餅とり粉とは - スイーツモール

餅とり粉とは

餅とり粉とは

日本の伝統的な食文化には、季節ごとのさまざまな料理や食材が存在します。新年にはおせち料理、お正月には鏡餅、そして花見や夏祭りには団子など、日本の文化や伝統が色濃く反映された食べ物が数多くあります。その一つが、知る人ぞ知る「餅とり粉」です。おめでたい席や冬の時期に欠かせないこの食材について、その原料から作り方、そして食べ方にいたるまで詳しくご紹介していきましょう。

「餅とり粉」とは?

「餅とり粉」とは、餅をつくときに餅が手や道具にくっつかないように使う粉のことを指します。別名「手粉」とも呼ばれ、主にとうもろこし由来のデンプンが使われるのが一般的です。場合によっては、上新粉や片栗粉が代わりに用いられることもあります。もともとは米粉から作られていましたが、現在はコーンスターチや片栗粉を原料とする製品が増えています。餅つき粉には小麦成分が含まれていないのが特徴で、餅が手に付きにくい工夫がされています。地域によっては、餅とり粉の代わりに上新粉を使うこともあるため、使う粉は様々です。

「餅とり粉」は片栗粉やコーンスターチと違うの?

「餅とり粉」は主にとうもろこし由来のデンプンで作られており、これは「コーンスターチ」とほぼ同じ原料です。コーンスターチは純度が高く、真っ白で臭みもなく、粒子も非常に細かいため、食品加工に幅広く使われています。片栗粉はじゃがいもから取れるデンプンで、原料が異なるものの、とろみづけやつなぎとして昔から家庭で使われてきました。市販の餅とり粉は多くがコーンスターチ製ですが、片栗粉でも代用できるため、家庭では片栗粉を使う人も多いです。その他、上新粉や米粉も代用できますが、経済的にはコーンスターチや片栗粉が手軽です。

余った「餅とり粉」で作れるレシピ3選

餅とり粉は餅以外にも使えます。例えば、ミルク食パンの生地に加えると、ふんわりモチモチの食感が楽しめます。牛乳のやさしい甘みが加わり、子どもにも人気の味です。パンは温めた包丁で切るときれいに切れます。次に、餅とり粉を衣に使った鶏のから揚げは、軽くてふんわりした仕上がりに。片栗粉がないときの代用品にもぴったりです。最後にチヂミもおすすめで、餅とり粉を使うとモチモチ&カリカリの絶妙な食感が楽しめます。ビールのお供にも最適です。

餅とり粉とは

餅つきのためではなく料理やお菓子作りにも使える「餅とり粉」

  餅とり粉はコーンスターチと同じ原料なので、片栗粉や米粉などで代用でき、わざわざ専用の餅とり粉を買わなくても大丈夫です。余った餅とり粉は、パン作りやおかずの衣、またお菓子作りの材料としても使えます。とろみづけなどにも活用できるので、餅つき以外の日常の料理でも役立ちます。家にある粉を上手に活用して、餅とり粉の多用途な使い方を試してみましょう。これで無駄なく使い切れます。  

まとめ

「餅とり粉」はその名の通り、餅にまぶす粉であり、その素朴な味わいが日本の冬を彩ります。原料は米ともち米から作られ、特殊な製法で粉状にされます。そのまま食べることもありますが、大根おろしやお湯を加えることでさまざまな表情を見せます。また、冬の寒さを凌ぐ重量感と豊かな風味も餅とり粉の魅力で、この季節ならではの優しい味わいを楽しむことができます。