ところてんは、日本の伝統的な食材で、ダイエットや健康維持を意識する方々に支持されています。100%海藻から作られるところてんは、低カロリーでありながら食物繊維が豊富で、腸内環境の改善に寄与します。さらに、その独特の食感と爽やかな味わいが、食卓に新鮮な風味をもたらします。この記事では、ところてんの栄養価と、その健康効果について詳しく探っていきます。健康志向の皆様にぜひ知っていただきたい情報をお届けします。
昔から親しまれてきたところてん
奈良時代から続く伝統的な日本食である「ところてん」。海藻のテングサが主成分であり、夏の季節を象徴する清涼感あふれる食材です。地域により異なる食べ方や、異なったタレが用いられることもあり、日本各地で独特の発展を遂げているのが特徴です。
ところてんに含まれる栄養素
初めに、ところてんの栄養成分について詳しく見ていきましょう。ところてんには、100g中でエネルギーが2kcal、水分が99.1g、タンパク質が0.2g含まれています。脂質は0g、炭水化物は0.6g、灰分は0.1gを含みます。また、ナトリウム3mg、カリウム2mg、カルシウム4mg、マグネシウム4mg、リン1mgが含有されています。さらに、食物繊維は0.6mg、鉄は0.1mg、そしてヨウ素は240μg含まれており、食塩相当量は0gです。ところてんには、カリウムやカルシウム、鉄などのミネラルが豊富で、加えて100gあたり0.6mgの食物繊維と240μgのヨウ素が含まれています。
ところてんの栄養成分
テングサから作られるところてんは、ほとんどが水分で構成されています。残りの成分は主に、多糖類であるガラクタンが占めています。このガラクタンは、テングサから抽出されたアガロースやアミロペクチンを含み、液体をジェル状にするためのゲル化剤として働きます。ゲル化剤には、動物由来のタンパク質系ゼラチンと海藻由来の糖質多糖類系があります。動物由来のゼラチンにはコラーゲンが多く含まれ、海藻由来のものにはアガロースやアミロペクチンが主成分として含まれています。
ところてんのエネルギー量
ところてんはテングサという海藻を原料とし、そのほぼすべてが水分で構成されています。100gあたりのカロリーはわずか2kcalで、脂質も全く含まれていません。さらに、ところてんの炭水化物はすべて食物繊維であり、糖質が一切含まれていないため、炭水化物摂取を気にする方にぴったりです。この食物繊維が、私たちの健康に欠かせない重要な役割を果たしています。
ところてんに豊富な食物繊維の効用
日々の食事に積極的に取り入れたいのが食物繊維です。この物質は、消化酵素で分解できないという特徴を持ち、体内でさまざまな有用な作用をもたらすことから、第6の栄養素として認知されています。実は、この食物繊維には「水溶性」と「不溶性」の2種類が存在します。ところてんには、このどちらのタイプの食物繊維もたっぷりと含まれています。それぞれの特性を見てみましょう:「水溶性食物繊維」・・・便秘を解消し、腸内フローラを健やかに保ちます。また、コレステロール値の低下や食後の血糖値の急激な上昇を防ぐ効果も期待できます。「不溶性食物繊維」・・・腸内の環境を整え、腸の活動を活発にする役割を果たします。便秘の改善はもちろん、水分を吸収して腸まで届く特性があります。ところてんはその大部分が水分でできており、不溶性食物繊維と一緒に摂取することで、効果的に腸内環境を改善することができます。このように、水溶性と不溶性の両方の食物繊維を含むところてんは、腸内環境を整える『腸活』に非常に役立ちます。
ところてんの効果①:便通を促進する
ここからは、ところてんの効能について順にご説明いたします。まず最初に、整腸作用についてです。ところてんは約99%が水分で、「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」を含んでいます。このため、食事に取り入れるとお通じがスムーズになります。腸のぜん動運動が刺激されると、便が大腸を通過する時間が短縮され、便通が改善されるのです。不溶性食物繊維は水分を吸収して膨張し、腸内で便の量を増やします。これにより、腸内の老廃物や宿便が排出され、腸内環境が整えられます。腸内環境が改善されることで、日本人の死亡原因の一つである大腸がんの予防にもつながります。
ところてんの効果②:血行改善と生活習慣病の予防
ところてん中に見られる食物繊維は、「日本人の食事摂取基準」において積極的に取ることが推奨されています。厚生労働省が策定した「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、18歳から64歳の男性の1日あたりの食物繊維摂取の目標量を21g以上、女性を18g以上としています。この基準は5年ごとに改訂され、2024年3月にも厚生労働省の検討会が開催されました。2025年度から適用予定の基準案では、食物繊維を多く摂取することでがんや糖尿病など生活習慣病のリスクが低減することが最新研究で示され、成人の理想の1日当たり食物繊維摂取量が25gに設定されました。ところてんに含まれる水溶性食物繊維は、腸内で糖質を包みつつ移動するため、糖質の吸収速度をゆっくりにします。食前に食べることで糖質の吸収速度を抑え、糖尿病や高血圧など生活習慣病予防に役立ちます。
ところてんの効果③:血管の老化を防ぐ
濃厚な食べ物を摂りすぎたり、運動を怠ると、血管の老化や壁の厚みが増し、結果として血流が悪くなることがあります。その対策として、動脈硬化を改善する効果が期待できる食品として「ところてん」が注目されています。福岡県久留米市の「真島消化器科クリニック」の院長である真島康雄先生の著書「脳梗塞・心筋梗塞・高血圧は油が原因 動脈硬化は自分で直せる」(幻冬舎)では、・通常より約2倍の天草を使用していること・100g中の成分が炭水化物1.2g以上、糖質0.1g以上、脂質0.1g以上であることといった条件を満たした高品質のところてんを毎日150g(理想的には260g以上)摂取することで、血管のプラークが徐々に改善されると伝えています。5800人以上の患者に対する血管エコー検査や食事調査を通じて、血管プラークに関する分析と研究を進めてきた真島先生は、器の処方としてところてんを推奨しています。血管内の油汚れである「血管プラーク」を減らしていくためには、冬であっても毎日継続してところてんを食べることで、着実にその効果が期待できるとのことです。
ところてんの効果④:減量サポート
食前にところてんを摂取すると、食物繊維が体内で膨らみ、満腹感を感じやすくなるため、食事の量を自然と抑えることができます。ところてんは100gで2kcalと非常に低カロリーで、カロリー管理が容易です。また、腹持ちが良く、血糖値の急激な上昇を防ぐため、ダイエットにおいても効果的な食品です。
まとめ
ところてんとは、天草(テングサ)という海藻がところてんの主な原料です。カリウムやカルシウム、鉄分などのミネラルと食物繊維が豊富に含まれていて、成分の99%は水分です。100gあたりのカロリーはわずか2kcalで、脂質は含まれていません。便秘や糖尿病、高血圧、動脈硬化の予防に役立ちます。他にも、低カロリーなのでダイエットにも適しています。