みかん 収穫 時期

みかんは日本の冬を代表する果物のひとつで、多くの家庭で親しまれています。自宅の庭で育てたり、家庭菜園で挑戦したいと考えている方も少なくないでしょう。今回は、みかんが実をつけるまでの期間や収穫のタイミング、適切な方法など、育てるうえで知っておきたい基本情報をわかりやすく解説します。
ミカンの実はなるまでどれくらいかかる?
ミカンを育てる際、実がなるまでにかかる時間は育て方によって異なります。種から育てる場合、発芽率は比較的高いものの、最初の実がつくまでには早くても5年程度、通常は8年ほどかかるとされています。さらに安定して毎年収穫できるようになるには、10年ほどの歳月が必要とされます。
一方で、市販の苗木から育てる場合はもっと早く収穫が可能です。2年生や3年生といった苗を選べば、植えてから2〜3年以内に実がなることもあります。手軽に果実を楽しみたい方は、苗木からの栽培がおすすめです。
ミカンの収穫時期はいつ?
ミカンの収穫時期は、一般的には10月中旬から翌年の1月下旬頃までとされています。開花は5月頃で、白い花を咲かせた後、約180日かけて果実が成熟します。
特に温州ミカンは、収穫時期により「極早生(ごくわせ)」「早生(わせ)」「中生(なかて)」「晩生(おくて)」の4タイプに分かれています。極早生は9月〜10月、早生は11月、中生は12月、晩生は12月下旬から3月頃までが目安です。栽培する品種によって収穫のタイミングが変わるため、育てる前に確認しておきましょう。

ミカンの収穫の目安・食べ頃の見分け方
収穫の目安として最もわかりやすいのが果皮の色です。温州ミカンの場合、皮全体が鮮やかなオレンジ色に変わったタイミングが収穫適期とされています。中生温州は甘みが強く、バランスの取れた味わいが楽しめます。
酸味を好む方には早生温州がぴったり。色づきがよく、適度な酸味と甘みのバランスが特徴です。逆に、しっかりとした甘さを求めるなら晩生種の青島温州がおすすめ。収穫後に1か月ほど貯蔵することで甘みが増します。
さらに、横から見たときに平らな形をしたミカンや、小ぶりなサイズ(S〜3S)は、糖度が高く濃厚な味わいである傾向があります。見た目や形にも注目して、好みに合ったミカンを選びましょう。
ミカンの収穫の方法
ミカンの収穫は手軽にできますが、実を傷つけないように注意が必要です。まず実を手で軽く支えながら、ハサミで果柄(茎の部分)をカットします。このとき、果柄が長く残っていると隣の実を傷つけてしまうため、二度切りして短く整えるのが理想的です。
手でもぎ取ると実が傷む可能性があるため、必ず園芸用のハサミを使用しましょう。作業時は清潔な手袋を着用し、慎重に収穫してください。
ミカンの収穫で注意すること
収穫の際には、実を傷つけないように十分注意が必要です。ハサミを使う場合は、果柄をまっすぐカットするようにしましょう。斜めに切ると、実を傷つけたり、傷からカビが生える原因となることがあります。
また、実を無理に引っ張ると果皮が破れやすくなり、保存性が落ちてしまいます。もし収穫中にミカンを地面に落としてしまった場合は、他の実と分けて保存してください。落下によってついた傷から腐敗が進みやすくなるため、保管時には要注意です。

ミカンは収穫後は早めに食べるべき?
ミカンは収穫後も比較的日持ちしますが、常温保存での目安は10日程度です。すぐに食べきれない場合は、冷凍保存するのがおすすめ。まず、ミカンを洗ってしっかりと水気をふき取り、1個ずつラップで包んでから保存袋に入れ、冷凍庫に保存しましょう。この方法で2か月ほど保存可能です。
また、皮をむいてから冷凍することもでき、その場合は1か月ほど保存が可能。冷凍したミカンはシャーベットのような食感で、暑い時期のデザートとしても人気があります。
まとめ
ミカンの栽培は、収穫までに時間がかかる分、実がなったときの喜びもひとしおです。種類によって収穫のタイミングや味の特徴が異なるため、好みに合った品種を選ぶのも楽しみのひとつです。
育てる過程で収穫の時期や方法をしっかり把握しておけば、自分で育てたミカンをよりおいしく味わうことができます。これからミカン栽培に挑戦したい方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。