抹茶チョコレートとは

チョコレートと抹茶という、和と洋の美味しさが出会うことで生まれる「抹茶チョコレート」。その深みのある渋みと豊かな香りは、多くのスイーツファンを魅了しています。特に近年では、国内外問わず注目される素材として「MATCHA」は人気を集めており、その味わいの奥行きはチョコレートと絶妙なバランスを築いています。本記事では、抹茶チョコレートの魅力や歴史、選りすぐりのおすすめ商品、さらには家庭で楽しめる簡単レシピまで、抹茶チョコの世界をたっぷりとご紹介します。
抹茶チョコレートとは?
抹茶チョコレートとは、緑茶の粉末である「抹茶」をチョコレートに加えたお菓子のことです。一口に抹茶チョコといっても、その組み合わせ方やベースとなるチョコレートによって、風味や色合いはさまざまに変化します。一般的にはホワイトチョコレートをベースに使い、そこへ抹茶を加えることで、淡い緑色とやさしい甘さの中にほんのりとした渋みが感じられる味わいに仕上がります。一方で、ビターチョコレートやミルクチョコレートとの組み合わせでは、カカオの苦味と抹茶の深みが重なり、より大人向けの味わいを楽しめる商品が多く見られます。近年では、健康志向や和の素材への関心の高まりとともに、抹茶チョコレートの人気はさらに広がりを見せています。
抹茶チョコレートは、まずその見た目の美しさが特徴です。優しい緑や深みのある濃緑など、抹茶独特の色彩は、他のチョコレートにはない視覚的な魅力を持っています。また、抹茶には旨味成分であるテアニンやカフェインが含まれており、これがチョコレートと組み合わさることで、ただ甘いだけでなく、奥行きのある複雑な味わいを生み出します。特にホワイトチョコレートとの相性は抜群で、ミルキーな甘さと抹茶のほろ苦さが絶妙にマッチします。ビター系では、抹茶の香りが際立ち、スモーキーなカカオとともに深みのあるテイストが楽しめます。抹茶の質や配合量によって風味は大きく変わり、まさに奥深い世界が広がるのが、抹茶チョコレートの魅力です。
抹茶チョコレートの歴史
抹茶を菓子に取り入れる文化は、古くから日本に根付いています。最も古い例としては、大正時代に誕生した京都・宇治の「茶団子」があり、これは抹茶を使った和菓子の先駆けとも言える存在です。その後、昭和に入ると抹茶飴や抹茶羊羹、抹茶アイスクリームなど、さまざまな抹茶スイーツが登場し、抹茶の菓子利用が広がっていきました。チョコレートに抹茶を組み合わせた最初の例としては、1982年にロッテが発売した「古都の四季」が知られています。これは抹茶チョコに甘納豆を加えたユニークな商品で、当時はまだ珍しかった和洋折衷のスイーツとして話題を集めました。現在では、日本の抹茶チョコは海外でも人気となり、「MATCHA CHOCOLATE」として国際的なスイーツカテゴリーの一つに成長しています。

おすすめの抹茶チョコレート
市場には数多くの抹茶チョコレートが存在しますが、ここでは特に人気が高く、品質にこだわった製品をご紹介します。
● 明治 抹茶チョコレートBOX
ミルクチョコレートに一番摘み抹茶を使用した抹茶クリームを包み込んだタイプ。個包装で持ち運びしやすく、ちょっとしたご褒美や外出のおともに最適。華やかな抹茶の香りとチョコの甘さがバランス良く、日常的に楽しめる味わいです。
● ななや「Premium MATCHA 78」
静岡の老舗茶舗が手がける、抹茶濃度の異なる7種のスティックチョコとほうじ茶チョコを詰め合わせた逸品。最高レベルの濃さ「レベル7」は、抹茶の個性を極限まで引き出しています。抹茶好きにはたまらない、味の違いを楽しめるセットです。
● ロイズ「生チョコレート 抹茶」
なめらかな口どけが特徴のロイズの生チョコに、抹茶とホワイトチョコ、生クリーム、洋酒が加わった贅沢な一品。しっかりとした抹茶の風味とまろやかな口当たりで、後味はすっきり。
● マールブランシュ「きょうの宙 お濃茶」
京都のショコラ専門店が手がける、シングルオリジンの茶葉の個性を活かした抹茶ボンボン。香り、旨み、渋みの違いを楽しめるグランクリュシリーズで、茶葉本来の表情を堪能できます。
家庭で楽しむ抹茶チョコレートのレシピ
ご家庭で抹茶チョコレートの魅力を楽しんでみたい方へ、心を込めて作れる簡単レシピを提案します。
まず、このレシピではホワイトチョコレートに抹茶を加える方法を採用します。抹茶生チョコレートは材料がすくなく、それでいて本格的な味わいが楽しめるので、是非初めに試してみてください。
【材料】(サイズ:8×11㎝の容器用)
・生クリーム 50g
・ホワイトチョコレート 140g
・抹茶 1.5~2g
・抹茶(最後にかけるためのもの) 適量(20g程度)
・粉糖(最後にかけるためのもの) 適量
【手順】
1. ホワイトチョコレートを細かく刻み、湯煎で溶かします。チョコレートが固まらないよう50℃の湯煎を用意してください。
2. 次に、フルイを使って抹茶をホワイトチョコレートに加え、よく混ぜます。
3. 生クリームを耐熱容器に移し、レンジで数十秒ずつ加熱します。20秒×2回程度を目安に調整して、生クリームがフツフツと沸騰するまで温めます。
4. 生クリームを少しずつホワイトチョコレートに加えていき、全体が均一になるまで混ぜます。
5. オーブンシートを敷いた容器に流し込み、冷まします。その後、冷蔵庫で約3時間冷やして固めます。
6. ナイフをお湯で温め、チョコレートを切るサイズに切ります。最後に抹茶と粉糖を混ぜたものを振りかけます。
このように、市販の抹茶風味のクーベルチュールを使用せずとも、手軽に抹茶チョコレートを楽しむことができます。どうぞ、このレシピを活用して美味しい抹茶チョコレートをお楽しみください。
まとめ
和の伝統と洋菓子の技術が融合した抹茶チョコレートは、その風味の繊細さやビジュアルの美しさで、国内外問わず高い人気を誇るスイーツです。ホワイトチョコをベースに抹茶を加えたまろやかで優しい味わいから、ビター系のカカオと合わせた濃厚で複雑な味わいまで、バリエーションは多彩。ブランドごとの個性や、使用する抹茶のグレードによって、まったく異なる表情を見せてくれます。ぜひ、自分の好みに合った一品を見つけて、抹茶チョコレートの魅力を堪能してみてください。