クイニーアマンとは - スイーツモール

クイニーアマンとは

クイニーアマンとは

クイニーアマンがどういったものなのか詳細を知らない方も多いかもしれません。この記事では、'クイニーアマン'の魅力をお伝えします。その秘密を解き明かしましょう。 'クイニーアマン'とは一体何なのか、魅力や名前の由来などを交えてご紹介します。

クイニーアマンとは?

クイニーアマン(Kouign-Amann)は、フランスのブルターニュ地方発祥の伝統的なペイストリー(焼き菓子)です。これは、甘くてバターの効いたデニッシュパストリーで、サクサクした層とキャラメリゼされた甘い外側が特徴です。

パン生地にたっぷりのバターと砂糖を塗って何度も折り畳んで焼き上げることで、キャラメリゼされた甘い外皮と、層になったパン生地ができあがります。一般的には円形や四角い形状で作られ、焼き上がった後は外側がカリッと、内側がしっとりとした食感を持っています。

クイニーアマンは、バターと砂糖の風味豊かな甘さと、パリッとした食感が魅力で、フランス国内外で愛されています。

「クイニーアマン」の名前の意味・由来

クイニーアマンの名前の由来は、ブルターニュ地方のブルトン語にあります。ブルトン語では、「アマン(amann)」がバターを意味し、「クイニー(kouign)」がケーキを指します。つまり、クイニーアマンとは「バターケーキ」という意味になります。ただし、フランス語ではケーキは「ガト(Gâteau)」、バターは「ボーグ(Beurre)」と表現されるため、この名称はブルトン語の特有のものです。ブルターニュ地方独自の言語が反映されている、バターをふんだんに使った甘いペイストリーというイメージが名前にも表れているのです。

クイニーアマンの歴史

クイニーアマンの歴史は、1850年代後半にブルターニュ地方のドゥアルヌネ(Douarnenez)とされる町のパン屋で誕生したとされています。当時のブルターニュ地方は小麦粉が不足していた一方で、豊富にバターが生産されていました。そこで、バターの豊富な代替品としてバターを多く含む生地を作ったところ、失敗作かと思われたその生地を焼いてみたところ、思いがけず美味しいパンができたとされています。

この偶然の発見が、バターを多く含み、層になったパン生地を何度も折り畳んで焼くことでできる、キャラメリゼされた外皮とサクサクした食感のペイストリー、クイニーアマンの原型を生み出したと伝えられています。その後、このお菓子はブルターニュ地方で人気を博し、フランス国内外で愛される伝統的な焼き菓子として定着しました。

クイニーアマンとは

クイニーアマンの本場の作り方は?

クイニーアマンの本場のレシピは、非常にバターを多く使用し、甘味もたっぷりと入る特徴があります。以下はその作り方の手順です。

​​(直径16㎝丸型 2枚分)

小麦粉(フランスパン専用 リスドォル) 250g

塩 3g

乾燥酵母 8g

冷水 145cc

加塩バター 185g

グラニュー糖(または砂糖) 185g

​​

フードプロセッサーボールまたはボウルに小麦粉、塩、乾燥酵母、冷水を入れ、生地を練ります。

台の上に打ち粉をして生地を丸く成形し、30分間寝かせます。

台の上に打ち粉をして生地を押さえ、冷蔵庫で1時間ほど寝かせます。

台の上に打ち粉をし、生地を綿棒で長方形に伸ばします。常温に戻したバター(125g)を生地全体に広げ、砂糖(125g)を振りかけ、正方形に切り分けます。

2つの生地にそれぞれバター(15g)と砂糖(15g)を塗り、折りたたみます。その後、20分休ませます。

4で作った生地を更に折りたたみ、丸く成形し、直径16㎝になるように伸ばします。そしてバター(15g)と砂糖(15g)を塗ります。

オーブンシートを敷いたオーブンの天板に直径16㎝の丸い型に生地を入れ、1時間ほど休ませ、180度に予熱したオーブンで25分焼きます。

クイニーアマンは、生地を正方形に切り、折りたたむ時に四隅を内側に折りたたむのがコツです。また、バターと砂糖を塗った部分を下にして生地を休ませることで、よりパリパリとした食感に仕上がります。ぜひお試しください!


クイニーアマンの人気アレンジレシピ

ブルターニュ発祥の伝統的なフレンチパン、クイニーアマンは、その絶妙な食感と美味しさが世界で評価されています。特に日本では、その美味しさを更に発揮するアレンジレシピが広まっています。

手間をかけずに本場の風味を楽しみたい方にオススメなのが、“冷凍パイシートで作るクイニーアマン”です。本場の製法は手間がかかりますが、こちらは冷凍パイシートを使用することで短時間で簡単に作れます。時間がない方でも、クロワッサンのようなパリッとした食感を手軽に楽しむことができます。

また、“フレンチトースト風クイニーアマン”も試してみてはいかがでしょう。食パンを使用し、バターと砂糖で味付けを行います。忙しい朝でも短時間でサッと作れるため、朝食に最適です。余った食パンも無駄なく使え、エコノミーな一品となっています。

さらに、“栗煮アマン”は和風アレンジのクイニーアマンです。甘露煮した栗を使用していますが、他にもあんこや干し柿を混ぜても良いでしょう。また、焼き上がった後に抹茶と砂糖を混ぜたものを振りかけると、見た目も味も更に豊かになります。

“クイニーアマンのアレンジレシピ”は、日本で生まれた独自の試みです。フレンチパンの伝統的な製法に日本の感性を交えることで新たな風味が生まれています。是非一度、挑戦してみてください。

クイニーアマンとは

まとめ

クイニーアマンは、ブルターニュ地方発祥の伝統的な焼き菓子で、バターをたっぷり使用した甘いペイストリーです。その起源は1850年代後半にブルターニュのパン屋で誕生しました。バター豊富な生地を焼いたところ、意外な美味しさに驚かれ、そのまま広まったとされています。伝統的なレシピではバターや砂糖を多用し、層になったパン生地を何度も折りたたんで焼き上げ、外側はキャラメリゼされた甘い層、内側はサクサクした食感を持ちます。フランス国内外で愛され、特有の風味と食感が人気を集めています。