
保存期間:1か月程度
たくさんの桃が箱で贈られた際に、「家族全員でも数日で使い切るのは大変!」と思うことがあります。そのような時には、冷凍して新たな風味を楽しむのも一案です。
桃を冷凍する方法
1. 桃をしっかり洗った後、水分を取り除きます。
2. ラップで個別に包んでから、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍します。
半分くらい解凍した状態で食べれば、シャーベットのような食感が楽しめます。生のままより甘さは控えめですが、違った楽しみ方としてお試しください。
ちなみに、冷凍した桃を少し解凍すると、簡単に皮をむくことができます。お尻に十字の切り込みを入れると、さらに簡単にむけるようになります。
まとめ
桃を最もおいしい時期にたくさん味わいたいと思っても、一度に大量に買い過ぎると、消費する前に傷んでしまう可能性があります。そのため、購入の際には3~4日以内に食べきれる量を心がけることが大切です。
冷凍保存を試してみるのも良いアイデアです。冷凍すると、生とは異なる食感や風味を楽しむことができるので、ぜひチャレンジしてみてください。