シャキシャキとした食感が人気のレタス。サラダにはもちろん、炒め物やスープなど、様々な料理で活躍する万能野菜ですよね。一年を通してスーパーで見かけるレタスですが、実は種類によって旬の時期が異なるのをご存知でしょうか?この記事では、レタスの種類別に旬の時期を徹底解説します。さらに、レタスを美味しく食べるための選び方や、シャキシャキ感を保つための保存方法もご紹介。レタスをより美味しく、より長く楽しむための情報が満載です。ぜひ最後まで読んで、食卓を彩る新鮮なレタス選びの参考にしてくださいね。
レタスとは
シャキシャキとした歯ごたえと、穏やかでさっぱりとした風味が特徴のレタスは、キク科に分類される野菜です。キク科アキノノゲシ属の一年草または二年草で、サラダやサンドイッチなどによく使われる葉物野菜です。シャキシャキとした食感と、みずみずしい味わいが特徴で、日本ではサラダ菜やリーフレタスなどさまざまな種類が流通しています。
レタスには、葉が球状にまとまる結球タイプと、葉がまとまらず上に伸びる非結球タイプが存在します。日本へは、非結球タイプのレタスが奈良時代頃までに伝来したとされ、当時は「ちさ」という名前で栽培されていました。
今日、主流となっている結球タイプのレタスは、江戸時代の終わり頃にヨーロッパやアメリカから日本へ持ち込まれました。しかし、当初は広く普及せず、本格的な栽培が始まったのは第二次世界大戦後だと言われています。現在では、サラダとして生で食されるのはもちろん、炒め物やチャーハンの具材、しゃぶしゃぶの具材など、様々な料理で楽しまれています。
レタスの主要な産地として有名なのは長野県であり、国内のレタス生産量の約3分の1を占めています。次いで生産量が多い茨城県と合わせると、この2県で日本全体のレタス生産量の約5割を占めるという状況です。
レタスの旬
栽培技術の向上、特に施設栽培の発展により、今日では一年中レタスを味わうことが可能です。長野県は露地栽培が盛んで、4月から9月にかけて「高原レタス」が収穫されます。
さらに、近年は植物工場でのレタス栽培が脚光を浴びています。レタスは生育期間が比較的短いため、植物工場での栽培サイクルを効率的に回せるというメリットがあります。

レタスの種類
レタスはその形状によって大きく二つの種類に分けられます。葉が丸く球状になる結球レタスと、葉がまっすぐ伸びる非結球レタスです。さらに、それぞれの種類の中でも多様な品種が存在し、私たちが普段「レタス」と呼んでいるものの多くは、結球レタスの一種である玉レタスです。その他、非結球レタスにはリーフレタスやサラダ菜などがあり、茎を食用とする茎レタスも存在します。
店頭でレタスを選ぶ際は、切り口の色をチェックしましょう。切り口が白いものほど新鮮であると考えられています。葉に傷みが少なく、できるだけ鮮度の良いものを選ぶことが重要です。レタスに限らず、野菜は時間が経つにつれて鮮度が低下するため、購入時に新鮮さを見極めるようにしましょう。購入後は、速やかに冷蔵庫で保管することが大切です。
レタス(玉レタス)
普段スーパーで見かけるレタスの多くは、結球レタスと呼ばれる種類に属します。葉に厚みがあるため加熱調理にも適しており、ハンバーガーの具材としてもお馴染みです。生のままサラダで食べるのも一般的です。
グリーンリーフ
グリーンリーフは、その鮮やかな緑色と葉先のカールから「グリーンカール」という別名でも親しまれています。結球しないタイプの葉物野菜で、サラダとして生で味わうのはもちろん、加熱調理にも適しており、様々な料理に活用できます。
サニーレタス
サニーレタスは、結球しないタイプのレタスの一種で、グリーンリーフに似た形状をしています。葉の縁がフリルのように波打ち、先端部分は鮮やかな赤紫色を帯びているのが特徴です。葉肉は薄く、やわらかいため、サラダなど生食に最適です。カリフォルニアロールにもよく使われており、海外から日本へ逆輸入される形で親しまれています。
サラダ菜
鮮やかな緑色が目を引くサラダ菜は、葉に光沢があり、しっとりとした柔らかさが特徴です。味にクセがないため、サラダはもちろん、手巻き寿司や生春巻きなど、様々な料理に活用できます。一見すると結球しないように見えますが、実はゆるやかに葉がまとまる結球性の野菜です。
ロメインレタス
ロメインレタス、別名コスレタスは、その肉厚でシャキシャキとした葉が特徴的なレタスです。結球は緩やかで、葉が垂直に伸びる姿から、日本では「立ちチシャ」とも呼ばれています。
手でちぎってシーザーサラダにすれば、ドレッシングやチーズの風味と絶妙に調和し、その美味しさを存分に堪能できます。
茎レタス
茎レタスは、太い茎とその先端に付く葉を食べるレタスの仲間です。生育すると30cmほどの高さ、直径は5cm程度に成長します。「チシャトウ」や「ステムレタス」とも呼ばれ、アスパラガスに似ていることから「アスパラガスレタス」という呼び名もあります。茎は淡い緑色で、葉は濃い緑色をしています。
シャキシャキとした食感で、サラダなど生で味わうこともできますが、炒め物や漬物にも最適です。また、茎を細かく切って乾燥させたものは「山クラゲ」と呼ばれ、コリコリとした食感が楽しめます。濃いめの味付けで、お酒のおつまみとしても人気です。