甘くてジューシーな桃は、確かに旬の味覚を代表するひとつですが、デリケートな果実ゆえに傷みやすく、日持ちしません。そこで、みずみずしさと風味を長持ちさせる方法として冷凍保存がおすすめです。

まず桃を洗って乾かし、へたを取り除きます。半分に切り種を取った後、切り口に少し砂糖をふると味が引き立ちます。最後に空気を抜いた冷凍用の容器に入れ、冷凍庫で保存すれば1年は楽しめます。

冷凍した桃は生で食べるのはもちろん、スムージーやデザートなど様々な用途で活躍します。旬を逃してもこうして保存しておけば、いつでも心ゆくまでみずみずしい桃の味わいをお楽しみいただけます。保存食材としても大活躍の桃を、ぜひ長く楽しんでみてください。

用意するもの

・桃

・キッチンペーパー

・ラップ

・フリーザーバッグ

保存方法

1. 新鮮で適度に熟した桃を選び、水で洗った後、キッチンペーパーで丁寧に水気を拭き取ります。

2. 桃1個ずつをラップで包み、できるだけ空気を抜きます。

3. ラップに包んだ桃をフリーザーバッグに入れ、空気を抜いて密封します。

4. そのままフリーザーバッグごと冷凍庫で保存します。

ポイント

・熟し過ぎた桃は避け、適度に熟した桃を選ぶことが重要です。

・ラップとフリーザーバッグを使い、空気に触れないよう密封することで、酸化や風味の劣化を防ぎます。

・冷凍保存期間は3〜4週間程度が目安です。

丸ごと冷凍保存した桃は、生でスムージーに使ったり、加熱調理して活用できます。旬の桃を長く楽しめる便利な方法です。

旬の桃をたっぷりと楽しんだ後に余った桃は、冷凍保存して無駄なく活用しましょう。デザートやスムージー、焼き菓子の具材として大活躍します。

まずは、熟し過ぎていない新鮮な桃を選びましょう。桃は洗って水気を拭き取り、種を取り除きます。皮付きのままでも、皮をむいても構いません。皮つきなら風味が濃く感じられますが、剥く手間がかかります。

次に、桃を4つ割りか8つ割りに切り分け、一列に並べた耐熱皿に並べます。トレーに密着するよう注意しましょう。そのまま一晩冷凍庫で冷やし固めます。翌日、小分けの袋に移して保存します。新しい桃を上に重ねないことがポイントです。袋から空気を抜き、しっかりしばって冷凍庫に入れれば完了です。この方法で1年以上、新鮮な桃の味を堪能できるでしょう。

変色を防ぐ為に、カットした桃にレモン果汁を振りかけるのがおすすめです。レモン果汁が酸化酵素の働きを抑え、茶色く変色するのを防いでくれます。小分けにラップで包み、さらにフリーザーバッグに入れると良いでしょう。空気に触れる面積が少ないので、長期保存が可能になります。ただし、3週間程度を目安に消費するのがベストです。

夏の風物詩である桃の味わいを通年で楽しめる、冷凍桃の魅力的な食べ方をご紹介します。

丸ごと冷凍した桃は、半解凍させてシャーベット状に味わうのがおすすめ。十字に皮を切り、15〜30分ほど解凍すると、まるで生の桃を食べているかのような風味と食感が楽しめます。完全に解凍させてしまうと、旨味が逃げ果物本来の味わいを損ねてしまいます。

一方、カットして冷凍した桃は、自然解凍が適しています。常温に10分ほど置けば、ほんのり半解凍の状態に。外側はとろけるように柔らかく、中心部はシャリッとした食感が残り、絶妙な味わいが堪能できます。水分が出すぎて食感が悪くなる前に、半解凍の状態でお召し上がりください。

こうした解凍方法で、夏の味覚を1年中様々な形で楽しめます。豊かな恵みに満ちた桃の魅力に、ぜひ酔いしれてみてはいかがでしょうか。

桃の旬を存分に楽しもう

桃のヨーグルトスムージー

フリーザーバッグに桃とヨーグルトを入れて揉めば、手軽にスムージーができあがります。桃の香りと味を存分に楽しめる一品。形が残る程度に潰せば、モチモチとした食感も味わえますよ。

桃のコンポートゼリー  

皮ごと煮込むことで、きれいなピンク色が楽しめます。やわらかな桃のコンポートとゼリーが絶妙な味わい。あまり甘くない桃を救う、おもてなし向きの一品です。

桃のジンジャーエール

市販のジンジャーエールに桃を加えるだけ。甘さと辛さが調和した、清涼感たっぷりのドリンクです。フレッシュな桃のみずみずしさを堪能できます。

桃とモッツァレラチーズのカプレーゼ

トマトを桃に換えたカプレーゼは、調理時間わずか5分。ジューシーな桃とモッツァレラのハーモニーが絶品です。  

桃の冷製スープ

丸ごとの桃を使った風味豊かな一品。牛乳やヨーグルトと桃が絶妙にマッチし、贅沢な味わいが楽しめます。

生ハムと桃の冷製パスタ  

桃の甘味と生ハムの塩味が絶妙なパスタ。見た目も華やかで、ごちそう感があります。シャンパンなどのお酒と一緒にどうぞ。

桃の旬を心待ちにする季節がやってきました。あのジューシーでフレッシュな味わいを思い出すと、食欲が急に湧いてきませんか。しかし、桃は旬が短く手に入れづらくなるのが残念です。そんな悲しみから解放されるのが、冷凍保存の技術です。

適切に冷凍すれば、栄養価を損なうことなく、桃本来の風味と食感を閉じ込めておくことができます。冷凍庫に桃を常備しておけば、いつでもその美味しさを堪能できるのです。そのまま冷凍するだけでなく、ジャムやスムージー、デザートなどに加工して保存するのも賢明な方法といえるでしょう。

解凍した桃は、そのままヨーグルトにトッピングしたり、デザートの材料に使ったりできます。加熱して調理しても問題ありません。パイやタルトの具材として使えば、桃の風味がさらに引き立ちます。調理の際は、他の食材や調味料と相性を確認し、桃のフレッシュな香りを最大限に活かしましょう。冷凍なのに、こんなにおいしい桃を味わえる喜びを感じることでしょう。

桃の旬を一年中堪能できるのが冷凍桃の魅力です。生鮮品と変わらぬ風味を楽しめるため、甘酸っぱい香りと柔らかな食感はデザートやスムージーにぴったり。栄養価の高い桃を通年手に入れられるのは、健康的な食生活を送る上でも嬉しい選択肢となるでしょう。桃の恵みを日々感じられる、冷凍技術の進化に感謝しましょう。