見た目の特異さと爽やかな風味が世界中で人気のキウイフルーツ。

「ヘイワード」という種類は、最もポピュラーなグリーンキウイの品種です。果皮は淡い茶色でうぶ毛があり、果肉は鮮やかな緑色をしています。甘さと酸味のバランスが絶妙で、プチプチとした種の食感も楽しめます。ニュージーランド産は春から初冬にかけて、国内産は秋から春にかけて市場に並びます。

このような特徴から、ヘイワード種のキウイフルーツは世界中で親しまれています。普段の食事に加えることで、食卓が一層華やかになります。

「ゼスプリゴールド」は、ニュージーランドで開発された甘味が強いゴールドキウイです。果肉が鮮やかな黄色をしており、酸味が少なく、滑らかな口当たりが特徴です。皮にはうぶ毛がほとんどなく、サイズも100g前後で、やや細長い形をしています。国内でも栽培されており、愛媛県や佐賀県でも見かけられることがあります。

キウイフルーツは通常、中央部に黄緑色の果肉を持つ特徴的なグリーンフルーツですが、その中でも特に一風変わった品種として、レインボーレッドが存在します。この一見幻想的な名前を持つ果物は、一般的なキウイとは見た目や風味が大きく異なります。

「レインボーレッド」は、黄緑の果肉に赤い模様が入る珍しいキウイです。中国系のキウイをもとに静岡県で育成され、甘味が強く、酸味は控えめです。サイズは小ぶりで、果皮は滑らか。10月頃から市場に出回り、その美しい見た目と優しい甘さで人気を集めています。

風味と見た目の両方で感動を与えてくれるレインボーレッド。これまでのキウイのイメージとは異なる、新たな印象を刻みます。ぜひ一度、その豊かな味わいと魅力に触れてみてください。

キウイフルーツと言えば、たくさんの品種が存在しますが、その中でもひときわ輝いて見えるのが「香緑（こうりょく）」です。

「香緑」は、1987年に登録された品種で、ヘイワードの自然交雑から生まれました。円筒形のフォルムが特徴的で、果肉は濃い緑色をしています。酸味が少なく、甘さが際立っており、糖度は15～18度と高めです。主に香川県で栽培され、11月頃から収穫されますが、他の地域でも少しずつ栽培が広がっています。

「フルーツの王様」とも呼ばれるキウイフルーツの中でも、香緑は特別な存在です。彩り豊かな色合いや独自の風味は、一度味わったら忘れられない鮮烈な印象を残します。それを季節のデザートや料理に取り入れて試すのも良いでしょう。きっと、その豊かさに感動すること間違いなしです。香緑が提供する新鮮な感動を、ぜひあなたも体験してみてください。

2005年に香川県で誕生した「さぬきゴールド」は、果肉が鮮やかな黄色をしており、甘味と豊かな風味が特徴のキウイです。サイズは160～180gと大きめで、糖度は16～18度と非常に高く、ジューシーで満足感のある味わいが魅力。生産数は少ないため、手に入りにくい希少な品種です。

「讃緑」は、香緑と中国系キウイの交配種で、1999年に香川県で品種登録されました。砲弾形のユニークな形状が特徴で、果肉は黄緑色、糖度が17～18度と非常に甘いです。市場ではあまり見かけない希少品種で、11月頃から出回ります。

讃緑を一度試してみてはいかがでしょうか。

「アップルキウイ」は、「魁蜜（かいみつ）」という品種で、名前の通りリンゴのような形をしています。果肉は未熟なときは緑色ですが、熟すと黄色がかり、酸味が少なく多汁です。サイズは150g前後と大きく、皮が薄くてむきやすいのも特徴。主に静岡県で栽培されており、10月頃から出荷が始まります。

「ベビーキウイ」は、2～3cmほどの小さなキウイで、果皮は緑色、うぶ毛がなくそのまま食べられます。酸味のある皮が苦手な人は果肉だけを食べるのもおすすめ。主にアメリカやチリから輸入されますが、香川県産の「香粋（こうすい）」という国産のミニキウイも人気を集めています。

ニュージーランドで開発された「スウィートグリーン」は、グリーンキウイながらも酸味が控えめで、甘さが際立つ品種です。果肉は黄緑色で、口当たりが柔らかくジューシー。従来のグリーンキウイと比べて酸味が少なく、6月頃から市場に出回ります。

「サンゴールド」は、ゼスプリ社が開発した新しい品種のゴールドキウイです。糖度が非常に高く、豊富な果汁とさわやかな酸味が特徴です。酸味が控えめなので、酸味が苦手な子どもにも好まれる甘さが魅力です。俵型で、皮にはうぶ毛がありません。その甘さと食べやすさから、特に酸味が苦手な子供たちにもおすすめです。

今回は、鮮やかな色彩とユニークな風味を持つ様々なキウイをご紹介しました。一般的なグリーンキウイから、珍しい品種まで、その美味しさと栄養価に触れてきました。これを機に、新たな種類のキウイをお試しになったり、それぞれの特性を生かした料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。日常の食卓に、ちょっとした変化と健康をプラスするための参考になれば幸いです。キウイの世界はまだまだ広がります、ぜひ季節ごとの新鮮なキウイを味わってみてくださいね。