メロン 選び方
旬のメロンは甘くて香り豊かで、夏の贈り物としても人気のフルーツです。しかし、スーパーや果物店でさまざまな種類のメロンを見かけると、「どれが美味しいメロンなのか?」や「どのように選べばよいのか?」と迷うことがあるかもしれません。そこで今回は、そんな疑問を解決し、メロンを選ぶ際のポイントをご紹介します。
おいしいメロンの選び方とは?
メロンを選ぶ際には、以下の6つのポイントを参考にしましょう。
ツル
ツルの状態はメロンの熟成度を示します。青々としてピンと立っているツルは未熟のサインです。ツルの先端が茶色く枯れているメロンは、熟している証拠です。すぐに食べる予定がある場合は、ツルがややしんなりしているものを選ぶと良いでしょう。
底
メロンの底、いわゆる「花落ち部」は重要なチェックポイントです。収穫直後は硬く引き締まっていますが、熟成が進むと少しずつやわらかくなります。底を軽く触れて弾力を感じるものが食べ頃です。硬い場合は、涼しい場所で保管し、底がやわらかくなるまで待ちましょう。
香り
熟したメロンは甘く豊かな香りを放ちます。メロンの香りは強く、熟成度を判断するための目安になります。香りが感じられるものを選ぶと良いでしょう。
重さ
メロンを持ち上げたときに、見た目よりもずっしりと重いものが理想です。重いメロンは果肉がぎっしり詰まっており、ジューシーで肉厚です。
形
均整の取れた丸くて左右対称の形のメロンは、高品質の証です。形が整っていなくてもおいしいメロンはありますが、整った形は良好な栽培環境を示しています。
網目
網目のあるメロンは「ネットメロン」と呼ばれ、網目がくっきりと盛り上がったものが良いとされています。美しい網目は栽培の管理が行き届いている証です。
選んだメロンをよりおいしく食べるためのコツ
「美味しいメロンを堪能するための3つのステップ」——メロンの甘さと香りは我々の心をくすぐる魅力があります。その風味を一層引き立たせるためには、以下の3つの技を覚えておきましょう。
常温保存で追熟
店頭で販売されているメロンはまだ完熟していない場合が多いです。食べ頃にするためには、日の当たらない風通しの良い室内で常温保存し、追熟させると良いでしょう。冷蔵庫で保存すると追熟が進まないため注意が必要です。
食べる前に冷蔵庫で冷やす
完熟したメロンは、食べる前に冷蔵庫で冷やすとさらに美味しくなります。冷やすことでメロンの甘さや風味が引き立ちます。食べる2〜3時間前に冷蔵庫に入れるのがオススメです。
早く食べたいときは袋に入れて
完熟していないメロンを早く食べたい場合は、ビニール袋に入れて密封すると良いです。エチレンガスが袋内にたまり、追熟が早まります。
これらのステップを踏むことで、選んだメロンを最高の状態で堪能することができます。メロンとのひとときを、さらに特別なものにしてくれることでしょう。
メロンの種類
日本各地で栽培されるメロンは種類が豊富で、その品種や産地により風味や特徴が異なります。ここでは、日本でよく知られたメロンの主要な品種を幾つか取り上げてみましょう。
メロンには様々な種類があり、産地や果肉の色、味が異なります。主なメロンの種類をご紹介します。
夕張メロン: 北海道夕張市産で、甘みが強い赤肉メロン。商標登録されており、厳しい品質検査を通過したものだけが「夕張メロン」として販売されます。
ふらのメロン: 富良野エリアで栽培されるブランドメロン。糖度が高く、食べごたえがあります。「ルピアレッド」や「ティアラ」などが主な品種です。
三笠メロン: 北海道三笠市産で、「ルピアレッド」や「摩周レッド」が代表的。ジューシーで柔らかな食感が特徴です。
らいでんメロン: 北海道共和町で生産され、芳醇な香りと滑らかな食感が特徴。代表的な品種には「らいでんルピアレッド」などがあります。
月形メロン: 月形市で栽培され、寒暖差の大きな気候で育てられる甘みの強いメロン。「月雫」や「北の女王」が主な品種です。
果肉の色の種類
メロンの果肉の色は、種類や品種によって異なります。主な種類ごとに果肉の色の特徴を説明します。
メロンは果肉の色によって分けられます。
赤肉メロン: オレンジ色の果肉で、風味がしっかりしています。代表的な品種には「夕張メロン」や「ふらのメロン」があります。
青肉メロン: 黄色から緑色の果肉で、すっきりとした甘さと清涼感が特徴です。代表的な品種には「マスクメロン」や「アンデスメロン」があります。
白肉メロン: 果肉が白いメロンで、「ホームランメロン」が有名です。上品な甘さが特徴です。
果肉の色はメロンの品種ごとに異なる風味や食感をもたらし、食べる楽しみをさらに広げています。自分の好みに合った果肉の色を選んで、美味しいメロンを楽しんでみてください。
メロンの網の有無
メロンの皮に網目があるものは「ネットメロン」、網目がないものは「ノーネットメロン」と呼ばれます。
ネットメロン: 代表的な品種には「夕張キング」や「ルピアレッド」があります。
ノーネットメロン: 代表的な品種には「プリンスメロン」や「ハネデューメロン」があります。
メロンの栽培方法
メロンの栽培方法には次の3種類があります。
温室メロン: ガラス温室で栽培され、気温や湿度が厳密に管理されています。
ハウスメロン: ビニールハウスで栽培され、温度や湿度の管理が行われています。
露地メロン: トンネルで畝を覆って栽培され、自然の気候により育てられます。
まとめ
メロンを選ぶ際は、ツルの状態、底の弾力、香り、重さ、形、網目の有無をチェックすることで、美味しいメロンを見分けることができます。完熟するまで常温で追熟させ、食べる前に冷蔵庫で冷やすと、さらに美味しく楽しめます。メロンには様々な種類があり、赤肉、青肉、白肉に分かれ、網目の有無や栽培方法によっても異なる特性があります。これらのポイントを押さえれば、最高のメロンを選んで、旬の美味しさを堪能できるでしょう。