春の訪れとともに旬を迎える清見オレンジ。その名の通り、オレンジの爽やかな香りと、みかんの甘さを兼ね備えた、まさに柑橘界のハイブリッドです。一口食べれば、溢れる果汁と濃厚な甘みが口いっぱいに広がり、春の訪れを実感させてくれます。しかし、最高の清見オレンジを味わうためには、収穫時期の見極めが重要です。この記事では、清見オレンジの旬の時期と、その美味しさを最大限に引き出すための秘訣をご紹介します。
清見オレンジとは？
清見（きよみ）は、温州みかんの代表品種「宮川早生」とオレンジの一種「トロビタオレンジ」を掛け合わせて誕生した、日本で初めてのタンゴールです。タンゴールとは、みかん類（tangerine）とオレンジ（orange）の交配種を指す言葉です。外観や香りがオレンジに似ているため、「清見オレンジ」という名称でも親しまれています。果汁たっぷりで甘みが強く、手軽に食べられる点が魅力です。種が少ない点も人気の理由です。
清見オレンジの特徴
清見オレンジの果皮は3～4mm程度で、爽やかなオレンジの香りが特徴です。温州みかんに比べるとやや厚いものの、手で剥くことも可能です。果肉は鮮やかなオレンジ色で、非常に柔らかく、豊富な果汁を含んでいます。糖度が11～12度、酸が1%前後で、わずかにオレンジ香があり、風味は優良です。基本的に種は少ないですが、他の品種と交配した場合には種が入ることもあります。
清見オレンジの旬な時期
清見オレンジが最も美味しくなる旬な時期は、一般的に2月～4月頃とされています。栽培方法や産地によって収穫時期は異なり、ハウス栽培のものは1月頃から、露地栽培のものは3月初旬頃から収穫が始まります。露地物は、ハウス物と比較して味が濃厚で、より多くの果汁を含んでいると言われています。市場には1月中旬頃から出回り始め、5月頃まで購入することができます。
主な産地と生産量
清見オレンジの主要な産地は、愛媛県と和歌山県であり、この2県で全国の生産量の大部分を占めています。その他、佐賀県、広島県、大分県、熊本県などでも栽培されています。
清見オレンジ、おいしさを見極めるポイント
清見オレンジを選ぶ際に、よりおいしいものを見つけるためのポイントをご紹介します。
- 表面の皮がなめらかで、つややかなオレンジ色をしているものを選びましょう。
- 手に取った時に、見た目よりも重く感じるものがおすすめです。
- へたの部分が乾燥しておらず、しっかりと果実に付いているかを確認しましょう。
清見オレンジ、とっておきの食べ方
清見オレンジをよりおいしく味わうには、スマイルカットが最適です。手軽に食べられて、果汁が飛び散る心配もありません。
簡単スマイルカット
- 清見オレンジを真横にカットします。（中心を通るように）
- カットした断面を上向きにして、放射状に切れ目を入れます。
- 盛り付ければ、見た目も可愛いスマイルカットの完成です。
もちろん、手で皮をむいて食べるのも良いでしょう。皮がむきにくい場合は、ナイフで軽く切れ目を入れると、簡単にむくことができます。
清見オレンジ、保存のコツ
清見オレンジは、涼しくて風通しの良い場所で保存するのが基本です。冷蔵保存する場合は、乾燥しないようにビニール袋に入れるか、新聞紙で包んでください。ただし、冷やしすぎると味が落ちてしまうことがあるので、食べる少し前に冷蔵庫に入れるのがおすすめです。
まとめ
清見オレンジは、その濃厚な甘みとフレッシュな香りで、多くのファンを持つ人気の柑橘です。ぜひ旬の時期にその美味しさを堪能してください。色々な味わい方で、清見オレンジの更なる魅力を発見できるはずです。
清見オレンジに種はありますか？
清見オレンジは、基本的に種は少ない柑橘です。しかし、生育環境や近くに植えられている柑橘の種類によっては、種が入っている場合もあります。
清見オレンジの皮はむきやすいですか？
温州みかんに比べるとやや厚めですが、手でむくことも可能です。もしむきにくいと感じたら、ナイフで切れ目を入れると簡単にむけます。
清見オレンジはどこで手に入りますか？
清見オレンジは、一般的なスーパーや果物店、インターネット通販などで購入できます。旬の時期には、産地から直接取り寄せられる清見オレンジもおすすめです。