オーツ麦は北欧を発祥の地とし、その実を加工してオートミールとして食されてきました。オートミールには、インスタントタイプから粗さの異なるスチールカットオーツ、オールドファッションオーツなど、様々な種類があり、用途に合わせて選ぶことができます。クッキーやパンの材料としても重宝される万能食材です。

オートミールの最大の魅力は、豊富な食物繊維にあります。特に不溶性食物繊維が多く含まれ、腸内環境を整える働きがあります。たんぱく質、ビタミン、ミネラルも豊富で、バランスの取れた栄養価の高い食品と言えます。さらに、血中コレステロール値を下げる効果のあるベータグルカンという水溶性食物繊維も豊富に含まれているのが特長です。健康志向の高まりから、近年注目を集める食材なのです。

オートミールには、粒の大きさや加工方法の違いによってさまざまな種類があり、独自の食感と風味を楽しむことができます。調理方法や使い道も異なる3つの代表的な種類をご紹介します。

■スティールカットオーツ

丸ごとのオーツ種子を製粉機で薄く切り刻んだもので、しっかりとした噛み応えが特徴です。お米の代わりとして活用でき、ヘルシーな主食として最適です。

■オールドファッションオーツ

オーツ種子を蒸して潰したもので、滑らかでクリーミーな食感が魅力です。トッピングやお菓子作りに適しており、バラエティ豊かな活用が可能です。

■クイックオーツ

スティールカットオーツよりも細かく切られているため、調理時間が短く便利です。ただし、食感はややペースト状になる傾向にあります。おかゆやつなぎ、スープなどに活用できます。

このように、オートミールには粒の大きさや食感が異なるさまざまな種類がありますので、お好みや用途に合わせて選ぶことをおすすめします。健康的で栄養価の高い穀物を、様々な料理でお楽しみください。

日本人好みのオートミールに生まれ変わる

オートミールはヨーロッパで人気の穀物ですが、日本人の口には少し物足りない面がありました。しかし、適切な調理方法と具材を選べば、日本人好みの味わいに変身できます。

まずは、オートミールに熱湯または牛乳を加え、ねばりけのある食感に整えましょう。次に、出汁や味噌、しょうゆなどを加えて和風の風味をきかせます。出汁が味を染み込ませ、味噌が香りを添えてくれるのです。

さらに、小松菜、ねぎ、納豆など日本人に人気の具材を加えましょう。卵を溶いて加えると、味とボリュームアップに一役買います。最後にごま油で香りづけをすれば、日本人好みのオートミール料理の完成です。

このように和風の味付けと具材を加えることで、オートミールは日本人の味覚に合った一品に生まれ変わります。ヘルシーでボリューム満点のこのオートミール料理は、朝食はもちろん、おやつやお弁当のおかずとしても大活躍するでしょう。

オートミールは81kcalと控えめですが、食物繊維が豊富に含まれているため、満腹感が持続し過剰な食べ過ぎを防ぎます。一方の白米150gでは270kcalと高カロリーながら、食物繊維は僅かしかありません。

オートミールには良質の植物性タンパク質やビタミンB群、ミネラルなども白米より多く含まれているため、血糖値の上昇を穏やかにし、コレステロール値の上昇を抑える働きがあります。栄養価が高く、カロリーは控えめながらも満足感が得られるオートミールは、朝食に適しており、上手に活用すればダイエットにも役立つ食材といえるでしょう。

オートミールは栄養価の高い穀物として注目されています。豊富な食物繊維と様々な栄養素を含むオートミールですが、他の食材と上手に組み合わせることで、より効率的に栄養を摂取することができます。

鉄分の吸収を高めるには、ビタミンCを多く含む果物や野菜と一緒に食べましょう。例えばオレンジやキウイ、トマトなどがおすすめです。動物性たんぱく質と合わせるのも吸収率アップに効果的です。 

カルシウムについては、ビタミンD、ビタミンK、マグネシウムと相性が良いため、キノコや鮭、緑黄色野菜を添えると理想的な組み合わせとなります。

このように、オートミールには健康をサポートする様々な栄養素が含まれています。単体でもさまざまな効果が期待できますが、他の食材と上手に組み合わせることで、より栄養価を高め、効率的な栄養補給が可能になるのです。

オートミールで作る多彩なアレンジレシピを、毎朝の食卓を華やかに彩ります。シンプルな味わいのオートミールは、様々な食材を組み合わせることで、栄養価が高まり、様々な風味を楽しむことができます。

焼きおにぎりやチャーハン、リゾット風など、オートミールをメインに作る一品料理は、手軽でヘルシーながら、食べごたえも抜群です。香ばしい香りと食材の風味が絶妙にマッチし、飽きのこない美味しさです。

グラノーラ、スープ、ハンバーグのバンズなど、オートミールの活用法は無限大。フルーツやナッツ、香辛料などをトッピングすれば、さらに栄養と風味が加わります。一年中、飽きずに楽しめる数々のレシピが、毎朝の食卓を新鮮な驚きの連続に彩ってくれることでしょう。

オートミールは、古くから西洋で主食として親しまれてきた穀物ですが、近年、日本でも健康志向の高まりから注目されるようになりました。従来のごはんに変わるメインディッシュとして、オートミールを米のように炊いて食べる「米化」が広まりつつあります。

オートミールには食物繊維が豊富に含まれ、糖質の吸収がゆっくりとなるため、満足感が得られながら血糖値の急上昇を防ぐことができます。さらに、コレステロール値を下げる働きがある水溶性食物繊維βグルカンも豊富に含まれています。

風味が穏やかなオートミールは、出汁や味噌、醤油などで和風の味付けをすれば、日本人の味覚にもなじむ一品に仕上がります。また、具材を加えておかゆのように食べても違和感はありません。

栄養価が高く、ボリューム満点のオートミールを、毎日のごはん代わりとして活用してみてはいかがでしょうか。手軽に始められる新しい米ライフを楽しんでみませんか。

オートミールを米化するには、まずオートミールを適量の水で戻し、電子レンジで加熱する。その後、フードプロセッサーにかけて細かく砕き、さらに煎りびき米のように炒める。このようにすることで、オートミールは米のような見た目と食感になり、おかずやお味噌汁にも簡単に取り入れられる。栄養面でも、食物繊維やミネラルが豊富なオートミールは、健康的な食生活に役立つでしょう。