みずみずしい甘味と、口の中でとろけるような上質な食感。高級フルーツの代名詞とも呼ばれるメロンは、ご家庭でのデザートはもちろん、おもてなしの席でも重宝されています。しかし、メロンの食べ頃を見分ける方法を知る人は意外と少ないのではないでしょうか。

最上級の甘さと香りを堪能するためには、メロンの熟度を確かめる必要があります。その見分け方は、実は意外にも簡単。視覚、触覚、そして嗅覚を総動員すれば、旬の味わいに出合えるはずです。

ヘタの色と形状で食べ頃をチェック

まず、ヘタ(つる)の色と形状を確認しましょう。収穫したばかりのメロンは、ヘタが青々とピンと伸びています。しかし熟すにつれ、ヘタの色は徐々に黄緑色に変わり、細く萎れてくるのです。ヘタの根元が若干黄緑色を帯びていれば、それが食べ頃のサイン。ヘタが完全に枯れてしまえば、メロンは熟し過ぎの可能性があります。

果皮の色で判断も可能

続いて果皮の色を観察してみましょう。一般的に想像されがちな青みがかった緑色は、未熟な証。食べ頃を迎えると、果皮の色は徐々に黄色みを帯びてきます。青みが抜け、やや黄色くなった果皮が、旬の味わいを約束してくれるサインなのです。

おしりの柔らかさが適度なら食べ頃

視覚だけでなく、手に取って触れてみることも大切です。メロンのおしりの部分を優しく押してみて、指が少し沈むくらいの柔らかさがあれば食べ頃。未熟なメロンはおしりがかたく、熟し過ぎると果肉が潰れてしまうので注意が必要です。

叩いた音でも判別できる

さらに、メロンを指で軽く叩いて、その音を確かめる方法もあります。未熟な状態では「カンカン」と高く硬い音がしますが、追熟が進み果肉が柔らかくなると「ボンボン」と低い重厚な響きに変わります。この甘美な音色が、旬の味覚を知らせてくれるサインなのです。

最後に香りでチェックを

そしてメロンの魅力の一つでもある、あの甘美な香り。食べ頃を迎えると、メロンは高い糖度から生まれる濃厚な甘い香りを放ち始めます。鼻を近づけてクンクンとかぐだけで、旬の味わいが期待できそうかどうかが分かるはずです。

視覚、触覚、嗅覚の五感を総動員してメロンをチェック。あとは口にして、上質な味わいに酔いしれるだけですね。

ここでは、メロンの食べ頃を確かめる方法として、2つのポイントをご紹介します。

一つ目は、メロン全体の色合いのバランスを確認することです。均等な色合いであれば食べ頃を迎えており、一部分だけ極端に色が濃いなどムラがあれば、味も均一ではない可能性が高くなります。

二つ目は、メロンの網目模様を観察することです。網目模様は、果肉が内側から圧をかけることで皮に出来たひび割れなのです。網目が緻密で細かいメロンほど、果肉がまんべんなく成長した証であり、食べ頃を迎えている目安となります。

このように、メロン全体の色合いのバランスと網目模様の細かさをチェックすれば、店頭でも食べ頃のメロンを選びやすくなるでしょう。メロンの美味しさを最大限に堪能するためにも、ぜひこの2つのポイントを意識してみてください。