イタリアの伝統菓子「パネトーネ」の魅力とは

イタリアのクリスマスシーズンを象徴する伝統菓子「パネトーネ」は、その芳醇な香りと独自の食感で世界中の人々を魅了しています。一見シンプルなパンのように見えるこの菓子には、豊富なドライフルーツと贅沢なバターが織り交ぜられており、それが一口ごとに広がる甘みと風味を生み出します。本場のレシピを元に愛情込めて作られるパネトーネは、祝いの席を盛り上げるだけでなく、家庭に温かい幸せをもたらす存在でもあります。

パネトーネの製法

パネトーネ(伊:Panettone)は、イタリア発祥のドライフルーツ入り発酵菓子で、ミラノを代表するスイーツです。クリスマスシーズンにはパンドーロと並び称されることがあり、別名パネットーネとも呼ばれます。

このパンはサワードウの一種である特有のパネットーネ種を用いて発酵を行うため、長期間の保存が可能です。一般的には、ブリオッシュの生地にレーズンやプラム、オレンジピールといったドライフルーツを混ぜ込んで焼いた甘く柔らかなドーム状の菓子パンです。その名称は「大きなパン」を意味する他、アントーニオという職人が作ったパンに由来するという説もあり、トーニのパンを意味する「パーネ・ディ・トーニ (pane di toni)」が訛ったものとされています。

自宅で簡単に作れるパネトーネのレシピ

パネトーネの作り方について簡単にご紹介します。

材料には強力粉やパネトーネ種、砂糖、卵、バターが必要です。これらをよく混ぜてから捏ね、レーズンやオレンジピールなどのドライフルーツを混ぜ込みます。本格的なパネトーネ作りでは、生地を複数回にわたり発酵させたり休ませたりし、何十時間もかかります。その後、紙の型に入れて焼き、膨らんだ状態を保つために逆さまに吊るし、1~2日間かけて冷まします。

パネトーネは大きなパンで日持ちもするので、クリスマスの時期には少しずつ切り分けて楽しむことができます。そのうちにドライフルーツが熟成したり、生地になじんでいく様子も楽しみの一つです。

そのままカットして食べるのも美味しいですが、アイスクリームや生クリームを添えたり、トーストして楽しんだりするのもおすすめです。甘いものだけでなく、生ハムやスモークサーモン、サラミなどの塩気のある食材とも相性が良いのでぜひお試しください。

ホットケーキミックスで簡単 パネトーネ風ケーキ

ホットケーキミックスでパネトーネ風ケーキを作ってみるのはいかがでしょうか。

生地
ホットケーキミックス:150g
溶き卵(Mサイズ):1個分
牛乳:100ml
砂糖:50g
溶かし無塩バター:50g
ミックスドライフルーツ(ラム酒漬け):100g
粉糖:適量
チャービル:適量

ミックスドライフルーツはあらかじめ汁気を切っておくこと。
オーブンは180℃に予熱しておくこと。


手順
ボウルに生地の材料をすべて入れ、ホイッパーでよく混ぜ合わせる。
ミックスドライフルーツを加え、全体が均一になるようにさらに混ぜる。
パネトーネカップに生地を流し込み、180℃のオーブンで20分ほど、ふっくらと焼き色がつくまで焼く。
焼き上がったら粗熱を取り、カップから外して器に盛り付ける。粉糖をふりかけ、チャービルをトッピングして完成。

料理のコツ・ポイント
オーブンは必ず予熱を完了させてから焼き始めてください。予熱機能のないオーブンの場合は、温度を設定し、10分間加熱してから焼き始めることをお勧めします。
ご使用のオーブンの機種や使用年数によって、火力に差が生じることがありますので、焼き時間は目安として、調整を行ってください。
焼き色が付きすぎる場合は、アルミホイルをかぶせてください。
このレシピではラム酒を使用しています。加熱によりアルコールが残る可能性があるため、お子様やアルコールに敏感な方、妊娠中や授乳中の方はご注意ください。また、運転やスポーツ、入浴時はアルコールの摂取を避けてください。

 

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